校長から

校長室から全校生徒の皆さんに発信します ♪

校長室より「1月後半」の鳩高生への応援メッセージ

百里を行くものは、九十をもって半ばとす

 鳩高生の皆さん、こんにちは。校長の田中です。1月8日に始まった3学期。2月から家庭研修となる皆さんにとって学習面での最後の山場を迎えます。これまでの貯金(!?)で逃げ切りを図るのではなく、最後まで目の前の勉強をしっかりやり切ってください。

 今回のテーマは、「百里を行くものは、九十をもって半ばとす」。中国の戦国時代の逸話をまとめた『戦国策』という書物に収められているものです。「百里(約400㎞)を行くものは、半分の五十里を文字通り半ばと考えるのではなく、九十里行ってから、やっと半分済んだ、と考えなさいという意味です。物事は、初めやさしく終わりは困難で、成し遂げる者が少ない、という意味もあります。と言うのも『戦国策』では、「これ末路の難を言ふ」と続いています。あと少し残った道に何が待ち構えているか分からない。それを乗り越えて初めてやり終えたことになる。最後まで気を抜かない、ということです。

 スタートが若干つまずいたとしても、「終わりよければ全てよし」という言葉もあります。百里のゴールに九十里を中間地点というこの戒めに加えて、さらにゴール近くに中間地点があると、その明晰な頭脳で示した人がいます。芥川龍之介です。

 芥川龍之介の著作に『侏儒の言葉』という随筆・警句集があります。この中に「天才」という項目があり以下のように書かれています。

天才とは僅(わず)かに我々と一歩を隔てたもののことである。ただこの一歩を理解するためには百里の半ばを九十九里とする超数学を知らなければならぬ。

  「九十」でもまだまだで、「九十九」で半ばとする考え。天才が示した根拠は数学です。99と100を数学的に比をとると2分の1となる。この超数学とは指数関数のことでした。数学が得意な人はもちろん、ちょっと苦手という人も是非トライしてみてください。

 さて、物事を最初から最後まで気を抜かず、手抜きもせずにやり通すことを「慎始敬終(しんしけいしゅう)」といいます。最後まで一生懸命やり通す、今の皆さんにぴったりの四字熟語だと思います。

 さらに、最後までやり遂げ、立派な成果をあげることを「有終(ゆうしゅう)の美を飾る」と言います。この1年間、多くの経験を積んできた皆さんにふさわしい美しい言葉だと思います。最高の3月を迎えるためにも、九十里にいる今こそ、もう一度、ギアを上げて最終コーナーを駆け抜けてほしいと思います。応援しています。

次回の応援メッセージは2月2日(月)にアップします。このホームページで会いましょう!

校長室より令和8年(2026年)「1月前半」の鳩高生への応援メッセージ

あと一歩だけ、前に進もう!

 鳩高生のみなさん、新年明けましておめでとうございます。校長の田中です。みなさんにとって高校生活の最終コーナーと言ってよい3学期を迎えました。2学期終業式にも話しましたが、体調管理、怠ることなく学校生活を送ってください。

 さて、いつの頃からだったか、みなさんが頑張っているところ、授業中勉強に、体育祭に、文化的行事に、モルック に、・・・、何かに一生懸命、取り組んでいる姿を見ていると時々、私の頭の中で「スガシカオのProgress」のイントロが流れ始めます。

 ジャジャジャン ジャジャジャン ・・・” “ぼくらは位置について 横一列でスタートをきった ・・・”。

 スガシカオというシンガーソングライターは、結構な苦労人で歌手として軌道に乗るまでは経済的に困窮していたといいます。おかずがなくて窮し、一度、「ご飯に胃薬をかけて食べた」という強烈なエピソードがあります。続けて「あまりのまずさにすぐ吐き出した」とテレビ等で告白しています。そんな過去をもつスガシカオのProgressは、NHKのドキュメンタリー番組、「プロフェッショナル仕事の流儀」のテーマ曲として一世を風靡し、今なお番組が放映されるたびに輝きを放っています。多くの生徒のみなさんは聞いたことがあるのではないかと思いますが、「聞いたことがない!」という人は、今すぐ、「スガシカオ Progress」でググってみましょう!YouTubeで聴くことができます。

 上記に続く歌詞は、「つまずいているあいつのことを見て、本当はシメシメと思っていた」と続いていきますが、私がみなさんのテーマ曲として推したいのは、そこではなくもう少し先です。

 ずっと探していた 理想の自分って もうちょっとカッコよかったけれど ぼくが歩いてきた 日々と道のりを ほんとはジブンっていうらしい

  “ぼくらがユメ見たのって 誰かと同じ色の未来じゃない 誰も知らない世界へ向かっていく勇気をミライっていうらしい

 “あと一歩だけ、前に 進もう

 これはみなさん鳩高生だけではなく全ての高校生が、いや、すべての人が、これまでの人生を振り返って背中を押してもらえるものだと思っています。誰もが、思った通りの理想的な小中高時代を歩んできたわけではないと思います。仮に周囲の誰もが羨むような経歴を歩んできたと思われる人であっても、その人なりの悩みや苦しみがあり、今があるのだと思います。そういう“自分が歩いてきた 日々と道のりを ほんとは“ジブン”っていうらしい”など、ストレートに勇気をもらえるメッセージではありませんか?

 また、みなさんが卒業して迎える4月は、楽しみばかりではなく、言い知れぬ不安もあると思います。そんなみなさんに、“誰も知らない世界へ向かっていく勇気を“ミライ”っていうらしい”というスガシカオという才能のかたまりのような人のメッセージは、何かワクワクしませんか?

 だからこそ私はスガシカオからこのメッセージを拝借して鳩高生に伝えたい!

 ★★★ “あと一歩だけ、前に 進もう!” ★★★

 追伸

 次回、1月後半の応援メッセージは、1月19日(月)にアップします。このホームページで会いましょう。

校長室より「12月後半」鳩高生への応援メッセージ

ジャンプして卒業するために

 みなさん、こんにちは。校長の田中です。気づけば12月も中旬、もうすぐ新年ですね。2学期の終業式まで1週間余りとなりましたが、体調は整っていますか?年度当初から高校生活最後の・・・という年でしたが、いよいよ実感をもってしめくくりを迎えます。そのような時期ですから体調管理はもちろん、勉強面での不安が無い状態で新しい年を迎えてほしいところですが、まだまだ山あり谷ありかもしれません。一人ひとり、目の前の自分の課題にしっかりと取り組んでください。

 これから進路実現に向けて大勝負がある人は、兎に角、勉強に集中して目の前の壁を乗り越える努力をしてください。一方で、進路は決まったという人。年末年始は、自分自身と向き合ってジャンプする、ブラッシュアップする大きなチャンスです。

  ここで「ブラッシュアップ」という言葉を紹介します。英語の「brush up」からきており、「磨き上げる」、「改善する」という意味です。みなさんにとっては、高校生活で培ってきた自分をさらに成長させる努力のことを指します。

 2学期、日々の授業を軸とした学習はもとより、みなさんをブラッシュアップさせる様々行事がありました。そしてそうした行事を受け身でこなしていくのではなく、自らジャンプして行こうとする鳩高生がいました。みんなです。スクール・カウンセラーの先生と共にコミュニケーション・スキルを学び、体育祭で自分の力を出し切ることを通して、自分の役割を果たすことに取り組み、焼き芋大会では学年全員で楽しみ、生徒会企画のレクリエーションではすべての生徒がプレイヤーとなり、ポートボール、モルックを通して汗を流しながらチームワークを育むなど、かけがえのない多くの経験を積みました。

 そこで年末年始、ブラッシュアップした自分を振り返ってみましょう。一つ結論めいたことを言うと、人間は生涯、ブラッシュアップしていくものなのだと思います。そうした中で、高校生活の最終章にさしかかったみなさんは、ブラッシュアップした自分にさらに磨きをかけ、卒業までにどんなジャンプをしたいか?この「ジャンプ」とは、「挑戦・チャレンジ」を意味し、さらには「挑戦した結果の果実=ごほうび=成果」をも指します。

 ジャンプして「こんな自分になって卒業式を迎えたい」そんなことを年末年始、自分自身と向き合って自分なりの目標を立ててほしいと思います。そしてそのジャンプには、日々、小さな結果が出るものもあるかもしれません。その際、結果としてうまくいかなかったとしても、自分を責めないことが大事です。とは、ある心療内科医の先生のアドバイスです。そして、むしろ挑戦しようとした努力を評価したいものです、と言っています。さらにうまくいかなかったことばかりを気にしていると挑戦できなくなる、と。続けて、たとえ失敗しても目標をもってチャレンジする人に幸運の女神は訪れるものだと言います。

 話が少し散らかりましたのでまとめます。今回、テーマを「ジャンプして卒業するために」としました。それは、すべての鳩高生にジャンプしてほしいという強い願いからです。そしてジャンプして卒業した人は、卒業してからも果敢にジャンプし続ける人になれると思うからです。改めて年末年始、自分のどんな面を伸ばしたいのか?どんな自分になりたいのか?ジャンプするために自分自身と向き合ってみてください。応援しています。

 追伸

 次回、令和8年1月前半の応援メッセージは、令和8年1月8日(木)始業式の午後にアップします。このホームページで会いましょう!

 

校長室より「12月前半」の鳩高生への応援メッセージ

12月8日

鳩高生にとっての12月8日

 こんにちは、校長の田中です。冷たく澄んだ早朝の青空に山々の稜線が美しく映え、街にはクリスマスキャロルが流れる師走を迎えました。あれほど暑かった今年の夏も、もう遠い過去のように感じます。

 さて、今回のテーマは、「12月8日」としました。このテーマを選んだのは、ふと手にした太宰治の短編小説に『十二月八日』という作品があり、小説の内容とは全く関係ありませんが、この「12月8日」という日が、鳩高生にとってとても大事な日だからです。鳩高生にとっての「12月8日」は追って触れるとして、何かの縁あって私にこの小説を引き合わせてくれた太宰治の『十二月八日』について少し触れておきたいと思います。

 太宰治の『十二月八日』は、タイトルとなっているその日の出来事を一人の女性の視点から描いた作品です。太宰治の作品を紐解いてみると、こうした女性に仮託した作品が実にたくさんありました。これを読んだ世の女性は、自分の気持ちと重ね合わせ、その視点、思いに共感。こころを鷲掴みにされた女性は、太宰に惚れてしまうのだそうです。これは本校に勤務する日本語支援員の先生から教えてもらいました。実際、太宰は私生活でだいぶ女性にモテたことはつとに有名です。

 話しを元に戻し、「十二月八日」は昭和16年(1941年)、太平洋戦争が始まった日です。戦争に対する太宰自身の複雑な思いを語り手である主婦をとおして、その心理を描写しています。作品の中で語られる様々な思い、語りかけは、現代を生きる私たちに向けられた問いかもしれません。文庫本のサイズでいうと、ほんの15頁ほどの小説です。機会があれば是非、読んでみてください。

 ★★★

 さて、鳩高生にとっての12月8日を論じましょう。あえて言わなくても十分承知のことと思います。そう、期末考査前日です。既に進路が決まった人も多いと思いますが、進路が決まることが、直ちに卒業には直結しません。みなさんが日々取り組んでいる「各教科に属する科目、特別活動及び総合的な探究の時間」は、教育基本法が示す「平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質」を育成する大切なものです。全力で臨んでください。明日、12月2日が考査一週間前となりますが、考査期間中、全力を尽くすことは当然です。したがって、その前にどれだけ準備できるかがみなさんを大きく成長させる鍵です。12月9日からの期末考査に向けてしっかり準備をしてください。

 すでに本格的に考査モードに入っている人もいるかもしれませんが、限られた時間を効率よく勉強するために、「科学的に証明されたすごい習慣」の勉強編をいくつか紹介します。いくつかと言いながら皆さんに伝えたい情報がたくさんありました。一気に読んでもらうのが、この応援メッセージですが、以下は、何度かに分けて読むことをお勧めします。今現在の自分の気持ちや波長と合ったものを一つか二つ選んで読んで「やってみよう!」と思ったものにトライしてみてください。

①   スマホを近くに置かない

スマホがそばにあるだけで注意力が散漫になる」とテキサス大学の研究チームが報告しています。何も大学の研究結果を聞かなくてもそう思いまよね。だた科学的な研究結果でもそう証明されていることを受け止めましょう。そこで研究チームは「移動しなければ手に取れない場所にスマホを置く」ことを勧めています。

②   好きなことから勉強しはじめる

広島大学の調査で「自分の好きな内容から取り組めば、モチベーションがアップする」と報告されています。自分の好きな内容から取り組むことは、やる気を促進し、自らのモチベーションを上げるうえでもひと役かってくれるということです。

「差し込み学習」をする

いろいろな問題をシャッフルした方が学習効果が高まる。こうした学習方法を「差し込み学習(インターリーブ学習)」と呼ぶようですが、カリフォルニア大学などの研究で「まとめて」学習するのと、「間隔をあけて」学習するのはどちらがより効果的に覚えるのかを比較する実験を行ったところ、間隔をあけて学習(連続ではなく別の学習をはさむ)する方が成績がよかったそうです。私たちは時として「集中して一つのことを学習した方がいい」と思ったりしますが、実際にはいろいろな問題をシャッフルして取り組んだ方が学習効果が高まるという研究結果です。

 例として挙げると、△ 「社会 → 社会 → 社会 → 社会」よりも、〇「社会 → 漢字書き取り → 英語 → 数学」の方が学習効率が高まるということです。

誰かに教える」意識をもつ

あとで人に教える意識をもつだけで成績がよくなった!」とは、ワシントン大学セントルイス校による研究報告です。「誰かに伝えたい、と思う気持ちが理解を深める」のだそうです。みなさんも経験があると思います。「実際に教える機会があるとさらに学習効果がアップ」するということです。引き続き、テスト前に勉強の時間をつくってもらった時は、是非、「教え合い」をすることを勧めます。

 ⑤   こまめに休息をとる

覚えたことを脳に定着させる活動は休憩中に行われる」とは、アメリカの国立研究所の研究結果です。休憩を最大化させたものの一つが睡眠ですが、やはり、記憶は睡眠時間中に整理されることが報告されています。状況によっては最後の手段として徹夜もやむを得ない場合もあるかもしれません。しかし、しっかり睡眠をとることが記憶の定着、クリアーな思考力の発揮に欠かせないことは多くの研究が語っていることです。よく学び、よく寝る。大切です。

⑥   ボールを握って記憶する

「ボールを90秒間右手で握って暗記し、左手で握って思い出すと記憶効率が高まる」とはモンクレア州立大学の研究結果です。この解説は、少し紙面が必要になるため省略しますが、ためしてみる価値はありそうです。

⑦   冷たいタオルで顔をふく

「集中力が切れたら冷たいタオルで顔をふく」とは、電力中央研究所ヒューマンファクター研究センターの実験でその効果が証明されました。集中して勉強して疲れたら「まぶたを閉じて休んでから冷たいタオルで顔をふく」と一層、効果があるそうです。これも聞いただけでそのような気はします。是非、効果的に休息をとって、冬休み前の大きな山を乗り越えましょう!

ここに挙げた勉強法(学習法)をすでに取り入れている、という人も少なからずいると思います。様々な方法を試すことをお勧めします。そのためにも一刻も早く準備して試行錯誤することも大切な経験です。みなさんの今後の人生にいろいろなかたちで生かされるものと信じています。応援しています。

 追伸

次回、12月後半の応援メッセージは、12月15日(月)にアップします。このホームページで会いましょう!

 

校長室より「11月後半」の鳩高生への応援メッセージ

大谷翔平という奇跡

~イラってきたら負けだと思っている~

 こんにちは、校長の田中です。11月14日(日本時間)、大谷翔平選手は、アメリカ・メジャーリーグで3年連続4度目のMVPを、またしても満票で獲得しました。その大谷選手のワールドシリーズでのエピソードを交えながら私たちが彼の姿勢から少しでも学び、日々の生活に取り入れることができれば、きっと人生を豊かにできるはずです。今回はそのヒントを深堀りしていきたいと思います。

 大谷選手の心に響く名言の一つに「イラってきたら負けだと思っている」という言葉があります。その大谷翔平の活躍に魅かれてメジャーリーグ・ベースボールを毎日のように見るようになった人は相当な数にのぼると推測されます。私もその一人です。大谷選手は出来得る限りの準備をして日々、全力で試合に臨んでいますが、イラっときたり、投げ出したりしたくなるような場面は数えきれないほどあると思います。実際、故意かと思われるようなデットボールを当てられたり、度を過ぎたヤジを受けたり、その他諸々。それでも大谷は表情を変えなかったり、笑顔でことに対応したり、そのメンタルの強靭さは、私たち常人には真似のできない領域にいると感じます。仮にそうしたイラっとくることを何度も我慢したり、スルーしても、これが1か月、2か月と続いたら通常の人なら怒りが爆発したり、寝込んだり、心身の健康を維持するのが難しいと思います。

 さて、大谷選手のメンタルの強さや人間性を象徴する、こんなエピソードをご存じでしょうか。世界一を決める大舞台、ワールドシリーズでの出来事です。ドジャースの対戦相手は、大リーグで唯一、カナダにホームを置く、トロント・ブルージェイズ。大谷にとっていわくつきの球団である。2年前、ドジャース入団が決まる前、「大谷がトロントに向かった」という情報が世界を駆け巡った。「大谷、ブルージェイズ入団か!?」と怪情報が駆け巡ったが、結果はドジャースを選んだ。この時の失意をブルージェイズ・ファンは忘れてはいなかった。「可愛さ余って憎さ百倍」、大谷へのラブコールは自分たちの期待を裏切った大谷憎し、へと変わった。

 ワールドシリーズ第1戦。第4打席で2ラン・ホームランを放った。その後の9回に向かった第5打席の大谷に、スタジアムに詰めかけた4万人のブルージェイズ・ファンは「We don`t need you=お前なんていらない。大谷は必要ない」を大合唱!!プロの選手だからある程度のヤジには慣れてはいると思いますが、これは、なかなか強烈な出来事です。そして大谷がすごいのは出塁した時、1塁を守る、よきライバルのゲレーロ.Jrに「オレ、いらないってよ」と茶目っ気たっぷりに話しかけ、ゲレーロ.Jrも苦笑いを浮かべていたのが傑作でした。もう超越しています。中継するカメラは、こうした大谷やゲレーロ.Jrの表情など、一挙手一投足を追っています。これでまた愛すべき大谷の人柄が全世界に発信されました。これまた、すごい。「イラってきたら負けだと思っている」、貫徹です!

 記者にこのことを聞かれた大谷は「家庭内ではトロントで言われたようなチャント(唱和)は言われないように努めたい」と冗談交じりに語った。

 こうして大谷に注目が集まる中、また、シリーズが活況を帯びる中、他人を中傷するような残念な行為も見られました。ブルージェイズ・ファンの世界的ラッパーは、ワールドシリーズ第5戦終了後、大谷の三振の画像を自身のインスタグラムに投稿。大谷が空振り三振で崩れ落ちる写真と共に「(ピッチャーは)もうベンチに向かってるぜ」と記し、大谷を煽(あお)った。この後、このラッパーに特大ブーメランが襲い、大炎上。すっかり株を落としてしまったことは周知のとおりです。改めて人を誹謗したり、中傷したりするものではないですね。皆でこの教訓を胸に刻み、常に人への敬意を忘れずに行動しましょう。

 さて鳩高生のみなさん!大谷翔平選手のマインド(=精神や心の状態、意識)を想像してみてください。私が想像するに、大谷選手は今の自分を取り巻く全てに感謝しているのだと思います。こうして自分が大好きな野球をやれることも、周囲の多くの人の支援があってやらせてもらっていると小さなことにも目を向けて感謝しているのだと思います。実際、いつも周囲に対する感謝の言葉を述べています。みなさんも今日、こうして学校に通うことができるのも保護者の方はじめ多くの方の支えがあることに改めて目を向けてみてください。前回の応援メッセージでも言いました。「感謝は人を強くし、より良い行動へと導く」力があります。感謝の気持ちを持つことで、「皆さんの努力はさらに実り多いものになる」と確信します。

  鳩高生のみなさん、家族、クラスメイト、学年の仲間、先生方、事務室職員の方への感謝を忘れずに、周囲と切磋琢磨して学校生活を一層豊かなものとしていきましょう!応援しています。

 追伸

 次回、12月前半の応援メッセージは、12月1日(月)にアップします。このホームページで会いましょう!

校長室より「11月前半」の鳩高生への応援メッセージ

高校生活最終章を歩む鳩高生へ

~文化の日と勤労感謝の日に寄せて~

 こんにちは、校長の田中です。今回は、青く澄み切った秋空の下、高校生活最終章真っただ中を歩む鳩高生に11月の二つの祝日である「文化の日」と「勤労感謝の日」の持つ意味を改めて考えることで、来し方行く末について考える機会とし、皆さんの歩みに心からエールを送ります。

 さて、11月3日の「文化の日」は、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」という趣旨のもと制定されました。ここでいう「文化」とは、音楽や絵画、文学といった芸術作品だけを指すのではありません。私たちが日々生きる中で培ってきた知識・技術・思想、そしてそこから生まれる多様な営みそのものが「文化」なのです。皆さんの高校生活を振り返ってみてください。国語の授業で小説や詩などの作品を題材に作者の心情に迫ったり、歴史の授業で過去の為政者たちの考えに触れたり、理科の授業で自然界の法則を解き明かしたり。これら一つ一つの学びは、先人たちが積み重ねてきた知の集積、すなわち「文化」そのものです。皆さんは、これらを吸収し、自分の血肉とすることで新たな視点や思考力を育んできました。それはまさに、皆さんの内なる「文化」を豊かにするプロセスだったと言えると思います。

 11月3日の文化の日に関する鳩山町の取り組みを紹介します。この日、鳩山町では、同町文化会館ホールにおいて鳩山町意見発表会、「第11回 言ってんべー・聞いてんベー大会」が催されました。「少子高齢化・高度情報化・グローバル化が進む今日、あるテーマに基づき町民等が自分の意見を発表する機会を設けるとともに、さまざまな立場の人々の意見に耳を傾け、それぞれの意見の違いを互いに認め合う寛容な考え方を通して町民等の交流を図る」ことを趣旨としています。そしてこの発表会には、本校3年生2名が「鳩山の小さい子どもたちへ」と題して、発表者としてステージに立ち、立派に語りつくしました。文化の日が象徴する「自由」とは、まさに皆さんが自らの意志で未来を切り拓く自由であり、「平和」とは、その創造的な営みが安心して行える社会基盤を意味します。皆さんが、これまで高校生活で身に付けた知性、感性、そして人間力こそが、これからの社会をより豊かにしていく原動力となることを信じています。

 そして、11月23日の「勤労感謝の日」は、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことを趣旨としています。この日は、単に働いている大人たちに感謝する日ではありません。私たちが日々生きる上で享受しているあらゆるものが、誰かの勤労によって支えられていることに気づき、感謝する日なのです。皆さんの高校生活も多くの人々の「勤労」の上に成り立っていました。毎日の皆さんと顔を合わせている先生方、朝のSHRから授業、面談、学校行事等、日々まさに勤労に従事していました。そして皆さんが快適に学校生活を送れるよう、校舎の管理や事務作業にあたってくださった職員の方々がいました。普段、当たり前と思っていた日常は、学校だけでも大変多くの方々の勤労によって成り立っていました。そして、皆さんは大変立派です。なぜなら皆さんは、こうした縁の下の力持ち的な役割をしてくださっている方々にきちんと感謝の言葉を伝えることもできるからです。そうした皆さんの温かい心に、私は心から感謝しています。そして忘れてはならないのが、家族です。何よりも皆さんが安心して学業に専念できるよう、日々の生活を支え、精神的な支えとなってくれている家族への感謝を忘れないでください。

 次に、皆さんの「勤労=努力」にも目を向けてみましょう。これまで皆さんは多くの人々の支えの中で、自分自身の「勤労」、すなわち日々の「努力」を積み重ねてきました。苦手な科目を克服しようと粘り強く勉強したこと、部活動で目標達成のために自分を追い込んだこと、文化祭や体育祭でクラスや学年全体を盛り上げるために準備段階からいろいろなところへ奔走したこと、これらすべてが皆さんの「勤労」であり、努力の証です。高校3年生の今、皆さんはこれまで以上に明確な目標に向かっています。すでに4月からの進路先が決まった人もいれば、これからが本番の人もいます。どんな道を選ぶにしても、そこには必ず「努力」が伴います。その努力、挑戦の過程で培われる忍耐力、課題解決能力、そして何よりも「やり抜く力」こそが、皆さんの未来を切り拓くかけがえのない財産となります。もちろんその「勤労」を支えてくれた、また、支えてくれている方々への感謝の気持ちを忘れないでください。感謝は人を強くし、より良い行動へと導く力があります。感謝の気持ちを持つことで、皆さんの努力はさらに実り多いものになると確信します。

  鳩高生のみなさん、鳩山高校の正門から生徒玄関、階段、廊下、そして自分の机、・・・。普段、当たり前と思っているものにも感謝と愛情を注いで11月の歩みを進めて行きましょう!応援しています。

 追伸 

 次回、11月後半の応援メッセージは、11月17日(月)にアップします。このホームページに集いましょう!。

校長室より「10月後半」の鳩高生への応援メッセージ

鳩山高校での高校生活、日々大切なものを習得しています!

 こんにちは、校長の田中です。10月6日(月)、日本を元気にするニュースが飛び込んできました。2025年ノーベル賞、生理学・医学賞を坂口志文さん(大阪大学教授)が受賞。一日おいて10月8日(水)にはの北川進さん(京都大学教授)が化学賞を受賞。2賞で日本人が選ばれる快挙となりました。2賞同時受賞は大村智さん、梶田隆章さんが選ばれた2015年以来10年ぶりで、お二人の受賞のテーマはいずれも教科書に載るような分野の基礎を作った研究とのこと。受賞候補者として長年、名が挙げられており、待望の受賞となったようです。

 こうしたニュースに触れながら鳩山高校の教育活動を振り返ってみました。入学当初から日々の学校生活をとおして「人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成」という教育基本法に掲げる取り組みが、生徒の大きな成長というかたちで実現しつつあると受け止めています。今回の応援メッセージは敢えて構成など気にせず、思いの向くままに書き綴ってみたいと思います。ということで徒然草ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくり」それでいてまとめは「あやしうこそものぐるほしけれ」とはならないものにしたいと思います。

 さて、ノーベル賞受賞の話題から入りましたので、唐突ですが、鳩高生に質問です。日本初のノーベル賞受賞者は誰でしょうか?一般教養として知っておいて損はない知識です。少し時間があれば、出てきそうであれば、みなさんの知識の引き出しをあちこち探ってみてください。

何らかの解答を用意してから★★★以下を読んでもらえたらと思います。

★★★

 「湯川秀樹」。はい、正解です。1949年、湯川秀樹はノーベル物理学賞を受賞しました。その内容は、「中間子理論」というものです。専門家の言葉を引用します。「この世に存在する全ては原子から成り立ち、その原子の真ん中にある原子核の中にプラスの電気を持つ陽子(ようし)と電気を持たない中性子が存在しています。そして、このプラスの陽子同士が何故結びつくのかが、研究者たちの長年の課題でした。そこで、湯川秀樹は中性子の中にマイナスの電気を持つ中間子の存在があって原子核を構成しているという発表をしたのです。」これが長年の課題を証明する根拠として認められ、ノーベル物理学賞、受賞に至ったのです。この湯川博士、相対性理論で有名なアインシュタインとも親交が深い方でした。天才同士、気が合うのでしょうね。驚くことに湯川博士は、理論物理学の大家であるだけでなく、思想家であり、歌人としてもその名が知られていたそうです。

 湯川博士の著書、『目に見えないもの』(講談社学術文庫 1946年)は物理学者であると同時に、思想家、湯川秀樹を世に知らしめるものであったといいます。この著書の中で、次のように言っています。「教養とは、何らかの知識の習得を目指すことだが、その対象が何であるかよりも、知識の習得によって個々の知識を超えた何かを得て、それが自分自身の中に良い変化をもたらすところに主眼がある」と。学ぶことによって教養を深めることは、「目に見えない大きな宝物」を得るというわけです。余談ですが、福山雅治主演のガリレオ・シリーズ。福山雅治演じる天才物理学者の名前は「湯川先生」ですが、誰もがそう思うように当然のごとく、この天才物理学者の名前から拝借したわけですね。

 ところで「目に見えないもの」の大切さを語った有名な台詞と言えば、サン・テグジュペリの『星の王子さま』だと思います。賢いキツネが王子さまに語った台詞を引用します。「それでは、大事な秘密を教えてあげよう。とても簡単なことさ。それはね、ものごとはハートで見なくちゃいけない、ってことなんだ。大切なことは、目に見えないからね」。また、王子さまは人が何かを愛するということは、自分がそのものに深く関わった結果であることを学びます。自分の星に咲いた見栄っ張りでわがままなバラの花の要求に応えてあげる、そのことが、いつの間にか自分の中に、そのバラへのかけがえのない愛情となって心の中に育っていることに気づきます。そして王子さまは言いました。「自分が愛する花のいる星は小さすぎて地球からは見えない。しかし、その花がどこかにあると思うからこそ、星空を美しいと感じるのだ」と。

  湯川秀樹のいう目に見えないものとは、粒子のように小さくて目に見えないものから自分の中にもたらされた良い変化はじめ、幅広くあります。しかし、ここでは分かりやすく「自分の中にもたらされた良い変化」を湯川秀樹の「目に見えない大切なもの」としましょう。そして、サン・テグジュペリが教える「ハート(心の目)でみないとみえない大切なもの」を星の王子さまの「目に見えない大切なもの」としましょう。1年次、2年次で培った知的・経験的財産を踏まえて、今年度、鳩山高校で展開されている日々の授業、行事を通してクラス、学年の仲間、教職員、地域の方々と触れ合い「自分中に良き変化」をもたらし、「心の目を養い」今日に至ったと感じています。つまり、みなさんは、鳩山高校での学校生活を通して日々大切なものを習得している、と胸を張ってよいと思います。

 鳩高生のみなさん、引き続き、鳩山高校での一日一日を大切にして令和7年度・2025年度、第2学期の歩みを進めて行きましょう!応援しています。

 次回は、11月前半の3連休明けの11月4日(火)にアップします。このホームページで会いましょう。 

 

校長室より「10月前半」の鳩高生への応援メッセージ

鳩山高校はどんな学校?もちろん最高の学校です!

~「オアシスの老人」の話が意味するもの~

 こんにちは、校長の田中です。令和7年度・2025年度も暦の上で折り返し地点にきました。とは言え2月から家庭研修に入ります。また、2年生までの3月後半の終業式ではなく、約2週間早い卒業式のひどりを考慮すると、ただの折り返しではありません。「一日一日を大切に!」、という言葉は使い古されてはいますが、一日一日、昨日の自分を超えるつもりで学校生活を送ってほしいと思っています。昨日の自分を超えると言っても、頑張ろうと肩に力を入れて四六時中、高い緊張感を保つような生活はNG(No Good)です。進路を決めるような面接試験に臨むときは、もちろん気力・知力・体力等、全集中して臨みますが、普段は肩の力を抜いて、何かにとらわれず、しなやかに学校生活を送ってほしいものです。その学校生活の場、鳩山高校は、生徒の皆さんにとって居心地のよい場所になっていますか?

 日々のみなさんの様子をみて、みなさんの話を聞いて、そんな最高の学校になっていると受け止めています。そして、そう思えることが実は大変重要です。なぜ今の場所が心地よく、楽しく、自分の力を最大限発揮するにふさわしい場であると思えることが、重要なのか?それを考えるヒントになりそうな「オアシスの老人」という話を紹介します。

 「2つの大きな町に挟(はさ)まれたオアシスに、一人の老人が座っていた。通りかかった男が老人に尋ねた。『これから隣の町に行くのですが、この先の町はどんな町ですか?』。老人はこれに答えずに聞いた。『今までいた町は、お前にとってどんな町だった?』。男はしかめっ面をして言う。『たちの悪い人間が多くて、汚い町ですよ。だから、隣の町に行ってみようと思ったんです』。老人はこう答えた。『お前がそうおもっているなら、隣の町も、たちの悪い人間が多い、汚い町だろうよ』

 しばらくすると、さっきの男が来たのと同じ町から、別の男がやってきた。その男はさっきの男と同じように老人に尋ねた。『これから隣の町に行くのですが、この先の町はどんな町ですか?』。老人はこれに答えずに聞いた。『今までいた町は、お前にとってどんな町だった?』。

 男はにこやかに答えた。『親切な人が多くて、きれいな町です』。老人はこれを聞いてこう言った。『なるほど。お前がそう思うなら、隣の町も親切な人が多い、きれいな町だよ』。

 

 この話の教えとして、2人の男は現実を見る姿勢や態度が違っている、という解説がされます。最初の男は現実の汚いところを見ている一方、2番目の男は現実のきれいなところを見ている、と。そういった意識は、物事をどのような姿勢や態度、立場でみているか、関わっているか、という人の数だけ存在します。そしてその物事にどのように関わっていくかも重要だと思います。特に現実の汚い状況を把握しているなら、それを改善するための何らかのアクションを起こしたのか?もちろん一人の力ではどうにもならないことの方が多いと思います。周囲に相談、問題提起して現状の改善に向けて何か一石を投じたのか?その有る無しは大きな違いがあると思います。

 私はこんな風に考えています。今の置かれた場所が居心地が悪いのであれば、何か改善に向けて自分が信じるアクションをすべきだと思います。長い世界の歴史の中では、国が荒れて暴動が起こり、クーデターにより政権が倒れて、このままいると命の危険にさらされる、という国もありました。命の危険レベルの高さによっては頑張って何かアクション・行動を起こすこと自体が無謀な場合もあると思います。しかし、今の日本の状況の中で考えれば、様々な改善策、改善方法が考えられると思います。それでも一筋縄ではいかないとは思います。話が途轍(とてつ)もなく大きくなってしまいました。

 土俵を学校生活に戻しましょう。一つ言えそうなことは、「オアシスの老人」が教えているように、今、所属しているところの居心地が悪いからと言って、場所を変えたら必ず改善するとは限らないということです。もしかしたらもっと過酷なところかもしれません。そして、再びそこから逃れようとするかもしれません。もちろんこのままでは心が壊れてしまう、というのであればむしろ積極的に場所を変える、逃れる、逃げるべきです。そうでないのであれば、まず、なすべきことは、カトリック修道女である故・渡辺和子さんの言う『置かれた場所で咲きなさい』です。これは、どんな状況でも自分のできることを精一杯努力すれば、必ず成長できるというメッセージです。

 鳩高生のみなさんに伝えたいこと。それは、現在、かなり居心地のよい環境にあると思いますが、計画的に自分磨きをしてほしいと思います。鳩山高校在学中に様々な機会、場面で「自ら主体的に行動する人=プレイヤー」としての経験をたくさん積んでほしい、のです。この経験は、いついかなる場所でも『咲ける人』になる原動力となると思います。そして、どこに行ってもにこやかに『親切な人が多くて、きれいな町です』と言える人になると思います。

 鳩高生のみなさん、肩の力を抜いて、大きく深呼吸をして、軽やかに、しなやかに、そして笑顔で令和7年度後半を駆け抜けて行きましょう!応援しています。

 次回は、10月15日(水)にアップします。このホームページで会いましょう。

 

 

校長室より「9月後半」の鳩高生への応援メッセージ

勉強」と「仕事」は、どこでつながるのか?

~『16歳の教科書』より~

 こんにちは、校長の田中です。いよいよ就職希望者は本日から就職試験が始まります。これまで培ってきた全ての力を総動員して乗り越えて行ってほしいと思います。

 さて、今回は進路選択を目の前に控えたみなさんにとって、毎日、取り組んでいる勉強と仕事は、どこでつながっているのか?ドラゴン桜、公式副読本である『16歳の教科書』に登場する各界のスペシャリストから学びたいと思いま す。まずは、奇跡のジャズシンガーと呼ばれる綾戸智恵(あやと ちえ)。綾戸さん曰(いわ)く、学校の勉強は、「心の体育」である。学校では頭を鍛えるんじゃなくて、心を鍛えているのよ、と。実際、高校を卒業したら、ほとんどと言ってよいくらいお目にかからない教科・科目の内容もあります。その意味では、確かに「心の体育」、仕事に向かう心を鍛えていると言えそうです。

 続いて「渋滞学」を系統立てた西成活裕(にしなり かつひろ)。車や人が渋滞してしまうメカニズムを数学や物理の力で解き明かし、どうすれば渋滞を解消するか考えていこうという学問分野を切り開いた人です。西成さんは、学校の勉強で、「ん?なに言ってんだろう、これ?」って思ったとき、絶対に素通りしない。少しでも引っかかるところがあったら、どれだけ時間がかかっても、自分の力で解決する。キーワードは「なぜ?」。「なぜ」を自分自身に5回問え!』。なぜ、こうなのか?「Aだからだ」。なるほど。それではなぜ、Aなのか?「Bだからだ」。こうやって、「なぜ?」を5回くり返していく。引っかかった原因を、根っこの部分まで掘り起こしていく。もしも3回目の「なぜ?」で答えが詰まったとしたら、それは本質がわかっていない証拠である、と。本質がわかっていなければ、将来、使えないと言っています。続けて、たいていの人は1回の「なぜ?」で終わってしまう。5回くり返す習慣をつけてほしい。そして、この習慣は大人になってからも必ず役に立ちます、と。「なぜ?」を5回くり返すこと、是非、チャレンジしてみてください。一つ付け加えます。5回、深掘る最初の入り口、「ん?なに言ってんだろう、これ?」って思ったとき、絶対に素通りしない。少しでも引っかかるところがあったら、どれだけ時間がかかっても、自分の力で解決するように教えていますが、時間をかけて自分の力でひねり出せなかったら、また、ひねり出したものが自分として納得できる範囲になかったら、是非、身近な人に聞いてみてください。また、先生方に尋ねてみてください。これこそ、勉強を将来の仕事につなげる入口になると思います。

 勉強と仕事はどこでつながるのか?もう一人。映画監督の李相日(リ・サンイル)。今年2025年、日本で社会現象となり、8月の時点で邦画(日本映画)実写史上2位の興行収入を記録している『国宝』を制作した監督です。日本の伝統芸能、歌舞伎を題材にした作品で、主演は吉沢亮(よしざわ りょう)。吉沢亮といえば、仮面ライダーフォーゼで少年たちのヒーローになってから、『キングダム』の実写版では秦の始皇帝役を演じ、2021年・令和3年にはNHK大河ドラマ『晴天を衝け』で日本資本主義の父と称され、現一万円紙幣の肖像となっている渋沢栄一を演じた今や日本を代表する俳優です。また、共に高めあうライバル役に今年のNHK大河ドラマ『べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~』主演の横浜流星が抜擢され熱演しています。

 話を戻します。スポットを当てるのは、この映画『国宝』の李相日(リ・サンイル)監督。李相日さんは、今でこそ映画監督、それも功成り名を挙げた大映画監督ですが、高校生の頃は、映画監督になりたいと思ったこともなかったし、そもそも、ものすごい映画ファンというわけでもなかった。特別やりたいこともないまま、自分の将来について深く考えることもないまま、ぼんやりすごしていた、と言っています。それでも大学に入って就職のシーズンになるとのんきにもしていられず、一応、リクルート用スーツを買って、就職活動らしいものをやって終わった、といいます。併行して、「じゃあ、自分はなにがやりたいんだ?」そう自問自答したとき、かろうじて出てきた答えが“映画”だったそうです。それも積極的に「映画がやりたい!」と考えたというより、映画くらいしか思いつかなかった、という感じだったとのこと。でも、どうすれば映画の世界で働けるのかわからない。そこで、とりあえず映画の製作や配給をやっている会社に飛び込んでいって、アルバイトとして撮影現場に入れてもらったことが映画監督、李相日の第一歩でした。この『16歳の教科書』による特別講義は2009年の出版ですから、今から16~17年前の取材によるものです。

 鳩高生、刮目(かつもく)せよ!鳩高生のみなさんに知っておいてほしいことは、映画『国宝』の監督、李相日(リ・サンイル)さんは、若いうちから衆にぬきんでて優れた映画エリートという訳ではなかったことです。たしかに30代はじめに、映画『フラガール』で日本アカデミー賞、最優秀作品賞、監督賞、脚本賞を受賞したということにおいては映画エリートとも言えそうですが、思い出してください。「自分は何がやりたいんだ」と自問自答した時、かろうじて出てきた“映画”というものを前にして、アルバイトから始めて、目の前のことに一つ一つ夢中で取り組んできた結果が、今日の李相日をつくったという事実を。

 鳩高生よ!もう一度いいます。就職、進学はじめ自分の選んだ道。目の前のことに一つ一つ夢中になって取り組んでみてください。夢中になって取り組んだ先に、新たな扉があるはずです。そしてその扉は今現在、想像すらしていないものかもしれません。きっとみなさんを最高に輝かせる未来が待っています。応援しています!

 次回は、10月1日(水)にアップします。このホームページで会いましょう。

校長室より「9月前半」の鳩高生への応援メッセージ

プレイヤー”になろう!

 鳩高生の皆さん、こんにちは。校長の田中です。高校生活最後の夏休み、充実した日々を過ごせましたか?本日から第2学期が始まり、始業式では「来し方・行く末」について話しをしました。

 行く末、それも非常に近い、今日からの2学期にスポットをあててプレイヤーとなってほしいと思います。改めて“プレイヤー”とはどんな人のことか?この言葉の意味することを再確認します。プレイヤーとは文字通り、プレイする人のことです。では、何をプレイするか?それは「物事に主体的に取り組む人」を指します。学校生活で言えば授業にしても、行事にしても、与えられたものを受け取るだけではなく、自分から働きかけて自分の行動に前向きな意味を持たせる人のことです。

 部活動を例にしてみましょう。部員はもちろんプレイヤーです。では、マネージャーはどうでしょうか?例えば野球部やサッカー部、バスケットボール部などのマネージャーは、プレイはしません。しかし、部員と一緒に勝利を目指して戦っているという意味では、プレイヤーです。そうです、私が皆さんに勧めるプレイヤーとは、部活動で言えばマネージャーも立派なプレイヤーです。こうした単に応援する人や傍観者ではなく、何かに主体的に関わって自分の役目を果たそうとする人のことです。もちろん応援する人も、その役割からするとプレイヤーと言ってよい人もいると思います。様々なプロスポーツ選手にとってそんな熱心な応援者がいるからこそ力を発揮できるという事実はあります。

 こうした熱狂的な応援団も悪くはないのですが、高校生の皆さんは、是非、自分が主体的になって何かを成し遂げる経験をたくさん積んでほしいと思っています。なぜか?人は自分で苦労して何かを成し遂げたり、やり遂げた経験しか、いざという時に自分を助けてくれないからです。その取組は、結果的には成し遂げられなかったとしても本気で向き合って取り組んだ経験は、何ものにも代えがたい貴重な経験となって皆さんの内に少しづつ物質が沈殿するように蓄積していき、少し大袈裟かもしれませんが、皆さんの血肉となっていきます。そしてこの主体的に関わった経験、プレイヤーとして取り組んだ経験が多ければ多いほど、地層で言えば強固な岩盤になります。それと同じように皆さんの自信になっていきます。たくさん失敗してそこから立ち上がる経験であれば、“レジリエンス(精神的回復力、再起力、復元力など)”となります。成功したとか、失敗したとかを度外視してプレイヤーとして無数の挑戦を重ねた人であれば“根拠のない自信”というものになるかもしれません。

 そして、できることなら避けたいかもしれませんが、失敗の経験は、もしかしたらかけがえのない財産かもしれません。「失敗は成功のもと」という諺(ことわざ)があります。失敗の原因を見直せば、いずれは成功につながるという意味です。もう少し丁寧にいうと、失敗すれば、その原因を反省し、方法や欠点を改めるのでかえってその後の成功につながることになる。失敗は成功の母ということです。

 パナソニックホールディングを一代で築き、「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助は、「失敗したところでやめるから失敗になる。成功するまで続ければ成功になる」と言っています。松下幸之助と言ってもピンとこないかもしれませんが、我々の大先輩で一つの時代を築いたといわれる人も多くの挑戦をして失敗を重ねてきたことが分かります。こうした話を受けて鳩高生全員へ向けた願いがあります。これまで話してきたように挑戦には失敗もつきものです。鳩山高校は、生徒一人一人が生き生きと自分の力を発揮できるステージ、挑戦ができる絶好の環境にあると言えます。入学から2年と半年、ここまで共に学校生活を送ってきた仲間です。ですから、この鳩山高校が生徒の皆さんにとって一層、挑戦しやすい、居心地のよい場所に高めていってほしいという願いです。「親しき仲にも礼儀あり」という周囲へのリスペクト、礼儀をわきまえた上で多くのことに挑戦してほしいのです。こうした挑戦が結果として自分の成長、仲間の成長となるような前向きな取り組みになっていくと思います。

 誰もが主体的に取り組むことに優しく、誰かの失敗にも優しく、一層、安心・安全な鳩山高校として、生徒一人一人が主体的に取り組む、プレイヤーの集まりとなるように高めていってほしいと思っています。学校を挙げて応援しています。

 次回の応援メッセージは、9月16日(火)にアップします。また、このホームページで会いましょう。

本校美術部が制作したアート作品が展示されている埼玉県平和資料館、戦後80年企画、開催中 ♪

本校美術部が制作したアート作品、多くの来館者の前で堂々と羽ばたいています! 

 今年(令和7年・2025年)は、終戦から80年を数えます。80年という節目の年であることから、歴史を扱う施設等で戦後80年と題する様々な企画が催されています。我が鳩山高校にほど近い埼玉県平和資料館(埼玉ピースミュージアム)でも戦後80年企画が開催中です。そして本校美術部が制作したアート作品が戦後80年企画、「はとに願いを」のメインとなる折り鳩アートとして展示されています。タテ約3.3㍍、ヨコ約4㍍という羽ばたく巨大なアート作品は、来館者に力強く恒久平和を語りかけているようです。そのアート作品がこれです。

 

 現在、この戦後80年企画は、来館者の方にも「本アート作品を構成する折りバト」と同じものを折っていただく案内がされています。入館してすぐの案内窓口前、そして鳩山町内が一望できる展望塔(天気がよく澄み渡った日には東京スカイツリーも見えます!)にも「折り鶴アートに参加しよう!」の案内があります。

 

「折り鳩アートに参加しよう!」で来館者に折っていただいた鳩は、共に恒久平和が続く未来へと向かい、想いを語り継げるよう、スピンオフ的な作品に広がりつつあります。それが下記左側の写真です。来館者に協力していただき、折ってもらった鳩は、下記右側のメイン展示と共に新たな平和の象徴、新たなアートとなって広がっています。

 

鳩高生のみなさん、時間を作って埼玉県平和資料館に足を運んでみるのも夏のよき思い出になると思います!

 

埼玉県平和資料館 = 埼玉ピースミュージアム

 ところ 東松山市岩殿241-113  入館料 無料

   開館時間 9:00~16:00(最終入館16:00) 休館日 毎週月曜日

 バス・電車 東武東上線 高坂駅西口から川越観光バス 鳩山ニュータウン行きで8分

 大東文化大学下車、徒歩5分

校長室より「8月後半」の鳩高生への応援メッセージ

残り2週間の夏季休業、「栄冠は君に輝く」時間は十分にある!

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。8月5日(火)に開会した今年の全国高等学校野球選手権大会、いわゆる甲子園大会は、雨天順延がなければ今週の土曜日、23日の決勝戦で全日程を終えます。大会の歌である「栄冠は君に輝く」は、暑さ対策のため、開会式の時間を遅らせ、今年は夕刻に流れました。それでも、その爽やかな歌詞とメロディーは健在で、故長嶋茂雄氏ならずとも「永遠に不滅です」と言いたくなるような清々しい空気が球場だけでなく、テレビの前のお茶の間にも伝わったと思います。改めて、“希望を語る素晴らしい歌”だとしみじみ思います。 

雲はわき 光あふれて 天たかく 純白の球きょうぞ飛ぶ

若人よ いざ まなじりは 歓呼にこたえ いさぎよし ほほえむ希望

ああ 栄冠は 君に輝く

  暑さと言えば、この夏、鳩山町は、日本全国にその名を轟かせました。昨年は全国市町村最年少の町長誕生で多くのメディアに注目されましたが、今年は最高気温です。今月8月5日に鳩山町で観測した気温は、41.4度。同日、群馬県の伊勢崎市は41.8度を記録して国内観測史上最高となりました。41.4度は、全国第2位です。鳩山町内の方が、ある新聞の取材に語っていました。「最高気温で鳩山町の名が挙がるのは誇りではないが、悪い気はしない」と。そのとおりだと感じました。そんな全国からも耳目(じもく)を集める鳩山町がみなさんのホームグラウンドです。どんな分野においても思う存分、善き力を発揮してほしいと思います。

 さて、高校野球の甲子園大会。本日8月18日は休養日で、明日、ベスト8に駒を進めた各校が対戦する準々決勝が行われます。今、皆さんの気持ち(マインド)はどんなところにありますか?高校野球を見ていない人にとっても甲子園大会はもちろん、引き続き夏休みは続く、そんな気持ちではないでしょうか。ところが、今週末の23日(土)の決勝戦が終わるとどうでしょう?もしかしたら多くの人が同じように感じるのではないでしょうか。夏休みも残りわずか、ああ、もっと早くあれもこれもしておけばよかった。2学期が始まってしまう!何か憂鬱だ。この夏、あれやこれや、やるぞ!と決意し、まさに希望の歌に聞こえた「栄冠は君に輝く」。同じ歌なのに決勝戦が終わった後の閉会式で聞く「栄冠は君に輝く」は、みなさんの胸にどのように響くでしょうか?何か物悲しく、間近に締切が迫ってくるような、えも言われぬ焦燥感に落ち着かなくなる、という気持ちになったりしないでしょうか?「せめて一週間前に戻りたい」と。

 とは言え、8月18日の本日を含めて残り2週間の夏季休業があります。夏休みの予定を立てて今日まで順調にきている人は、引き続き、自分のペースを大切に有意な時間を過ごしてください。かたや、この夏の暑さで予定の半分も出来ていない。暑さもあり昼夜逆転してしまった。また、体調管理という名のもとに2度寝、3度寝と体内時計に変調をきたしてしまいそうな生活が続いてしまったと感じている人は仕切り直しましょう!

★★★

 さあこれから具体的なアクションプラン(行動計画)を提案したいと思います。

①  1日を有効に使うために改めて、起床時間、就寝時間を一定に決めて1日24時間にリズムを持たせましょう。                    

 ※夏季期間は普段より一層魅力的な映画、スポーツ番組等、深夜の時間帯に放送されたりします。ライブで観たい番組もあると思います。全てとは言いませんが、録画して後で観るなど、体調管理を優先して頭も体も高いパフォーマンスを発揮できる生活リズムを再構築しましょう。

本物に触れる!                                   

 夏季休業中に是非、してほしいこと№1(ナンバー・ワン)と言っていいものです。まだ、2週間あります。何でもいいのですが、比較的身近にある美術館や博物館に行くことも比較的手軽に本物に触れる機会となります。小さな美術館の場合、手に届くところに作品が展示されているかもしれませんが、もちろん触ってはいけません。そこに行って作品等を鑑賞することが触れることです。入館料がかかりますが、例えば、小さな美術館(入館料、数百円のところもあります)でも高名な画家の作品が展示されていたりします。「教科書で習ったあの人だ!」という方の作品に出逢うこともできるかもしれません。また、プロ野球観戦に行って、遠目でもよいので本物のプロ野球選手の躍動感あるプレーを観ることも本物に触れることです。その他、多くの本物があります。是非、時間を作って、足を運んで本物に触れてみてください。感動や勇気、自分も頑張ろう、という前向きな気持ちをもらえると思います。これらは長い時間をかけて、みなさんの内に蓄積していき、この蓄積の積み重ねがみなさんの人生の財産になります。「根拠のない自信」という言葉がありますが、こうした本物に触れた経験は確実に「根拠のない自信」の構成要素になるはずです。もう一度、言います。何でもよいのです。普段とは違う夏休みだからこそ、かつ高校生活最後の夏休みだからこそ、本物に触れる機会をつくってほしいと思っています。

③   言語化してみる!                                  

 今日一日の中のトピック(一つの話題)的な場面を切り取って言語化してみる。日記を書く習慣のある人はいいですね。書くことによって思考が整理されると思います。普段、あまり言語化にトライしていない人は、パートタイムの日記というくらいが、肩の力が抜けてよいと思います。1988年、ソウル五輪シンクロ・デュエットで銀メダルを獲得したスポーツ心理学者の田中ウルヴェ京(みやこ)さんは、「自分の感情の言語化」を勧めています。言語化することによって自分のこころの状態を観察し、それに気づく」、メンタルヘルスの第一歩として「自分の感情を言語化しよう」と言っています。思考の整理としての言語化も同時にできると思いますが、田中ウルヴェ京さんお勧めの「自分の感情の言語化」を意識してやってみませんか?

 人は「こころ」に気を配ることで「こころ」の健康を維持増進することが可能で、その「こころ」のトレーニングの入り口が自分との対話(セルフトーク)だと田中ウルヴェ京さんは言います。「今、私の心臓はドキドキしていますか?」、「今朝はどんな気分ですか?」などなど。こうした「こころ」の中に起こってくる感情を、その場で実況中継するつもりで観察してみるのだそうです。例えば、「私はついさっき電車の中で足を踏まれて。ちょっとイラっとしています」とか。こうして自分の感情を言語化することで「イライラした」、「失敗した」ということを自分で客観視でき、そこから、自分はどう行動するかという課題に結びつけることができるというのです。

 ポイントは、きちんと自己客観視をすることにあると言います。そこから、自分はどう行動するのかという課題に結びつけることができるのだと。自分の感情を言語化して認めることで、「じゃあ、どうしますか?」と自分に問いかける。思考や感情をどうにかしようとするのではなく、行動のほうに視点を移すのだそうです。何か行動に移す必要がある時、「比較的涼しい朝のうちに、行動しよう」も一つの方法だと思います。面接練習をしたが、しっくりこなかった、であれば、「今度は家の人に面接官をしてもらおう」、「先生に面接官をしてもらおう」、など前向きな行動、解決方法に繋がるのではないでしょうか。さあ、自分の感情を言語化してみて、そこから自分はどう行動するかという課題に結びつけて、2週間を有意義な時間にしてほしいと思います。応援しています。

 次回の応援メッセージは、9月1日、第2学期始業式の日にアップします。このホームページで会いましょう!

校長室より「8月前半」の鳩高生への応援メッセージ

そして、私たちは“戦慄”する!

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。夏季休業に入ってから一層の猛暑。暑さ対策に気をとられているうちに気づけば、本日から早くも8月。1学期の終業式後、14日目、2週間となります。月日が経つのは何と早いこ とか、何はさておき、少しというか、かなり大袈裟かもしれませんが、私はこれに「戦慄」しました!

 さて今回の応援メッセージは、表題のちょっと怖そうな語句について少しだけ深掘ってみたいと思います。さっそく戦慄、何と読みますか?

☆彡 

 これは「読みにくい漢字」の一つとされ、とある調査では「3人に1人が読めない漢字」といわれています。・・・、そうです。せんりつと読みます。読めた人、素晴しい!ドヤ顔せず、冷静にかつ謙虚な姿勢を保ちつつ、自分の語彙力(ごいりょく)を褒(ほ)めてあげてください。読めた人も惜しくも読めなかった人も、どこかでこの漢字と出くわしているかもしれません。「戦慄の貴公子」…は、ちょっと古いですか。かつてマイケル・ジャクソンとともにスター街道を駆け上ったプリンスのアルバムの日本向けタイトルです。今は「アルバム」と言っても伝わらないですね。「あの丸い円盤みたいな、・・・。何でしたっけ?AB・・・」、「CD!」。今となってはCDもオワコンですね。今は、ストリーミング?とかですか。話が脱線してしまいました。「戦慄」に戻しましょう。そうそう、生徒の皆さんが触れているかもしれないのは、「戦慄のエチュード」でしょうか?

 「戦慄」とは、広辞苑 第七版/岩波書店によると「恐ろしくて、おののきふるえること。おそれて身ぶるいすること」とあります。強い恐怖や驚き、あるいはそれによって体や心が震えるような状態を意味しますから、用法例としては、ホラー映画やスリラー小説などを想像するとイメージしやすいと思います。「戦慄の事実」、「戦慄の映像」、「戦慄すべき事実が発覚した」、「その話を聞いて戦慄がはしった」、「彼の冷静な目に戦慄を覚えた」などが一般的な「戦慄」正しい用法例といえます。

 上記のような一般的な用法に加えて一部のケースでは、戦慄は、感動に近い感情の震えとして使われることもあります。音楽や芸術作品などに対して「深い感動とともに戦慄を覚える」というような使い方です。この規格外に凄い用法例に出会いました。BSテレビに『3行、読んでみた』、という番組があります。CMを入れても、ほんの5分足らずの番組ですが、様々な大手の書店の店員さんたちがナビゲーターとなってお勧め本、感動した本を紹介する番組です。ある回で小川 哲(おがわ さとし)著、『君のクイズ』という本を紹介していました。ネタバレになりますが、ストーリーは次のようなものです。主人公は、あるクイズ番組に出場し、ファイナルステージに進出します。優勝をかけた最後の問題で、まだ一文字も問題が読まれていない中、対戦相手が正解して優勝を果たします。なぜ、正解できたのか?主人公は、その真相を解明すべく、決勝戦で出題された問題を一問ずつ振り返る。その過程で主人公自らの人生も振り返ることとなる。そして、単なるクイズの強さだけでは説明できない真相が見えてくる。振り返っていく中で主人公が幼少期に読んだ本を思い返すシーンもある。そうした生きてきた経験値がクイズの強さに繋がるということにも気づく。そしてつぶやく。

 『クイズに答えているとき、自分という金網を使って、世界をすくいあげているような気分になることがある。僕らちが生きるということは、金網を大きく、目を細かくしていくことだ。今まで気づかなかった世界の豊かさに気づくようになり、僕たちは戦慄する。戦慄の数がクイズの強さになる。』

 これはクイズに限らず、私たちは日々、著者、小川哲さんも言葉を借りれば、自分という金網をすくい上げて生きているのではないでしょうか。日々様々なことを学ぶことによって、この金網の性能を少しずつよいものにしていかないと世の中に順応して生きていくことができないのだと思います。金網の性能をよくするとは、著者も言葉を借りれば、金網を大きくしていくこと。つまり学校での勉強はじめ様々な知識や技能、経験を積むことによって、この世界の多くの有益なこと、ものに触れ、感性を磨き、自分自身が成長していくこと。さらに金網の目を細かくしていく。それまでザルで、見たり聞いたりして学んだつもりが、大きな網の目から抜け落ちてしまって身に付くことがなかった状態から、金網の目を細かくしていくことによって、より多くのことをキャッチできるようになる。特に心に響くような事象をしっかりキャッチして世界の豊かさに気づく。そのことによって無知な自分から一歩成長できる。そんな震えるような感動を著者に倣(なら)って「戦慄」と表現してみましょう。

 1学期の終業式でこんな話をしたことを覚えていますか?

 進路実現について、しっかり取り組む。また、普段できない心を豊かにするような時間を持つ。「やり切った!」、「楽しかった!」そんな夏休みにしてほしい。そして2学期、元気な顔を見せてほしい、という話でまとめました。鳩高生のみなさん、この夏、是非「戦慄」してほしい。感動に近い感情の震えを感じるほどの「戦慄」を体感してほしい。日常の学校生活とは違った時間を刻む夏休みは最高の機会かもしれません。生徒のみなさん全員に共通するテーマは、「自分自身の進路に真剣に向き合う」ことだと思います。それを日々考え、深掘って、深掘って、深掘ることによって「戦慄」できるかもしれません。今まで気づかなかった世界の豊かさに触れてほしいと思います。そんな夏を「やり切った!」、「楽しかった!」と表現して鳩高生のみなさんに伝えました。日々、みなさんの健闘を応援しています。

 次回の応援メッセージは、学校閉庁日(サマーリフレッシュ・ウィーク)明けの8月18日(月)にアップします。このホームページで会いましょう!

校長室より「7月後半」の鳩高生への応援メッセージ

樽の中のワイン」の話

~ 一人一人の力を結集して、学校の力を高めよう!~

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。

 先週末、うれしいニュースが飛び込んできました。本校美術部が、埼玉ピースミュージアム(埼玉県平和資料館、東松山市岩殿241-113)の戦後80年企画、「はとに願いを」のメインとなる展示物の制作を担当したことを伝えるニュースです。制作したタテ約3.3㍍、ヨコ約4㍍に及ぶ大きな鳩は、鳩山町、東松山市などの小中高、特別支援学校の児童・生徒が作った約3000の折りハトを大きなキャンバスに結集させた作品です。実物を目の前にすると息をのむほどの見事な作品と言ってよいと思います。埼玉ピースミュージアムは入館料、無料です。是非、足を運んでもらえたらと思います。美術部のみなさん、立派です!お疲れ様でした。

☆彡

 さて今回は、ヨーロッパを舞台にした昔話で、「樽の中のワインが水になった」話です。何十年も村のためにつくした長老が故郷に帰ることになりました。そこで村人たちは感謝の気持ちとして何かプレゼントをしようと話し合い、皆でワインを一瓶(ひとビン)ずつ持ち寄り、“樽一杯”のワインを贈ることにしました。さっそく村の広場に大きな樽を置いて、村人それぞれがワインを持ち寄って、みんなで樽一杯にしました。

 いよいよ長老が故郷に帰る日になりました。大きな樽のワインに長老は、たいそう喜びました。長老は集まってくれた皆で乾杯しようと、このワインを一杯ずつ飲むことにしました。しかし、どうしたことだろう。樽から注がれた液体はまったくワインの味がしない。まるで水のようだった。長老へのプレゼントを企画した者たちは長老の手前、戸惑い、恥じ入った。その場は、突き刺すような静寂が支配した。

 しばらくして隅にいた一人の村人が立ち上がって言った。「実は・・・、私はワインを入れませんでした。みんながワインを入れるだろうから私の一瓶分くらい水を入れたって誰にも分からないだろう、そう思ってしまったのです」。すると間髪入れず、別の男が立ち上がった。「実はおれも同じことを・・・」。その後、次々と「私もです」、「俺もです」と言いだし、とうとう村人全員が同じことをしていたことが分かった。

 この話から私たちが学ぶべき教訓は、「自分一人くらい・・・しなくたって・・・」が広がると集団・組織は、崩壊(ほうかい)してしまうということです。鳩高生のみなさん、今日、明日はZOOMを使ってオンライン形式で学ぶ機会があります。普段の顔を突き合わせている授業とは違い、「自分ひとりくらい、・・・」という気持ちがどこかにありませんか?今一度、自分を振り返ってみてください。オンライン形式だからこそ、集中して臨まないと“置いてけぼり”をくってしまうかもしれません。「自分ひとりくらい・・・」という気持ちは誰でも持つものかもしれません。逆を言えば、何かの折、もし、「自分ひとりくらい・・・」と考えたなら、同じようなことを考えている人がたくさんいる、と考えた方がよいでしょう。私たちにとって注意すべき教訓です。

 村人たちの話に戻ります。仮に「自分ひとりくらい・・・」という気持ちが頭をよぎったとしても、村人一人ひとりが、「もしかしたら『自分くらい…』、と考える人がいるかもしれないけど、自分は皆で決めたルールを貫き、ワインを入れよう!」と考えたら結果は大きく違っていたのではないかと思います。鳩高生のみなさん、そんなみなさんであってください。鳩高生、一人一人の力を結集して、鳩高の力を一層、高めよう!

 間もなく夏休みを迎えます。暑い夏が予想されます。「今日一日くらい・・・」いいか、という日があって全然よし、と思いますが、これが何日も連続すると危険信号です。40日など、あっという間に終わります。もっと大袈裟(おおげさ)にいうと「人生とは、『一日くらい・・・』という今日の積み重ね」だと思います。9月1日、透き通るような笑顔で登校できるよう今日から、今から、この時間を大切に過ごしてください。

 次回の応援メッセージは8月1日(金)にアップします。このホームページで会いましょう!

校長室より「7月前半」の鳩高生への応援メッセージ

前を向こう、人を信じよう、希望を見出そう!

 ~「鬼滅の刃」が7/17まで、日をおいて全七夜、特別放送されています ~

 

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。1学期を締めくくる7月になりました。今回は、数年前、日本中を席巻した「鬼滅の刃(きめつのやいば)」が再び光を放っている現状を受け、そのクライマックスを使って、みなさんにエールを送りたいと思います。

 ところで鬼滅の刃、空前の大ヒットの理由はなんだったのだろうか。かなり刺激的なストーリーはもとより、大正時代というちょっとレトロな時代設定による人の描かれ方などに魅かれたり、主人公の竈門炭治郎(かまど たんじろう)をはじめとする魅力と個性あふれるキャラクターに子どもから大人まで皆、心を奪われてしまった、ということではないでしょうか。いわゆるカッコいい絵から一転してコミカルな絵に変わるシーンが随所に散りばめられています。これに小さな子どもたちは夢中になっていました。

 さて、第一話。山を奥へ中へと入った地に住む竈門家。悲しいシーンは省く。竈門炭治郎は、鬼と化し狂暴化しつつある妹の禰豆子(ねずこ)を背負って走る!山を降りて禰豆子を街医者に救ってもらおうとは雪のふる山道を必死で走る。街まで気が遠くなるほど距離があるというのに力つきそうな自分。体と気持ちがちぐはぐで背負った禰豆子が背中から抜け落ちてしまう。そんな2人に俊敏な動きの一人の男が近づく。鬼殺隊(きさつたい:世にはびこる人食い鬼から人々を守ってきた鬼狩りの剣士の組織)の柱(はしら:鬼殺隊の最高位に位置付けられた実力者の総称。9名いる。)の一人、冨岡義勇(とみおか ぎゆう)である。冨岡は炭治郎と共にいる鬼と化した禰豆子に出くわし、それを捕らえ、今、まさに殺さんとしている。自分すらことの次第をよく理解しきれていない中、必死に訳を話す炭治郎に冷たく言い放つ。「簡単な話しだ。傷口に鬼の血を浴びたから鬼になった。人喰い鬼はそうやって増える。」斧という武器を持つも冨岡との力の差は歴然。正座して涙ながらに命乞いする炭治郎に「親兄弟だろうが、鬼を守るなどもってほか」、冷えた目でことを見守っていた冨岡が感情をあらわにする。「生殺与奪の権(せいさつよだつのけん)を他人に握らせるな!みじめったらしく、うずくまるのはやめよ。(中略)怒れ(おこれ)!許せないという強く純粋な怒(いか)りは手足を動かすための揺るぎない原動力となる。・・・」そう言いながら冨岡は禰豆子に刀を突き付ける。

 「やめろー!」炭治郎は足元にあった石を握りしめて冨岡に向けて力一杯、投げる。間合いを保って走りながら木の陰から石を投げる。次の瞬間、冨岡に襲いかかった。「感情に任せた単純な攻撃、愚か!」と冨岡は刀の柄(つか)で炭治郎の背中を一撃。気絶した炭治郎が斧を持っていないことに気づいた富岡。はっと顔を上げるとクルクルと回転して勢いのついた斧が冨岡の頭をかすめて背にした大木に突き刺さった。瞬時に頭を傾けなかったら冨岡を亡き者にしていた。

 冨岡義勇はつぶやく。「木の陰に隠れる直前、こちらに石を投げ、と同時に上へ斧を投げた。丸腰であることを悟られないように振りかぶった態勢で手元を隠す。俺に勝てないことが分かっていたからだ。自分が切られた後に俺を倒そうとした!こいつは・・・。」凄すぎる。第一話のハイライトシーンと言ってよいと思う。こんなことが出来る筈(はず)がない、とおそらく私の前頭前皮質(ぜんとうぜんひしつ:前頭前野とも。複雑な認知行動の計画、適切な社会的行動の調節に関わっているとされている。)では理解しているのだろうが、いや、この若き隊士、炭治郎なら…できるかも!?沼(ぬま)った。改めて鬼滅の刃が大ヒットした理由の一つは、様々なシーンに凄いと感じたのは私だけではなかったどころか、膨大な数の人々がその凄さに魅せられてしまったからだと思う。

★ ☆彡 ★ 

 7/17の第七夜は、柱稽古「柱結集編」とのこと。まだ先は長く、興味の尽きない物語は更に深まっていきます。そして、ここからは最終回のクライマックスのネタバレになることをご容赦ください。今回のタイトルに迫りましょう。

 全ての人喰い鬼をまとめる頭領の鬼舞辻無残(きぶつじむざん)は、束になって襲いかかってくる柱を核とした鬼殺隊の攻撃に苦戦し、鬼の唯一と言ってよい弱点、陽の光によって肉体が滅びる寸前に物語はクライマックスを迎えます。ところで、この鬼の親分、鬼舞辻無残。普段は人間の姿をして妻と子ども、家族をもってよき父親を演じて生活しています。普段から悪魔のような姿をしていれば人を喰う鬼と分かりやすいのですが、その鬼舞辻無残は、なびいた髪に色白のイケメンという設定が鬼滅の刃のファン層を広げたことは想像に難くありません。

 不死身で無敵を誇った鬼舞辻無残は、自分が滅びゆくことは止められないことを悟り、竈門炭治郎の肉体に無残の永遠で不滅の想いを託し、炭治郎を最強の鬼にしようとします。炭治郎はスターウォーズ的に言えば、ダークサイドに侵されつつも、人間らしい心を取り戻そうと自分自身と必死に戦っています。人間らしい心と鬼の心をさまよう炭治郎に鬼舞辻無残が語りかけます。「前を向くな、人を信じるな、希望を見出すな」と。今回の応援メッセージのタイトルは、今際の際(いまわのきわ)の鬼舞辻無残の渾身(こんしん)の言葉を真逆にしたものです。

「前を向こう!人を信じよう!希望を見出だそう!」

 何か勇気が湧いてくる言葉ではないでしょうか。「前を向こう」。そう、どんな時も前を向いて事に対しましょう。「人を信じよう」は、後ほどにします。そして、「希望を見出そう」。みなさんが目標としたり、憧れとしている人のほとんどは、自分の選んだ道に希望を見出し、努力を続けた人だと思います。みなさんも日々の小さなことから進路実現という大きな目標まで「希望を見出して」努力し続けてほしいと思います。

 最後に「人を信じよう」について。基本、人、クラスメイトや同級生を信じましょう。ただ、昨今、注意が必要です。人を信じたがゆえに詐欺にあってしまうことがしばしば報道されています。特殊詐欺の「受け子(うけこ)、出し子(だしこ)」などがその例です。確信犯もいますが、法に触れるとは知らず、信じたがゆえに犯罪に巻き込まれる被害が後を絶ちません。詐欺は、ほんの一例です。人を信じつつ、同時に十分、人を見極めましょう。その際、一人では判断できないことが多いと思います。家族、友人、先生等、周囲の人のアドバイス、助けを借りてください。生活をしていくうえで安心・安全が絶対です。自分を大切にして日々、自分を高めていきましょう。応援しています。さあ、全集中して7月の学校生活を充実したものにするとともに学校生活を楽しもう!

 

 ★ 次回の応援メッセージは、7月15日(火)にアップします。このホームページで会いましょう!

校長室より「6月後半」の鳩高生への応援メッセージ

雨音はショパンの調べ

~ 梅雨(つゆ)の季節、進路実現を視野に人間力を一層、蓄えよう!~

 

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。6月も後半に入りました。既に梅雨に入り、今日、6月16日の朝は雨こそ降っていませんが、湿度の高さを感じ、またこの季節がやってきた、と感じ入ります。それも鳩山高校が鳩山高校として迎えることができる最後の梅雨であることを想うと窓を叩く雨が長く続いても構わないとさえ思ってしまいます。しめっぽい話題はさておき、というところですが、しめっぽい季節に、屋外で思いっきり活動することが叶わない日が少なからず想定されるこの季節に、屋内でしっかり人間力を高め、その力を蓄えてほしいと思います。

  さて、“ショパン”のタイトルに期待させてしまったと思いますので、おわびしておきます。ショパンについて詳しく深堀ることはしませんが、とは言え、本タイトルについて少しだけ語ります。「雨音(あまおと)はショパンの調(しら)べ」は、外国の歌のカバー曲。原曲は、イタリアの男性歌手、ガゼボが世界各国で大ヒットさせた「I like Chopin / アイ・ライク・ショパン」という曲です。日本では、松任谷由実(ユーミン)が歌詞をつけて1984年(昭和59年)、モデルで歌手の小林麻美(こばやし あさみ)が歌って大ヒットし、オリコンヒットチャート3週連続第1位を獲得しました。その後、何人かがカバーしましたが、小林麻美がカバーしたものがよく知られていると思います。

 

 今回の鳩高生への応援メッセージは、「柔らかくしっとりしたメロディーラインが小林麻美のアンニュイな雰囲気とマッチして何とも心をくすぐる」と評されたこの曲の曲名を梅雨の季節の雨と掛けて、屋外に出づらい日は、雨音をバックミュージックにして自己研鑽(じこけんさん:自分の能力を鍛え、磨きをかける)に意を注いでほしいという内容です。

  ショパンについて少々。ピアノを志す人にとって「「ショパンの『革命」」は一つの憧れではないでしょうか。革命は右手で非常に力強いメロディーと左手は常に速いテンポで弾き続けるという、実はピアノの“練習曲”とのこと。背景に1931年9月、ショパンの祖国ポーランドにロシア軍が攻め入り、首都ワルシャワが陥落するという国を揺るがす出来事がありました。失われる危機に瀕した祖国への深い絶望が、この練習曲に激しい感情が渦巻くように反映したといわれています。こんなことがあったらショパンならずとも激しい感情が渦巻くと思います。みなさんはショパンから熱い情熱をもらいましょう。

 

 では、梅雨の今こそ人間力を高める具体的な行動について例示してみます。まずは、強運を引き寄せる方法から。こうした話はどこにでもありますが、厳選して3つだけあげます。是非やってみてほしいと思います。

①  きれいな靴で外出する。

・今の時期は靴が雨に濡れたり、濡れたところに泥がついたり、一年の中でも靴が汚れやすい時期でもあると思います。そんな今だからこそ、きれいな靴で登校してください。1日はいた靴、是非、ふいて綺麗にしてあげてください。 

②  身の回りの整理整頓、掃除をする。

・毎日の生活で油断していると身の回りが、物であふれてしまいます。なかなか物を捨てられないのは、裏を返せば、物を大切にしていることでもありますが、時に決断して捨てることも必要です。かくいう私の周りには紙資料があふれています。まず、自分から整理整頓したいと思います。

③  何事にも感謝する。

・私たちは知らないところで様々な恩恵(おんけい:人から受ける恵みやいつくしみ)を受けています。そうしたことに思いをはせ、まずは何事にも感謝しましょう。

 

 つづいて勉強や読書について知っておくべきこと、これも厳選して3つ挙げます。

①  やる気が起きない時は、とりあえず手をつけるとスイッチが入る。

・宿題や勉強、ちょっと疲れていてやる気が起きないな、という時、とりあえず手をつけてみましょう。教科書やプリントや本を開いて手をつけるのです。これは効果ありと思います。様々なケースで使ってほしいと思います。

②  朝起きてから3時間は、脳のゴールデンタイム

・朝起きてから3時間は、脳のゴールデンタイムと言われており、ドーパミンやアドレナリンが多く分泌されるため、やる気と集中力が高まり、効率よく勉強に取り組むことができる。もちろんこの前提としてしっかり睡眠をとってください。

③  声を出して覚える時は、耳をふさぐと効率よく覚えられる。

・これは面白い方法だと思います。是非、試してみましょう!

 

 ショパンからは離れてしまいましたが、梅雨の雨音をバックミュージックにしながら「靴をきれいにして、部屋の整理整頓をして、とりあえず勉強に手をつけてみる。読書してみる。それを朝起きてから3時間にやってみる。耳をふさいで暗記ごとをやってみる。仕上げは、何事にも感謝する!」梅雨を機に自分を成長させる、人間力を高める、何か一つでも始めてみてください。ひとまわり人間力がアップして2学期を迎えることができると思います。

 何かを始めても、すぐに結果はでないものです。今日撒(ま)いた種は、しばらくたってから芽を出します。3月、農業体験に参加したみなさんは、実感できるのではないでしょうか?まず、種を撒く。これは上記に挙げたような何かを始めることです。続いて雑草処理、脇芽かき、水やり等の丁寧な日々の手入れ。主体的にやりましたか?これが継続すること、続けることです。もしかして先生に任せきりだった人もいるかも?肩の力を抜いて、ゆるくてよいと思います。まずは「種を撒く=始める」。そして、一つ一つの取り組みを続けてみてください。応援しています。

 

 次回の応援メッセージは、7月1日(火)にアップします。また、このホームページで会いましょう!

校長室より「6月前半」の鳩高生への応援メッセージ

  必死になる!

 ~ 本気の自分に出会う。キーワードは必死”になる!

 

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。6月になりました。一学年だけの学校生活にも慣れたようですね。私の目には「これも悪くない」、「自分なりのリズムが心地よい」、そんな鳩高生として映っています。

 さて今回は、「必死になる」をテーマに語ろうと思います。「必死になる」、というキーワードを何としても鳩高生のみなさんに届けたかったきっかけは、「千鳥の鬼レンチャン」というテレビ番組です。少し前の放送で「女子300m走」という企画がありました。参加した走り自慢の女子12人が、ひとレースごとにビリになった一人が脱落していくガチンコのサバイバルレースです。一人、また一人とふるい落とされ、残った5人が決勝進出をかけた8レース目が今、まさに始まろうとしています。

 ちょっと整理します。12人で走った第1レース目の300m走。12人中12位となった一人が脱落して11人となる。第2レースで11人から10人となり、9人、8人・・・。6人から5人に絞られるのが第7レース。そして300m走、8レース目という言い方が、イメージしやすいか、それともこの日、8回目=8本目の300m走と言った方が分かりやすいでしょうか?

 鳩高生のみなさん、ちょっと考えてみてください。一つのレースが終わってからインターバル(時間的な間隔)をとるものの、勝負を賭けて300mを8本も走るなど、想像できますか?その8本のレースも実は2レース目に大接戦がありました。ゴールの瞬間は、陸上の100m走などで接戦の時にでてくるあれです。写真判定するコマ送り画面で3人が全くの同着だったため、再レースとなったのです。これがオリンピック競技などであったら、画像をさらに拡大して白黒つけると思いますが、それでも同着と言って過言ではないレベルだったと思います。従って走った回数自体は9回目の300m走。走りに自信のある面々とはいえ、疲労の色は濃く、一つのレースが終わるたびに大きく肩で息をしながら呼吸を整える選手たち。それぞれに、ベンチに足を乗せて疲労した筋肉を緩めたり、温度差のある水に交互に足を浸したり、酸素スプレーで酸素補給したり、まぢかに迫る次のレースに向けて出来得る限りの準備をしていました。こんな満身創痍の状態でも目の前のレースに全力を尽くす!何という猛者ぞろい!私はテレビに完全に釘付けとなっていました。

 準決勝を前にスタートラインに立っている勇者は、フィットネス・トレーナーのAYA。マラソン女王というテロップ(画面上にのせる文字情報)の福島和可菜、モデルのギャビー、松竹芸能、森脇の愛弟子、くわがた心、そして悪役プロレスラーの上谷(かみたに)沙弥の5人。このレースで一人が脱落する。さあ、号砲!ギャビーがフライング気味に飛び出す。レース後、森脇が、この積極果敢な姿勢を高く評価していた。タイムレースではなく事実上のサバイバルレース。フライング気味など大したことではない。むしろ「モデルだってこれだけやれる」、というところを証明したいギャビーの必死さが伝わってきました。最終コーナーを回ってプロレスラーの上谷とくわがた心がデットヒート。手に汗にぎる大接戦のこのレースで惜しくもくわがた心が脱落した。悔しさのあまり涙にむせびながらのコメントは、「気持ちは前に行っているんですけど、足が動かなかった」と。

 鳩高生のみなさん!苦しくても頑張って全力を出し切って走った後のある種の達成感と後悔と、・・・。その気持ち、分かるのではないでしょうか。テレビの前の私は完全に引き込まれていた。その場にいたらどんな言葉をかけたらよいか困るようなそのそばで別のドラマもあった。「上谷スゲー!スゴイよ、マジで凄(すご)いよ!」と、ブービー(ビリから2番目)で生き残った上谷沙弥のもとに仲間の2人の悪役レスラーが、感情をあらわに駆け寄った。上谷は、まだ息が整わない中、「死ぬー!、しんどい、ツラい。最後無理かもって思ったけど、ギリギリ・・・」と、決勝に残れた喜びを表現した。金髪でデビルマンかアメリカのハード・ロック・バンドのKISSを思わせる派手なメイクの上谷の相棒、悪役プロレスラー2人を紹介しよう。一人は上谷を含めた3人の中の親分。悪役として人気を博し、一時代を築いたダンプ松本の後継者の刀羅(とうら)。そしてもう一人は若いレスラー、琉悪夏(るあか)。琉悪夏はいかにも女子らしい労いの言葉をかけていた。これを見たスタジオのかまいたちの山内は「友達の女子やん!」、千鳥の大悟は「焼肉、連れて行ってやりたい!」とつぶやいた。悪役レスラーは、あくまで仕事上の役割。この若き勇者たちは、それくらい人間味あふれる純な姿を見せてくれた。

 ガチンコ勝負、とはいえバラエティー番組。細部にわたっておもしろおかしく、また、感動的に作りあげる面も当然あると思います。それでも300m走、本気で走って、本気で競って、本気で戦って、必死に出し切っても及ばず流した涙、必死に食らいついて出し尽くして勝った涙は、本物だと思う。この必死さ、本気さがテレビの前の多くの視聴者を釘付けにして感動したのは私だけではないはずです。

 

 まだ鬼レンチャンのレースは終わっていない!最後の決勝レース(300m走、実質10本目!)を前に4人のコメント。「モデルは見た目だけじゃなくて、根性があるってとこを見せたい!」というギャビー。「今までトレーニングで培った筋肉を信じて最後まで走り抜けたい!」というAYA。「プロレス界、千鳥の鬼レンチャンに史上最大の悪夢を見せてやるよ!」と息巻く上谷沙弥。自衛隊員を辞めてタレント活動を始めるも日の目を見ない日々を越えて走ることと出逢った福島和可菜は「今まで走ってきた距離、ランニング愛は絶対に負けない!」と目を輝かせて言った。

  そして決勝レースの号砲!絶対王者と目された福島和可菜が何と、ゴール目前でAYAにさされた。フィットネス・トレーナーAYA、鬼レンチャン、優勝!!福島は思わぬ不覚に笑顔を保ったが、「やっちまった」という後悔してもしきれない言葉に悔しさ、無念さがにじんでいた。ギャビーは潔く敗者の弁。上谷も出し切ったすがすがしさを体全体で表現していた。プロレスラー上谷沙弥は、この番組で、ある種、全てを見せてくれた。こんなコメントをして悪役としての不動の地位が危うくなってしまったら申し訳ないと思いますが、人間上谷は、どこにでもいる普通の女性の素顔を見せてくれました。かつてアイドル志望の少女がたどりついたのはプロレスの世界、それも悪役。選手を紹介するVTRに多くの人が普通の少女の苦悩と希望を見たと思います。肝心なところでは常に悪役を演じていましたが、派手なメイクの顔をくしゃくしゃにして涙したり、実は優しく性格のよい女子の顔を随所で見せてくれたことが、本気さ、必死さとなって伝わってきました。頑張れ!上谷!

  鳩高生のみなさん!改めて、人の心を動かすのは「本気さ、必死さ」だと思います。もちろん365日必死では倒れてしまいます。本気というエリアの中で自分のエネルギーを上手にコントロールしつつ、ここぞという時に「必死」になってみなさんにとって価値あるもの、例えば、行ける進路ではなく、行きたい進路を実現してほしいと思います。みなさんが17年・18年の人生で培ってきた知識・技能を総動員して、本気になって、必死になって思考・判断して表現できるよう準備を怠(おこた)らないでください。

 

 最後に優勝したAYAさんが準決勝を前に語った言葉を紹介します。準決勝に残ったAYAに番組スタッフがマイクを向けると「(肩で大きく息をしながら)・・・迫ってくる感じ。怖いよ・・・」。続けて、「自信はありますか?」という問いに「自信があると言いましょう!」と自分自身を奮い立たせていました。注目すべきは、大きな勝負を前に素直に「怖いよ」と言っていたことです。人間誰しも負けるかもしれない、失敗するかもしれない、という気持ちがちらつくことがあると思います。だからこそ「自信があると言いましょう」となるのだと思いますが、「怖い」と感じている自分を認められるからこそ、次の一手に全力で臨めるのだと思います。みなさんも自分を奮い立たせ、励ますことがあると思います。そしてその前にはAYAさんのように怖かったり、不安だったりすると思います。その怖さ、不安である自分を認めて、不安である自分を引き受けて、次のステージに進んで行ってほしいと願っています。日々、陰に日向にみなさんを応援しています。

 

 次回の応援メッセージは、6月16日(月)にアップします。また、このホームページで会いましょう!

校長室より「5月後半」の鳩高生への応援メッセージ

目の前のことにしっかり取り組む!

~ 遠い未来を憂うことなく、まずは目の前のことに集中しよう!~

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。新年度が始まり、5月のゴールデンウィークが過ぎ、早くも中間考査、目前となりました。今回は、とにかく「目の前のこと」をしっかり処理しましょう!という話をします。

  人は、無意識のうちに目の前のことと併行して、かなり先のことを考え、いらぬ心配をする傾向があるようです。学校生活を送るうえで自分なりの計画を立てて、数が月後、一年後などを見通して日々の生活をすることは大切なことです。それでも今、この瞬間があって、その先に未来があります。その未来も明るい未来を描ければ理想ですが、我々はほぼ毎日、驚くような事件や出来事が否が応でも情報として入ってきてしまいます。そうしたことも手伝って、人は未来を想像する時、相当、気合を入れて良いイメージをしない限り、自然と悪い方、悪い方に考えが向かっていくといわれています。これはどうしようもないことのようです。従って頑張って良き未来のイメージを構築することも大切ではありますが、目の前のやるべきことに集中してみたらどうでしょうか。

  人も羨(うらや)むような成功ヒストリーを地でいくような人は、輝かしい未来を展望していたことは間違いないようですが、それよりも目の前のやるべきことに集中して取り組んできた結果、今がある、と語る人の方が多いと思います。中には、若いころの自分からは、今の自分は全く想像できなかった。夢中で目の前のことに必死で取り組んできた結果、様々な幸運に恵まれて今がある、と語る人も少なくありません。

  そこで、皆さんには近い将来や少し遠い将来・未来についてのイメージを膨らませることも大切ですが、とにかく今、目の前にあるやるべきこと、課題、テスト勉強、これに集中してみてください。目の前のやるべきことをしっかりこなすことで、次のステージが開けてくるはずです。目の前のことに集中するコツは欲張りせず、一つのことに集中することです。取り急ぎ複数のやるべきことがあれば、2つ以上のことを同時に手をつけるというやり方ではなく、一つ一つやり遂げることです。人間はマルチタスク(複数のことを同時にやること)は、むいていないそうです。一つ一つやり遂げたその向こうには、思わぬ嬉しい未来への扉が開かれるかもしれません。四の五の言っている暇はありません。今はとにかく、中間考査に向けて集中してみてください。きっと次のステージが見えてくるはずです。応援しています!

 

 次回の応援メッセージは、6月2日(月)にアップします。その頃は、中間考査の結果が結構よく、ニコニコで新たな挑戦をしているといいなと願っています。このホームページで会いましょう!

 

校長室より「5月前半」の鳩高生への応援メッセージ

今こそ“緊急ではない重要事項”に取り組む!

~ 進路の活動が本格的に始まる数か月後、今の自分をしっかり超えているように ~

  

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。令和7年度がスタートして早5月になりました。世の中、ゴールデンウイーク真っただ中の人もいますが、学校は暦どおり。暦どおりとはいえ、5月3日(土)からは4連休となります。思い切り羽を伸ばして遊びたいと考えている人もいるかもしれませんが、今こそ鳩高生にやってほしいことは、「緊急ではない重要事項」に地道に取り組み始めることです。

  さて、「緊急ではない重要事項」とは?何でしょうか?一人一人違うものだとは思いますが、ほぼ全員に共通することは、就職でも進学でも進路活動の重要なパーツとして存在する「面接」の準備ではないでしょうか。今から約4か月後の9月、約半数の皆さんは就職試験が始まります。その際、ある種、最も重要なものが面接と言っても過言ではないと思います。3年1組のHR教室と職員室の間に「選択6室」がありますね。その廊下に面した窓に就職希望者が是非とも知っておくべき多くの情報が掲示されています。就職希望者はもちろん、進学希望者もここを通るたび(できるだけ早足でかけ抜けず)一つずつでいいですので覚えようとトライしてみてください。もちろん、これ以外に進路行事でたくさん情報が提供されますから、ここを通るたびに一つ覚えよう、と挑戦し続けた人は、就職についての知識が重層的に積み重なり、確かな知識となって皆さんを必ず助けてくれると思います。

  仮に、「今であれば緊急ではないこと」計画なしにのんびりと日々を過ごしていると「あさって面接だ!どうしよう!?」ということになりかねません。こうなると面接の準備は、「緊急ではない重要事項」から「緊急の重要事項」に昇格(しょうかく)してしまいます。全ての鳩高生に面接の準備を今日から、今から、始めてほしいと思います。時期的には就職希望者の次に山場を迎える進学希望の皆さんも「早くから準備していてよかった!」という日が必ず来ます。

  鳩高生はもとよりライバルともなる全国全ての高校3年生にとって重要な面接について触れましたが、もう一度「緊急ではない重要事項」とは何か?スタート時点に立ち返って考えてみましょう。「緊急ではない重要事項」とは、冒頭で触れたように人それぞれ少しずつ違うと思いますが、例えば「体力」、学校では主に体育の授業に負うところが大きいですが、「体力」は、全ての皆さんにとって重要な武器(言葉は平和的ではありませんが、)になると思います。たまたま見ていたテレビドラマの『人事の人見』。Travis Japanのメンバーの松田元太が演じる人見に対して部長が「人事部にしちゃあ体力あるな」と言われて「こんなの余裕っすよ」という会話がありました。そうです、何の仕事をするにしても「体力」は土台となる大事な要素です。【若者、やるじゃないか】と認められた場面でもあります。その体力を支えるのは健康な体です。だからこそ世の中、いつの時代も大なり小なり、健康ブームは起こるのです。

  皆さんが社会で活躍するために土台となるものをざっと挙げてみます。「人間関係づくり」「勉強や仕事の準備や計画」「健康維持や自己啓発」、これらに関係するものは総じて皆、「緊急ではない重要事項」です。学校で毎日一番多くの時間を使っている「勉強」の時間。それゆえ高校生にとって「緊急ではない重要事項」のエースはなんと言っても「勉強」です。その勉強も、しっかり吸収しようという気持ち、覚悟、気概がなく、受け身で受けていると、知識として定着することなく考査直前となって、あわてて勉強し始める、いわゆる「緊急かつ重要事項」に大昇格してしまいます。何事も緊急レベルになる前に準備しておこう。

  「8月31日に夏休みの宿題をほとんどやっていない」という冷や汗がでるような経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。計画性なく、のんびりと毎日を過ごしていると「緊急ではない重要事項」が、あっという間に「緊急かつ重要事項」になってしまいます。そうなると冷や汗必至です。間もなく暑い季節が到来します。冷や汗ではなく、爽やかで達成感のある汗をかいてほしいと思います。そのためにも日々の課題とともに「緊急ではない重要事項」を計画的に取り組み始めてください。では、最後にもう一度!

 「緊急ではない重要事項」を今日から、今から、始めてください。

  次回の応援メッセージ、「5月後半」は、5月15日(木)にアップします。

 その時には全ての鳩高生が誰のためでもない、自分自身の「緊急ではない重要事項」に取り組み始めていることを願っています。もしかしたら、これまでも自分自身をレベルアップさせる取り組みを継続して取り組んできている人もいるかもしれません。それは自分だ!と思う人は、もう一段、ギアを上げて、自分の進路実現のカギとなるものだ!と「意識」して、始めていることを願っています。

 では、このホームページで会いましょう!

 

令和7年度がスタートしました!「校長室より、鳩高生への応援メッセージ」始まります ♪ 

 校歌、身だしなみ、楽しむが甘えない!

~ 鳩山高校の令和7年度がスタートしました!~

 

 鳩高生の皆さん、こんにちは。校長の田中です。

 今年度も校長室から鳩高生全員に向けて応援メッセージを発信します。今回が令和7年度、最初の応援メッセージです。4月8日の始業式でいくつか伝えさせてもらいましたが、学校生活を送る上で根幹となる大事なポイントを話します。「自分ひとりくらい、いいだろう」などと考えないでください。すべてはここからです。

 まずは再び「校歌」について。本校の校歌を作曲した大澤壮吉先生は、こんなお話をしています。「古代ギリシャにおいて、かのプラトンは、著書『国家』の中で、教育論を説いている。人間形成において、最も大切な学問の一つが音楽だと。音楽は、人間の成長に大きな影響を与える情操を養うのである。学校教育にあたっては、校歌はその学校の教育理念や母校愛、友愛、未来への希望等が謳(うた)われていて、教育目標の一翼を担っている。」と。また、続けて「人は高校時代を青春と呼ぶ。しかし、在校時には、ほとんどの生徒はそれを気づかないで卒業してしまう。やがて社会の荒波を体験してから、そのことに気づくのである。」と。「厳しい現実を前にして様々な矛盾を受け入れざるを得ず、だからこそ、高校時代の交友関係は、しがらみや利害関係のない、一生続くとは、こうしたことからきているのかもしれない。」生徒同士をつなぐ象徴的なものが校歌であり、「校歌は、長い年月を経て、青春を包み込んだタイムカプセルになり得るのである。」とおっしゃっています。どうか、校歌を大切にしよう。大切にするとは、校歌を歌う機会があったなら、大きな声で歌うことです。大きな声で校歌を歌おう!

  続いて「身だしなみ」、と「何事にも甘えない」こと。

 身だしなみは、人の内面を映し出すものでもあります。外見が乱れると伴って、不思議と内面も乱れてきます。また、始業式でも触れましたが、先生方が少なくなった分、本来であれば、注意されることが、スルーされることがあるかもしれません。当たり前のことを当たり前にやっていますか?鳩高生全員に聞きます。例えば、折に触れて課される提出物。提出物をきちんと出していますか?まだ提出していない人、速やかに提出しよう。その甘さ、小さなほころびが、あっという間に学校全体の大きなほころびに発展して行ってしまいます。まず、目の前のやるべきことをしっかりやってください。お願いします。皆で協力して鳩校生が一層力をつけ、飛躍する一年にしよう!

その第一歩が、校歌を大きな声で歌う、身だしなみを整える、そして高校生として課せられたことをしっかりこなす、ことです。最高の令和7年度にしよう!

 

 次回は5月1日に応援メッセージを発信します。鳩校生の皆さん、このWEBサイトで会いましょう!

校長室より「3月後半」の鳩高生への応援メッセージ

ねがい

~ どのような時代であっても鳩山高校がみなさんの居場所でありますように!~

  鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。3年生は卒業生として3月7日に立派に本校を巣立っていきました。最後の厳かな式典、自らの花道を飾る日でもありましたが、来賓の方々をはじめ保護者の皆様が見守る中、晴れの式典にふさわしい人間力を発揮していました。この1年、様々な場面で多くの3年生に声を掛けさせてもらいましたが、皆、笑顔で対応してくれたこと、改めて感謝いたします。みなさんの優しさと誠実さは忘れません。ありがとうございました。そして2年生。2年生も卒業生を送るという立場で立派な式典とする大事な役割を果たしてくれました。ありがとうございました。

 さて2年生、今年度最後の応援メッセージを送ります。今回は“ねがい”と題して令和7年度、2025年度に向けて、引き続き、鳩山高校での学校生活を大切にしてほしい、という話をしたいと思います。

 改めて鳩高生のみなさん、みなさんにとって鳩山高校は、自分の居場所になっていますか?ちょっと大袈裟かもしれませんが、よいことも大変なこと、困難なことも含めて、みなさんにとって鳩山高校がかけがえのない存在であってほしいと願っています。

 世の若者(実際は若者以外も)同様に鳩高生のみなさんも、「初音ミク」を知っていますよね?

 日本史の教材的には、「現代のIT技術が生み出した新たな文化の象徴的存在」と評価されているという、ボカロイド(=歌声合成技術)の象徴的歌姫です。このボカロが、ネット発の文化・音楽シーンを劇的に変化させてしまったようです。YOASOBIやAdoは、このボカロの先頭を走る圧倒的支持を集めるスター中のスターです。これは日本にとどまることなくアジアをはじめ全世界を席巻する勢いとのこと。

  好むと好まざるに関わらず、人は、人と人とのつながり、何らかの人間関係の中で生きています。しかし、この人間関係に疲れた人々に救いの手を差しのべたのが、このボカロイドだというのです。今や、ボカロイド発の音楽は、周囲となじめず、社会と孤立しがちな人々が探していた居場所にもなっているようです。

 「人間よりボカロイドの歌の方が感情を深く没入できる」という若者の声は、多くの賛同者がおり、「人柄が見えすぎないボカロの曲はスッと心に入ってくる」という主旨の発言をしているのは、ボカロ文化のど真ん中にいるAdoさんです。実際、ある国のボカロ・カルチャーの浸透を伝える一コマに、ライブ会場のスクリーンに初音ミクのようなキャラクターが歌い踊り、聴衆はペンライトを持って絶叫しながら楽しんでいる様子が映し出されていました。

 日本だけでなく世界をも席巻しつつあるボカロ・カルチャーは、物事をどのようにとらえるか、ということにおいて、様々な解釈が可能な日本古来からの文化・芸能、更には生活スタイルにいきづく“余白”が生み出したものと解釈されています。

  話を現実に引き戻します。ボカロ席巻の一方で、それでも、人は、人と人とのつながり、何らかの人間関係の中で生きています。遠くギリシャの時代のアリストテレスは「人間は他者と一緒に共同体の中で生きる社会的動物である」と言いました。時にはボカロ・カルチャーに身を置くことも悪くないと思います。それでもみなさんにとって鳩山高校はみなさんの日々の生活の中心であることは間違いありません。なぜなら朝から夕刻まで、本校で学校生活を送り、身支度、登下校の時間を含めたら、どんなに短く見積もっても1日24時間のうち、3分の1の8時間は、鳩山高校に関わる時間です。通学時間がそれ相応にかかれば更に1時間2時間と鳩山高校と関わる時間は増えていきます。これに睡眠時間も入ります。みなさんの毎日は、鳩山高校と共にまわっているのです。

 その学校は、私たち教職員のほか、同じ年代の仲間が在籍しており、お互いに刺激し合って生活をしています。時には意見が食い違って口論となることもあるかもしれません。それでもそうした人間関係こそ、大切な経験であり、学ぶところでもあります。鳩山高校は生徒のみなさんにとって、勉強はもとより、様々な経験を通して人間関係を磨き、心の成長ができる場でありたいと考えています。

 インスタグラム全盛の昨今、簡潔に伝えるべきことを伝えられたらとは考えています。それでも高校生であるみなさんには、それなりの長さの文章を頑張って読んでほしいと思います。前置き等、除いて原稿用紙2枚程度という目標を果たせなかった言い訳のようになってしまいましたが、ここでメッセージを閉じたいと思います。

 鳩高生のみなさん、この1年間、私の応援メッセージを読んでくれたこと、感謝しています。令和6年度、お疲れ様でした。1年間、ありがとうございました!

 

校長室より「3月前半」の鳩高生への応援メッセージ

“パーキンソンの法則”を理解して活用する

~ 人間の特性を理解して自分自身を上手にコントロールしよう!~

  鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。3月になりました。2年生、学年末考査、最後まで頑張ってください。3年生は、いよいよ卒業式が近づいてきました。引き続き、自分磨き、体調管理に力を注いでください。今月は、多くの人が陥(おちい)りがちな「パーキンソンの法則」について知り、自分なりの対策を考えてもらえたらと思います。

  ところで、当初この応援メッセージを始めるにあたって、800字(原稿用紙2枚)程度で全校生徒のみなさんに気軽に読んでもらえるものを目指しました。それでも思い入れが文字数に反映し、ここまで何度も長い文章になりがちでした。初心に戻って、出来るだけ800字程度の応援メッセージにしたいと思います。

  ここまでの前振りは差し引いてもらい、ここから800文字程度、始めます!今回のテーマの「パーキンソンの法則」とは、

 ★第1法則:「仕事の量は完成のために与えられた時間を全て満たすまで膨張する」

 ★第2法則:「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」

 という2つからなっています。

  まずは第1法則から。「仕事の量は完成のために与えられた時間を全て満たすまで膨張する」、という経験、あるのではないでしょうか?もちろん与えられた時間、すなわち期限までよりよいものにしようという気持ちから、結果として、与えられた時間を全て満たすまで使う、ことが多いと思います。この法則を上手く活用するには、自分に与えられた仕事など、期限ギリギリまで使うのではなく、成果物を提出するものであれば、早めに見てもらうのです。早めに見てもらって修正点や改善点があれば修正・改善し、より完成度の高いものにしてほしいと思います。

  第2法則は、「将来のためにお金を貯める」という観点から考えてみましょう。小遣いやアルバイト等で得たお金で何かを買おうと、お金を貯めた経験はありますか?その方法として、小遣いやアルバイトで得たお金が余ったら貯金しよう、というやり方で貯金することに挑戦した人はいますか?パーキンソンの第2法則は、この方法(お金が余ったら貯金しよう)では、お金を貯めることはできない、ということを教えています。一つ結論をいうと、お金を貯めるには、銀行などに、ためるための口座を別につくるとか「ここに入れたお金は生活費等に使わない」と決めない限り、人はお金を貯めることは難しい、というのです。それでも最近の若い人はお金を貯めるのが得意な人もいるようですので、様々な方法でチャレンジしてほしいと思います。

  時は、三寒四温、春はもうすぐです。鳩高生のみなさん!応援しています。次回、3月後半の応援メッセージは、3月17日(月)にアップします。このホームページ(=ウェブサイト)で会いましょう!

 

2月23日、本校、軽音楽部が鳩山町のイベントに参加しました ♪

 2月23日(日)天皇誕生日、鳩山高校軽音楽部の2年生が地元、鳩山町コミュニティ・マルシェにおいて近隣住民から熱い人気を誇る音楽イベント「カフェ&バルマルシェ」に出演しました。

 午後3時30分に始まった我が鳩山高校軽音楽部の演奏に、会場はあっという間にイカしたライブスペースになりました。部員の熱唱に顧問の先生も応える圧巻のステージに、会場に集まった聴衆の皆さんは万雷の拍手で応えてくれました。4曲の演奏を終えた後、卒業を間近に控えた3年生の友情出演があり、会場は熱気と興奮に包まれました。

 会場に足を運んでくれた聴衆の皆さんに素敵な夕べを提供できたと思います。軽音楽部の生徒の皆さん、最高にカッコよかったですよ!お疲れさまでした。

 

校長室より「2月後半」の鳩高生への応援メッセージ

令和8年4月開校の新校、校名案が発表されました!

~「ハトミライ☆プロジェクト」で本校のシンボルとなった「」、未来へ!~

  鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。令和7年2月12日午後、大野元裕埼玉県知事から来年の4月に開校する県立高等学校12校の統合及び名称変更 についての条例案が発表されました。その中に、本校と越生高校の再編整備によって開校する新校の校名案も含まれています。

 

「埼玉県立越生翔桜(しょうおう)高等学校」です。

 

 この校名案を3月の埼玉県議会に提案するということです。従って現在は案の段階で、校名の正式な決定は、議会後となります。この点、承知しておいてください。

 本校にとって新校の校名に「桜」という文字が入ったことは大変喜ばしいニュースだと思います。本校と桜の関係を紐解くと、福島の震災復興ボランティアへの参加を縁に「ふくしまサクラモリプロジェクト」様から桜の苗木をいただいことから始まりました。第36期生徒会の生徒達が、いただいた桜の苗木を大切に育て、「30年後の鳩山町を桜の名所にしたい」という願いをかたちにするため、2017(平成29)年度に「ハトミライ☆プロジェクト」を立ち上げました。「鳩山町を桜の名所にしたい」というスローガンにも表れているように、このプロジェクトは、いち鳩山高校の取り組みにとどまらず、鳩山町に全面的にご支援いただきながら地域と共に歩む壮大な企画でした。すなわち鳩山町の活性化や自然の有効利用、鳩山町の知名度の向上を目的にしたプロジェクトとしてスタートしたのです。

 

 ここで「ハトミライ☆プロジェクト」における桜の植樹の歩みをたどっていきたいと思います。植樹は例年3月末に行うため、実際の植樹の年月日は、暦のうえでは当該年度の次の年となります。

・その1年目は、平成29年度の2018(平成30)年3月に「鳩山町農村公園

・2年目2019(令和元)年は「石坂の森

・3年目2020(令和2)年は「地球観測センター(JAXA)

・4年目2021(令和3)年は「泉井交流体験エリア

・5年目2022(令和4)年は「鳩山松寿苑本館

・6年目2023(令和5)年は「鳩山中学校

・7年目2024(令和6)年は「東京電機大学鳩山キャンパス

と歴史を重ねてきました。こうした中、再編整備の計画を受けて、令和5年度、2024(令和6)年3月の植樹をもって本プロジェクトに区切りをつけることとなりました。

  植樹活動は一区切りですが、鳩山高校の先輩方が大切に築き上げてきた宝物のような「桜」プロジェクトは、新校の校名に受け継がれ、新たな歴史を刻むこととなります。全ての卒業生、在校生、保護者の皆様、教職員の皆様、鳩山町の皆様、そして鳩山高校をこよなく愛してくださっている皆様、本当にありがとうございます。

 

 ところで我が国、日本において、この「桜」とはどのような位置づけのものとして現在に至ったのでしょうか?その歴史を探ってみたいと思います。もともと桜は日本に普通に自生していたものだそうです。つまり国産です。したがって古代日本において必ずしも珍重されていませんでした。それに対して「梅」は、進んだ中国文化と一緒に日本に入ってきた外来種です。そのため、都に植えられ、大切に育てられました。

  奈良時代から平安時代に至っても梅の尊重は続きます。その象徴として都が平安京に移った際、新築された内裏(だいり・天皇の住まい)の本殿には、梅と橘(たちばな)が植えられました。これを「左近の梅(さこんのうめ)」、「右近の橘(うこんのたちばな)」といいます。当時の天皇、嵯峨(さが)天皇は中国好きで有名だったそうですから納得です。それでもこの後、桜が主役の座を奪います。諸説あるのですが、大きな理由として考えられるのは遣唐使の廃止などから国風文化が大きく花開いたことです。嵯峨天皇の皇子が天皇になった時代から「梅」に代わって「桜」を本殿の前に植樹し、国風文化隆盛(りゅうせい)の象徴となりました。

 

 みなさんにもおなじみの日本最古の歌集、『万葉集』では梅に押されていた桜ですが、最初の勅撰(ちょくせん)和歌集である『古今和歌集』では梅を圧倒し、花と言えば「桜」のことを意味するまでになっていきます。この歴史は1000年以上経った今もこの流れをくんで現在に至っています。次の「校長室から鳩高生への応援メッセージ」は、「桃の節句=3月3日=ひな祭り」にアップする予定です。女子生徒のみなさん、3月3日には、ひな人形を飾りますか?一般的にはひな壇が何段かあるものには、「左近の桜」と「右近の橘」がセットで付いているはずです。段飾りの左右は、「内裏ひな」から見て左右ですから、飾る場合は名称とは逆に、向かって左に「橘」、向かって右に「桜」を飾ってくださいね。

  今や3月末から4月のシーズン、見事、満開に咲き誇った姿は右に出るものはないほど美しい桜。私たちの目を十二分に楽しませてくれた後は、潔く散っていく、花界(?)の絶対的エース(?)として君臨するその佇(たたず)まいに王者の風格すら感じてしまいます。

 そして2026年・令和8年の4月、「桜」は、我が鳩山高校を象徴するものとなって新校に継承されていくこと、素直に喜び、胸を張って、それに加えて鳩山高校という看板を背負(しょ)った私たち自身の自己肯定感を一層、高めましょう!フレー、フレー鳩高!フレー、フレー鳩高!

 引き続き、思慮深く、そして笑顔で学校生活を送ってください。鳩高生のみなさん!応援しています。

  次回、3月前半の応援メッセージは、桃の節句、3月3日(月)にアップします。このホームページ(=ウェブサイト)で会いましょう!

 

校長室より「2月前半」の鳩高生への応援メッセージ

自分の素直な感情をのぞいてみよう!知らなかった世界が見えてくるかもしれません

~ピカソの絵画を前にした私の経験から~

 

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。3年生のみなさんは、家庭研修に入りました。2年生は、3年生が登校しない2年生だけの高校生活がスタートしました。一つの学年だけでは持て余してしまうくらい大きな校舎、引き続き、愛着ある自分のホームルーム教室を大切にして学校生活を送ってください。毎日の清掃区域も少し変更があるかもしれませんが、こちらも引き続き、校内美化に力を発揮してください。

  さて、今回は「自分の素直な感情」にスポットを当ててみたいと思います。自分の素直な感情と言っても、これは周囲の人との関係もありますから、何から何まで自分の素直な感情をぶつけてしまったら、円滑な社会生活が送れなくなってしまいます。新聞、テレビやネットからその日の情報を確認すると、対人トラブルで大きな事件等に発展してしまったケースが飛び込んでくることがあります。「むしゃくしゃ」して犯行に及んだ、などです。犯行に及んだ人からすると、もしかしたらこれも素直な感情からだったのかもしれません。数行前に、「自分の素直な感情」にスポットを当てるとは言いましたが、こうした周囲や社会から認められることのないことは当然のことながら除外しての話です。

  やっと本題で入ります。唐突ですが、皆さんは「ピカソの絵画」はお好みですか?天才とうたわれた画家のパブロ・ピカソです。本名はというと、ここから数行が必要なことを知っている人もいると思います。そのピカソの絵画。とは言っても若い頃と世界的に名を轟かせてからのものでは、だいぶ違います。ここで「お好みですか?」と尋ねているのは、ピカソが描いた作品の中で最も有名だと思われる、ドイツ空軍による無差別爆撃を受けた1937年に描いた絵画、『ゲルニカ』やその他では『泣く女』などです。改めて問われると、何となくイメージできても、どんな絵だったかな?と思うのではないでしょうか。今はネット環境が抜群です。早速、ググってみてもらえたらと思います。

 問いを発した私はというと、…。『ゲルニカ』や『泣く女』などは正直、苦手です。小さかった頃は、「小学生並みの絵じゃない!」などと周囲と一緒に言いたいことを言っていたこともありましたが、やがて芸術家として多くの人にメッセージを送りたかったから思いをキャンバスにぶつけた、ということは理解しつつ、いつの日か天才、ピカソに忖度(そんたく)して、また、絵のメッセージを解さない奴、という批判をどこかでかわしたい気持ちだったり、こうした、言ってみれば「自分の素直な感情」は控えるようになっていました。そんなこと自体も忘れていたある時、大変著名な、いわゆる文化人同士の対話録をまとめた本の中で次のように述べていました。部分的に引用します。

 

 「…(略)。ピカソの絵の前にながく立っていると、額から脂汗が出る感じです。芥川がどこかの絵の展覧会で、気に入った絵を見ていると、それまで胃の全面に広がっていた酸が一瞬に引くように感じたということを言っておりますが、絵の調和とか不調和とかいうものは、生理、とくに胃の生理と結びついているように私は思うのです。ピカソの絵は、とうてい長く見ていられない。あれを高い値で買って居間に掛けようというのは、妙な心理です。(略)…」

 

 この本に出逢って胸のつかえがスッとした思いでした。文化勲章受章レベルの方の対話で「我が意を得たり」というこの言葉は大変勇気づけられました。そして改めてピカソについて調べてみました。どこかで聞いたことはありましたが、ピカソは、…ちょっとストレートすぎる言葉かもしれませんが、"絵画が抜群にうまい”ということを。その代表作と言ってよいのが、1897年に発表した『科学と慈愛』です。美術教師だった父の指導のもとで描いた古典的な様式の絵画で、マドリードで開かれた国立美術展で入選、佳作を受賞し、約2週間展示されたそうです。そして後にマラガの地方展で金賞を受賞した作品です。15歳のピカソの才能に審査員たちも舌を巻いたと言われています。是非、ググって『科学と慈愛』という作品を見てもらえたらと思います。素晴らしい絵画だと思います。そのピカソ、子供の頃から美術の英才教育を受け、『科学と慈愛』を書きあげる少し前の1894年、ピカソの父は絵の道具を息子に譲り、自ら描くことをやめました。一説に自分を凌駕(りょうが)している息子の才能への賞賛が原因といわれています。

  「額から脂汗が出る感じ」と評される一方で、ピカソは伝統的な絵画の技法を当然のごとく身に付けていました。その後、多くの人と出会い、影響を受ける中で「キュビズム」という、複数の視点から同時に対象物を見るという革新的な美術表現を創始しました。その後、シュルレアリスム(超現実主義)などの流れも取り込み、『ゲルニカ』などが完成したようです。

  話が少し散らかってしまいましたのでまとめます。私がちょっと苦手な絵画について著名な文化人もある種、その時の私に賛同してくれた感想は、ピカソという高名な画家の一部の顔だったのです。ピカソを知った当初は、ピカソという画家は、あのような絵しか描けないのかな、と思った時期もありました。その後、私と同じような感想を、ずっと以前から持っていた文化人の言葉を聞いたことがきっかけとなって、自分なりに調べていくうちに、実は深い闇のようなものがあったであろうことを理解しました。ピカソは父親から絵画の英才教育を受け、多くの人々をうならせるような、写実的な筆致の絵画を描いていたが、自らの思いや様々な影響を受ける中で、あの特徴的な絵画にたどり着いたのです。時に揶揄されることもあるピカソの作品は彼の絵画の表現のほんの一部だったのです。

  今の私は、ピカソの例えば『泣く女』を見て、現実世界の不合理や無情や人の醜い一面など様々な要素、想い、悩みなど全てひっくるめて、強烈なメッセージを発している作品なのだろうと受け止めています。

  さあ今回、鳩山高校の全校生徒のみなさんに伝えたかったのは、絵画や造形物をはじめ、世の中で「素晴らしい!」と称賛されているものについて、自分の素直な感情で受け止めてみてください!ということ。自分の感覚とは裏腹に世の中で評価が高いのであれば、何が素晴らしいのか?自分の頭で考える癖をつけてほしい、という提案です。人に歴史あり。なぜ、今のような心境に至ったのか、今の現実があるのはなぜなのか?みなさんの身近にあるモデルをとおして深掘ってみるとともに、自分自身と向き合うことを避けることなく、多くの有益と思われる経験を積んでいってほしいと願っています。鳩高生のみなさん!応援しています。

 

 次回、2月後半の応援メッセージは、2月17日(月)にアップします。このホームページ(=ウェブサイト)で会いましょう!

 

校長室より「1月後半」の鳩高生への応援メッセージ

ピーク・エンドの法則

~家庭研修迫る3年生、高校生として受ける授業は、あと一週間となりました!~

  鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。そして、特に3年生のみなさん、いよいよ高校生として授業を受ける機会は、あと一週間です。今、どんな気持ちでしょうか?これから3年間の高校生が始まる、と期待と不安が入り混じった3年前の4月から、振り返れば、あっという間だったとは使い古されたセリフですが、まさにこれが率直な気持ちだと思います。最後の最後は、3月に予定されている卒業式ですが、授業の締めくくりにあたって「ピーク・エンドの法則」というものを知って、鳩山高校での高校生活の体験価値を劇的に向上させましょう! 

 まず、私たちの記憶のメカニズムを見てみましょう。人は過去の経験を振り返る際、当然のことながら全ての記憶を思い出すわけではありません。心理学では、体験・経験全体に対する印象は、主に「感情が最も高ぶった瞬間」と「体験の終わり」によって決定されると言われています。

  ピーク・エンド法則とは、「感情が最も高ぶった瞬間の『ピーク』」と「体験の終わりの『エンド』」、つまり、クライマックスとエンディングを印象的に自分の中に刻みこむことで満足度を大幅に向上させることです。まず、「ピーク」ですが、本日以降、一科目一科目、学年末考査を前に最後の授業を迎えます。全ての授業が、3年生のみなさんにとって、自分を成長させる、かけがえのない授業(=時間)ですので全ての科目にについて自らピークと受け止めましょう。具体的には「全ての科目の最後の授業で、この授業が自分を高校生として成長させた!」と心に刻みましょう。例えば、国語の科目であれば、「この授業によって自分の言葉の力、表現力が大きく成長した!」、英語であれば、「いくつか英会話フレーズを覚えた」とか「まだ少し苦手だけど英語の授業を通して世界の課題に触れられたことが自分の財産」など、ピークは授業全体をひとくくりにしてもよいですが、折角ですので全科目、自分の「ピーク」ストーリー、物語を創ってみましょう。

 そして「エンド」は、出来れば学年末考査、全科目、しっかり合格点、また自己最得点を更新して「やり切った!」という達成感をもって家庭研修に入ることです。やり切ったが、今日までの鳩山高校での日々は、もう戻ってこない、名残惜しい気持ちの中で、学年末考査終了の翌日に予定されている遠足(=ディズニーランド遠足)について友達と語り合うなど、よき「エンド」ではないでしょうか。

 

 実はそのディズニーランド、「ピーク・エンドの法則」を巧みに活用することで来場者に「最高の体験」を提供し続けている、と言われています。

 

 「ピーク」の例としては、「アトラクションのクライマックスシーン」、「キャラクターとのグリーティング」、「パレードやショーの盛り上がり」などがあり、「エンド」の例としては一つ一つの「アトラクション出口での達成感」、「キャラクターグッズをはじめとするショップでの買い物」、「名残惜しい気持ちで帰る瞬間」などで最後を締めくくることです。ディズニーランドでは、こうした瞬間を徹底的に作り込み、来場者の感情を最大限に高める工夫がされている、のだそうです。ワクワクしたり、盛り上がった記憶など「ピーク」の記憶、最後は名残惜しい「エンド」で締め、多くの来場者は「また、来たい!」という想いを胸に帰路につきます。こうしてディズニーランドのリピーターとなり、これが友人、知人に伝わり、ディズニーランドは今日の不動のテーマパークとして君臨し続けているのです。3年生のみなさん、是非、ディズニーランドの魔法にかかって、これが「ピーク」か、これが「エンド」か!と体験してきてください。

  鳩高生のみなさん、特に3年生!まずは授業終了にあたってのピーク・エンド。ピーク・エンドの法則を上手く活用して鳩山高校での自分成長物語を描いて、3年間の経験・体験を最高に価値あるものとしてほしいと思います。そして仕上げは卒業式。まだ多くの時間が残されています。引き続き、自分を高めながら卒業式を迎えるにあたって、新たな4月を迎える活力となるような最高のピーク・エンドの物語を創ってほしいと思います。2年生のみなさんも今年度の「ピーク・エンド」をデザインしてみてください。鳩高生のみなさん!応援しています。

  

 次回、2月前半の応援メッセージは、2月3日(月)にアップします。このホームページ(=ウェブサイト)で会いましょう!

校長室より「令和7年・2025年1月前半」の鳩高生への応援メッセージ

「決意・意志」なきところに道はひらけませんが、「仕組み」に頼ろう!

~1年の計は元旦にあり?今の気持ちを継続するためにやってほしいこと~

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。

 本日3学期の始業式、いよいよ今年度の仕上げの時期となりました。と同時に新しい年が始まって約1週間が経ちました。新年を迎えて、「今年は…」、とか「今年こそ…」という目標を立てた人も少なくないと思います。本日の始業式では、何かを実現させるためのスタートの話、入口の話を松下幸之助さんを例にあげて話しました。

 そしてここからが今回のメインテーマです。立てた目標を達成するための方法は、世の中にたくさんあると思いますが、その方法の一つを紹介したいと思います。先に結論から言うと、タイトルにある「決意や意志」あるいは「目標」が固まったら、それを実現するために取り組むべきことを、できれば毎日、難しければ1週間のどこかにスケジュールとして組み込んでみてください。一番実現しやすいのは「毎日決まった時間にやる」で間違いないと思います。仮に毎日できなくても「1週間の中で『明日、学校で…をしなきゃ』と、深く考えなくてよさそうな土曜日や日曜日の朝時間帯に、掲げた目標に近づくためのアクションを起こしましょう!午前中の1時間とか、予定を組んでしばらく続けてやってみることです。今回の話では、これを私は「仕組み」と呼ぶことにします。

  「仕組み」をネットで調べてみるとこんな解説に出会ったりします。「『仕組み』とは、物事の組み立て構造、事をうまく運ぶために工夫された計画、あるいは芝居や小説で内容や配置などに対してなされた工夫や趣向を指します」と。少し長いのでスリムにします。「『仕組み』とは、事をうまく運ぶために工夫された計画」としましょう。

 こんな経験はありませんか?ピアノを弾けるようになりたくてピアノ教室に通った、野球が上手くなりたくて少年野球のチームに入った。何かに属さなくても、仮に野球であれば、(毎日、週に何回か)素振りを50回する。他にも週に1回は30分読書する、寝る前に腕立て10回する。このようなものが今回、話題にしている何かを達成するための「仕組み」です。意志や気合いは絶対に必要だと思いますが、忙しい毎日の中で何かをずっと続けることは相当難しいものです。人間は強い意志を持っていますが、それだけでは中々続かないものです。人は何かに刺激されて気持ちが高まった時、「よし、〇〇するぞ!」と決意したり、目標を持ったりします。何か目標をもって決意した、その時の気持ちは偽りのないものだと思います。しかし、その決意が時間とともに冷めかけた時、再び決意した時と同じようなマインドに持っていくことは相当な達人でも結構難しいものです。「1年の計は元旦にあり」と気合いを入れて何かを始めたが、長く続かなかった経験は誰でもあると思います。

 年初めに「よし!今日から少し走るぞ!」強い決意をして2日間走って、3日目には「今日はちょっと休もうかな」と三日坊主にもならずに白旗をあげた経験がある人もいるのではないでしょうか。私もその一人です。だからこそ「事をうまく運ぶために工夫された計画」の出番です。この時間は、これをやる、意志の力でやるのではなく、そういうスケジュールになっているからやる。事をうまく運ぶために工夫された計画と言ったって、そんなのただの計画じゃない!と思うかもしれません。色々解釈できるかもしれませんが、一日の中のどこかでやる、一週間の中のどこかでやる、ことは十分工夫された計画と言ってよいと思います。

  世の中で何かの成果をあげている人は、必ずルーティンを持っています。ルーティンとは、「決まっている手順や日課などを意味する言葉」で、アスリートが用いたことで有名になったといいます。つまり、成果をあげている人は、そういう仕組みの中で生活しているのです。

  強い決意や意志は大切ですが、継続するためのカギは「仕組み」だと私は思っています。特にそれが好きで、仕組みの中で何かを継続している人は何の苦も無くどんどん上達するものです。この「仕組み」を活用しない手はありません。鳩高生のみなさん、自分を高める何か目標を立てて、毎日、又は週のどこかで継続してみてください。3か月後、半年後、1年後には、何とも頼もしい自分に出会えると思います。何か『仕組み』を作って始めてみてください。応援しています。

  次回、1月後半の応援メッセージは、1月20日(月)にアップします。このホームページ(=ウェブサイト)で会いましょう!

 

校長室より「12月後半」の鳩高生への応援メッセージ

早く行きたければ、ひとりで!遠くへいきたければ、みんなで!

  鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。早いもので12月も後半になりました。寒さも例年並みとなっているようです。冬休みまであとわずか、2学期終業式まで健康第一で走り抜けてください。

 さて今回はタイトルにつけた「早く行きたければ、ひとりで!遠くへいきたければ、みんなで!」というテーマで語りたいと思います。地上波のテレビで「ぼくらの時代」という鼎談(ていだん)番組があります。鼎談(ていだん)」とは、3人が向かい合って話すという意味です。その3人は、皆、いわゆる芸能人です。仕事仲間であったり、古くから付き合いのあるお友達など、3人のゲストによるざっくばらんな会話は、有名芸能人のプライベートの話など、普段とは違った顔が見られる面白い番組だと思っています。

 その「ぼくらの時代」で、Kis‐My‐Ft2の藤ヶ谷太輔さんを含めた3人のゲストの回がありました。「へー、そんなこともあるんですね」などと会話がはずんで進行する中、藤ヶ谷太輔さんは、「自分はいつもこう思っている」と切り出して、「早く行きたければ、ひとりで!遠くへいきたければ、みんなで!」と2人に語りかけました。「うおー!」。これを聞いた2人はたいそう感動し、ひとりのゲストは「この言葉を聞けただけで満足、ここで番組が終わってもいいかも」と感動しきりでした。テレビを見ていた私も「なるほど!」と唸ってしまいました。私と同様にテレビを見ていた藤ヶ谷ファンからは、「藤ヶ谷くん、カッケー!」という声が聞こえてきそうでした。ヒントとしたものはあると想像していましたが、後日、みつけました。

 

 If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.

 早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。

 

 これはアフリカの諺(ことわざ)だそうです。太古の昔、厳しい自然環境を前にして人間が家族をはじめ自分たちの仲間を守り、生き抜くためにはみんなで協力して行動することが求められたことでしょう。時には一刻を争うような危機にスピード感をもってひとりで行動する必要もあったと想像します。様々調べると岸田元首相も所信表明演説で引用していました。

 さて、これはみなさんの学校生活にも当てはめることが出来そうです。ひとりではとても出来そうもないことでも、「みんな」がいれば、「みんな」が力を合わせれば実現できることはたくさんあると思います。おおいに参考になる言葉だと思います。「遠くまで行きたければ」の「遠く」を自分なりにアレンジ、再構成するなどしてみてください。鳩高生のみなさん、「みんなで行く!夢」を持ってもらえたらと思っています。応援しています。

  次回、「令和7年、2025年1月前半」の応援メッセージは、3学期始業式の1月8日(水)にこのホームページ(=ウェブサイト)で会いましょう!また、次々回の「1月後半」の応援メッセージは、1月20日(月)にアップします。

校長室より「12月前半」の鳩高生への応援メッセージ

不断の努力・コミュニケーション・チームファースト

~ 大谷翔平・MVP・チームメイトが心から祝福 ~

 

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。

 何について論ずるのか?分かるようで焦点がしぼれないタイトルですが、今回はアメリカ大リーグで記録づぐめのシーズンを送り、過日、リーグMVPを満票で獲得した大谷翔平選手が多くの人から支持を集める理由について深掘ってみたいと思います。

 100年以上の歴史を誇る大リーグでDH(打者専門で守備につかない指名打者)でMVP(最優秀選手)を獲得した選手はいません。Baseball(ベースボール)発祥の地、アメリカからすれば、ただでさえ昨年、別のリーグでMVPを獲得したアジアからきた若者にこれ以上、活躍されてはプライドが許さない、そんな本音も見え隠れする中での自身3度目のMVP受賞にチームメイトも心から祝福していました。まず大前提として大谷選手の野球にかける情熱、不断の努力があります。二刀流を掲げて海を渡った2018年、開幕前は苦戦し、打撃は高校生レベルとまで酷評され、二刀流は無理とささやかれる中、シーズンが終わってみれば新人王を獲得。2021年には二刀流が開花してMVP。猛者ぞろいの大リーグの中でも超一流の選手として認められました。

  そしてドジャースに移籍した今シーズンの開幕前、大谷選手は力強く言いました。「自分にとって、(チームの)勝利が最優先」と。大谷選手の活躍を語るのにあたってこの言葉にすべてが凝縮されていると思います。プロの野球選手である限り、自分の成績が大事なのは言うまでもありません。成績が悪ければ戦力外になってチームに残ることさえできません。だからこそ、と言ってもよいかもしれません。いずれにしても「チームファースト」を宣言しました。もちろん、「自分の成績よりチームの勝利が最優先」という言葉はもっともで、多くの人が共感するものだと思います。実際、どうだったか?大谷選手は確かに多くのホームランを打ちましたが、状況に応じて走者を進塁させるチームバッティングに徹していました。また、チームに勝利をもたらすために一つでも次の塁に進もうと常にチャンスを伺い、挑んでいました。そうしたプレーに辛口のメディアも大絶賛していたことがたびたびありました。

  コミュニケーションについては、通訳の水原氏が事件を起こしてチームを離れたことで(新たな通訳はつきましたが)チームメイトと直接、接する機会が多くなり、結果として幸いしたようです。ユニコーンと称されるほど、パワーとスピードに溢れる一方でチームメイトと無邪気にジョークを交わす、ごく普通の若者の姿に周囲の人は皆、魅了されました。大谷選手の試合に向かう姿勢、準備、練習など野球への情熱、野球観、人間性に触れて、チームメイトが改めてリスペクトしたのです。

 開幕から5月、6月と成績を積み重ねる大谷選手に贔屓(ひいき)のファンからはMVPコールが起こるものの、一方でDH(指名打者)に専念した大谷選手はMVPは取れないという論調も強まりました。実際、打者としては申し分ない成績を残した往年の名選手もMVPを獲得できなかったことで大谷選手がMVP候補に挙がること自体に嫉妬が渦巻いたりもしました。それでもそんな内外の物言いを黙らせるほどの途轍(とてつ)もない記録、「50-50(50本塁打-50盗塁)」をはじめ数々の成績を打ち立ててMVPを獲得しました。MVP受賞直後のインタビューでは多くの大リーグ史上初の成績を残しながら「チームを代表してもらったと思っている」と語りました。これに対して同僚のムーキー・ベッツ選手は「翔平は受賞の後に何度もチームについて話していたよね。誰よりも自分に厳しいはずだけど自分のことは二の次なんだ。その結果は周りの人のおかげだと本気で思っているんだよ。本当にそう思っていることは、ずっと一緒にいれば分かるよ。」と。これ程の成績の残しながらその実、本人の言葉どおりチームファーストであったこと、これこそ大谷選手を大谷選手たらしめているのだと思います。野球に詳しい人は思い出してください。日本でもアメリカでもありました。もの凄い成績を残した選手がチームメイトから「彼は自分の成績しか考えていない」と批判されることがあったことを。この話には誤解もあったと言われていますが、少なくとも周囲の人の中には、「凄いことは認めるけど自分の成績しか…」、そう感じていた人が少なからずいたということです。

  大谷選手の偉業は大きすぎて私たちと比較することは現実的ではありませんが、鳩高生のみなさん、みなさんも日々小さな何かを成し遂げていると思います。みなさんが大小、何かを成し遂げた折には、周囲から心より祝福される人であってほしいと願っています。最後に改めて今回のタイトル、「不断の努力・コミュニケーション・チームファースト」をかみしめてほしいと思います。応援しています。

  では次回、12月16日(月)にこのHPで会いましょう!

 

 

校長室より「11月後半」の鳩高生への応援メッセージ

対話

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。今回は「対話のすすめ」について語りたいと思います。「対話」というと当然のこのながら「相手」がいます。クラスメイト、友達、先生など大いに対話して相互に理解を深めてください。そして今回は話しかけても、問いかけても対象物が言葉を発してくれない対話に挑んでほしいという話をします。

  数年前、京都を訪れた折、タクシーを使って市内を見学しました。今ではすっかり中学生の京都修学旅行の定番となっているようです。生徒のみなさんの中にも班員と計画を練った見学ルートを班別研修としてタクシーで廻った経験がある人も多いのではないでしょうか。さてその時私は、見学先の一つに日本史の教科書、図説でおなじみの国宝「半跏思惟像(はんかしゆい(又は「はんかしい」)ぞう)」が安置されている「広隆寺」に行きました。広隆寺は平安京遷都以前から存在する京都最古の寺院です。半跏思惟像といえば奈良県、中宮寺の半跏思惟像とともにとても有名ですが、ここでは広隆寺の半跏思惟像です。

 おぼろげながらも少しだけでもイメージしてもらうため、この「半跏思惟像」をイラスト化してみました。「半跏(はんか)」とは、右足を曲げて、左ひざの上に置き、「思惟(しゆい)」は、右手の指先を軽く頬にふれて思索する、この姿の仏像が半跏思惟像仏教の修行者が瞑想する際にとるポーズを表した彫刻とされています。

 

 ちょっと若い青年のようになってしまいましたが、おおよそこんな感じの像だと受け止めてもらえたらと思います。

  さて本題に戻りましょう。広隆寺は聖徳太子信仰の寺院であり、聖徳太子関係の像も見どころの一つですが、それでも最大のみどころは、何と言っても今、話題にしている半跏思惟像です。この半跏思惟像の前には畳敷きの腰掛があり、ゆっくりこの半跏思惟像を眺めることができます。私は同行した方とタクシーの運転手さんも一緒に堂内等を見学しました。堂内の展示物を流すように見ながら国宝、半跏思惟像の前に立ちました。静寂に包まれた堂内のセンターにスポットが当たり、何か心が洗われるような美しい姿に圧倒されながらも時間が経つうちに私の心も整ってきたような気がしました。

  そんなことを考えながら堂内を見学しました。その間ずっと半跏思惟像の前には一人の女性がいました。思い返せば、堂内に入った時から出るまで中年と思しき端正な身なりの女性が半跏思惟像の前の畳敷きの腰掛に正座するかのように姿勢よく座って微動だにしない、そんな気品ある雰囲気をまとって半跏思惟像と向かい合っていました。それも他の観覧者に配慮し、真正面から少し右側で半跏思惟像にずっと視線を送っていました。おそらく半跏思惟像に自分の様々な思いや悩みなど洗いざらい語りかけているのだろうな、と想像しました。

  外に出て境内の紅葉が綺麗ですね!とタクシーの運転手さんに話しかけると、タクシー運転手さんも、かの女性のことが気になっていたようです。私が「いろいろなことを語りかけていたのでしょうね」と言うと、そのタクシーの運転手さんは、少し笑みを浮かべながらこう言いました。

 『対話』していましたね

 この言葉を聞いた時、ハッとしました。そうだ、対話していたんだ!私は半跏思惟像をじっくりと見ることができた満足感に心奪われ、自分で「語りかけていた」と言いながらも何か言葉足らずだった気持ちの答えはこれでした。私が表面的に想像していた一方通行の語りかけではなく、確かに対話していた!そう思えました。さすが!古都京都のタクシー運転手さん。楽しいひと時でした。

  ということで人と人との対話は、もちろん大切ですが、鳩高生のみなさん!こうした「対話」にチャレンジしてほしのです。すでに似たようなことをしている人もいると思います。どんな御利益(ごりやく)があるか?もやもやとした自分の思考を整理することができると思います。

 では、対話の対象物として何か身近にありますか?と問われたら…

  何でもよいのです。大好きでとてもお世話になった今は亡きおばあちゃん、おじいちゃんがいれば、おばあちゃん、おじいちゃんの写真に向かってなどです。また絵画など、どうでしょうか?世界的名画で好きなものがあれば、写真集がなくてもネットなどから鮮明な名画が見られると思います。絶好の対話相手ではないでしょうか。朝晩涼しいというより、だいぶ寒くなりました。健康に留意して日々の学校生活を肩の力を抜いて頑張り楽しんでください。応援しています。

  では次回、12月2日(月)、このホームページで会いましょう!

 

校長室より「11月前半」の鳩高生への応援メッセージ

back numberの「水平線」のメッセージ

  鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。11月になりました。今年も残すところあと2か月、「光陰矢の如し」とは、まさにこのことだと実感します。1年が早く感じられる理由の一つは、年度始まりが4月、ということが大きく関係していると思います。学校の時間軸でいうと2学期が終わると冬休みに入り、すぐに年末・大晦日、冬休み中に新年を迎えます。1月8日に学校が始まり、この3学期が終わって新年度を迎える時には既に1年の4分の1が経過しているのです。それでもこのことによって1年をよりメリハリのあるものにしていると思います。

 さて11月前半は、back numberの「水平線」のさびの歌詞を私なりに解釈して、青春真っただ中にいるみなさんが様々な困難に対して前向きに受け止める入り口にしてもらえたらと思います。1番は、さびの前から以下のような歌詞です。

 「…正しさを別の正しさで 失くす悲しみにも出会うけれど

水平線が光る朝に あなたの希望が崩れ落ちて

風に飛ばされる欠片(かけら)に 誰かが綺麗と呟いてる

悲しい声で歌いながら いつしか海に 流れ着いて

光って あなたは それを見るでしょう」

  まずこの楽曲ですが、インターハイの出場を目指していた高校生に向けて書き下ろされたものだそうです。2020年8月、新型コロナウイルスの流行真っただ中にリリースされたこの曲は、インターハイ大会運営に関わっていた学生がback numberのメンバーに手紙を送ったことから生まれました。

 back numberの清水依与吏さんは、インターハイ出場が決まって結果を残すためにたくさんの努力を重ねてきたにもかかわらずコロナ感染防止のため大会中止を受け入れざるをえなかった学生たちに向けて次のようにコメントしています。「先人としてなのか大人としてなのか野暮な台詞を探してしまいますが、俺たちはバンドマンなので慰めでも励ましでも無く音楽をここに置いておきます」と。

 

「水平線が光る朝に あなたの希望が崩れ落ちて

風に飛ばされる欠片(かけら)に 誰かが綺麗と呟いてる」という部分、

 

 「あなたの希望が崩れ落ちて、風に飛ばされる」ことは、この上なくつらく悲しいものだと思います。さらにその「欠片(かけら)に誰かが綺麗と呟いてる」というのです。この歌詞についてネット上の一部では「ひどくないですか?」、「何が綺麗なんですか?」という論調も見られます。いろいろな受け止め方、解釈ができると思いますが、私は以下のように受け止めています。

 

 みなさんのチャレンジ・挑戦は、成功しようが失敗しようが、全て綺麗で美しい

 

 それを綺麗だ、美しいと感じられるようになるのはずっと後のことかもしれません。それでもみなさんのチャレンジ・挑戦は貴い!たくさん挑戦して…、失敗してもいいじゃないですか。自分を高める様々なチャレンジ・挑戦をし続けてください。応援しています。

  では次回、11月15日(金)、このホームページで会いましょう!

校長室より「10月後半」の鳩高生への応援メッセージ

「天高く、馬肥ゆる秋(てんたかく、うまこゆるあき)時には空を見上げてリフレッシュしよう!

  鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。2学期が始まってから文化祭、体育祭という大きな行事を皆の協力によって大成功で終えたこと、大変嬉しく思っています。3年生は進路実現に向けてこれから本番という人も沢山いると思います。それでも日々の中で気分転換を図ることは大切です。

  そこで今回のテーマ「天高く、馬肥ゆる秋」です。この言葉、元々は「秋になると肥えてたくましく育った馬に乗って敵が攻め込んで来るから警戒せよ」というものでした。これについては今回、深堀りしませんが、後に現在のように「過ごしやすい秋の到来」を表す意味合いで使われるようになりました。この言葉にあやかって、空を見上げてみましょう!「ボーッ」と上を向くだけでもリフレッシュできるといいます。窓越しでもよいので、できれば空を見上げてください。この時、目線だけ上げて空を見るのではなく、あごを上げて顔全体を上に向けることです。脳科学では、「上を見る動作をするとポジティブな感情が起こりやすくなる」という研究報告が上がっています。

 ドラマなどでもアイディアが浮かばない時やどうしようか迷っている時などに上を向く様子を見かけますが、これは理にかなった行動なのです。ちなみに空の表情は、自分のいる場所+太陽・月の位置+雲の組み合わせ等で決まるといいます。したがって、今、見上げている空は二度と見ることはできません。ふと見上げた空も一期一会なのです。こんなことを考えながら空を見上げている時、私たちはポジティブな感情が起こったり、リラックスしているのです。

 

 ◎「空を見上げること」、「青空を見ること」によって効果があると言われているものを様々な文献から引用させてもらい、列挙してみます。

気分が穏やかになり、明るくなる効果が期待できる。

★太陽の光が溢れる空、自然を眺めていると脳内のセロトニン分泌量がアップする。

心のバランスが安定し、ネガティブな感情を少し手放せる

★美しい青空、青色は鎮静の効果があるとされ、気分を落ち着かせ、興奮を抑える効果が期待できる。

★美しい空の風景は脳内のエンドルフィン分泌を促進する。このエンドルフィンは鎮静効果がある。

★エンドルフィンと一緒に分泌されるドーパミンは、恐怖記憶を抑制する効果があり、イライラの元の記憶を薄れさせてくれる。

  鳩高生のみなさん、爽やかな秋晴れの日は、是非、空を見上げてリフレッシュしましょう。繰り返しになりますが、あごを上げて顔全体を上に向けることだけでポジティブな感情が起こりやすくなり、リフレッシュ効果があること、覚えておいてください。応援しています。

  では次回、11月1日(金)、このホームページで会いましょう!

 

校長室より「10月前半」の鳩高生への応援メッセージ

今回は、・・・「而今(にこん)」

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。お彼岸を過ぎ、10月に入り、だいぶ過ごしやすい毎日になりました。今週木曜日、10月3日は絶好の体育祭日和になることを願って「『10月前半』の応援メッセージ」を始めます。

 さて、思い起こせば今年の元日、能登半島地震に日本中が自然災害の脅威を目(ま)のあたりにしました。この後も日本各地で災害が起こり、生徒の皆さんも募金活動等、行動に移してくれました。そのような中、復興半ばの能登に今度は豪雨が襲い、甚大な被害がでています。心優しい鳩高生の皆さん、「自分も何かできないか?」と一人考え、心を痛めたりしたかも知れません。

 能登豪雨を伝えた、ある報道番組のニュースキャスターは、番組の最後に「今、私たちができることを考えていきたいと思います」という言葉で締めくくっていました。この言葉が示すように、災害に対して私たち一人一人ができることは残念ながらそう多くはないのが実際のところです。

 そこで、今回のテーマは、「而今(にこん)」について話したいと思います。「而今」とは、禅語(ぜんご)で「今、成すべき事に集中する」という意味です。現代に生きる私たちは、やらなければならない多くのことに囲まれています。日々の勉強をはじめ、もしかしたら、様々な悩みに直面している人もいるかも知れません。

  そんな私たちが「今、成すべき事」とは何でしょうか?

  災害を話題にあげて話を進めていますが、当の私たちは何か行動に移すための自分の足元はしっかりしているでしょうか?もし、しっかりとした地盤ができていないとしたら、その行動は被災者の力にはなれないかもしれません。しっかりとした地盤と言っても、おおげさなものではなく常に向上し続けようとしているかどうかで、鳩高生のみなさんになぞらえて考えてみます。鳩高生のみなさんが「今、成すべき事」は、月並みですが、遅刻等せず、基本的な生活習慣を維持しながらコツコツと勉強に取り組み、今の自分に課せられたやるべき課題に真摯(しんし)に取り組むことだと思います。

  今の自分に課せられたやるべき課題に真摯に向き合い、取り組むことによって、世の中のことについてもっと深く学んでみたい、何かの力になりたい、と考える段階になるのだと思います。これは少しずつではありますが、確実に蓄積していくものです。自分自身と向き合って得た学びは、自分の中に蓄積され、社会がみなさんの活躍を期待する、その時に大きな一歩を踏み出す力になるはずです。鳩高生のみなさん、「而今」(にこん)、「今、成すべき事に集中」して鳩山高校での学校生活を一層有意義なものにしてください。応援しています。

 では次回、10月15日(火)、このホームページで会いましょう!

 

校長室より「9月後半」の鳩高生への応援メッセージ

ちょっとした気遣い、配慮が良好な人間関係をつくる

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。9月中旬になっても厳しい残暑、「暑さ寒さも彼岸まで」、という言葉どおりに週末を迎えられることを期待しながら「『9月後半』の応援メッセージ」を開始します。

 2学期が始まり3年生の就職活動解禁日、9月16日を控え、私も面接練習のお手伝いをさせていただきました。3学年団、進路指導部の先生方の計画的・継続的な指導の賜物(たまもの)で、どの生徒も立派な受け答え(応え)に仕上がっていました。

 模擬面接の中で「仕事をする上で大切なことは何だと思いますか?」という質問をしました。正解は一つではなく、経験や体験に基づいたもの等、皆、豊かな人間像が伝わる回答をしてくれました。その中で「人間関係」や「コミュニケーション、コミュニケ-ション能力」をあげる生徒が多かったことは、日々の高校生活を送る上ではもとより、社会人となる自覚の表れであると嬉しく受け止めました。改めて先生方への感謝の念と共に立派で頼もしい鳩高生に頬がゆるみました。 

★★★

 ちょっとした気遣いは、コミュニケ-ションの一つで、ひいてはそれが人間関係、対人関係の土台となります。ちょっとした気遣いのプロフェッショナルは、たびたび引用することとなりますが、やはり大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手です。

  大リーグの世界は「生き馬の目を抜く」と言ったら大袈裟(おおげさ)かも知れませんが、例えばピッチャー(投手)がバッター(打者)に(故意かそうでないかはとりあえずおいておき)デットボールを当てたとしても安易に謝ったりしません。日本の野球文化とアメリカの野球文化の大きな違いとも言われますが、謝ることは故意ともうけとられ乱闘に発展することにもなりかねません。こんな大リーグに飛び込んで大谷翔平選手は圧倒的な成績を収めています。圧倒的な成績を収めているからでしょうが、自分がピッチャーとしてバッターに当ててしまったら手を挙げて謝罪の意を伝えたり、自分が打者としてデットボールを受けた時、悶絶しながらも一塁ベース行くと一塁の野手に「Tomorrow(明日!)」と声を掛けてお互いに笑いあったり、ファウルしたその先に手を挙げたり、強烈なファウルチップにキャッチャーや審判に手を挙げて気遣ったり、一人で大リーグの文化を変えたとまでは言いませんが、少なくとも大谷翔平が主体的に周囲と関わる時には大谷選手の気遣いがきちんと相手に伝わり、接する皆をファンにしてしまうような力、魅力があります。

  昨年までにリーグのMVPを2度、しかも満票という実績に加えて、その人間性が多くの国で教科書にも引用されるような途轍(とてつ)もないスーパースター大谷翔平だからこそでもありますが、瞬時にでる気遣いは超一流です。我々はここまでいかなくともほんのちょっとでいいのです。周囲に気遣ってみましょう。

 反対にほんのちょっとの気遣いがなかったがゆえに大事(おおごと、だいじ)になるケースがしばしば報道されています。例えば車を運転する時のちょっとした気遣い、配慮。車を進行方向に運転中、車を入れてもらったり、入れてあげたりする時に手を挙げるとかハザードランプを点灯させて謝意を表すとか、ほんの少しの気遣い、配慮がなかったためにカーチェイスが始まってしまったというケースを見聞きしました。生徒のみなさん、特に3年生の生徒の中には運転を職業とする人もいると思います。どうぞ思いやりをもった気遣い、配慮のある運転をしてください。

  さて、まとめます。「良好な人間関係、対人関係の基礎は、ほんのちょっとした気遣い、配慮です」という話をしてきました。自分自身のここ数日の行動を振り返ってみてください。ちょっとした気遣いや配慮ができていましたか?かくいう私も反省することがしばしばあります。ある時はこちらが気遣っても相手が気付かないことがあるかもしれません。それでも、し続けてください。多分、今より一層笑顔の多い一日が送れると共に良好な人間関係、対人関係の大きな一歩となるはずです。だまされたと思って続けてくれると嬉しいです。

 結びに、現在、埼玉県内で新型コロナによって学級閉鎖等の対応をしている学校がでています。生徒のみなさんは手洗い・うがいはじめ早寝早起き等、体調管理に努め、大きく体調を崩すことの無いようにしてください。では、次回は10月1日(火)、このホームページで会いましょう!

校長室より「9月前半」の鳩高生への応援メッセージ

充実した2学期にするために鳩校生に贈る言葉

 鳩山高校の全校生徒のみなさん、こんにちは。校長の田中です。

 第2学期始業式はリモートで実施しましたが、元気そうなみなさんの顔を見て安心しました。さて、終わってみるとあっという間だった夏休み。夏休みに入る前に立てた目標ややるべきこと、クリアできましたか?順調に進んだ人もそうでなかった人も今日から2学期です。予定されている行事は粛々(しゅくしゅく)と進んでいきます。そこで今回は先人、著名人等の名言、言葉をかみしめて自分の気持ちを高めて行きましょう!

 

★「『能力』の差は小さい。『努力』の差は大きい。『継続』の力は、とても大きい。『習慣』の差は、いちばん大きい。

〇何かみなさんを成長させるよき取り組みを「継続」して「習慣」にしてください。

 

★「自分の人生は、自分以外の人の支援によって成り立っている。

〇これまでの自分の人生をじっくり振り返ってみる時間を作ってみてください。たくさん感謝の気持ちが湧いてくるはずです。

 

★「努力すれば報われる?そうじゃないだろ。報われるまで努力するんだ。

リオネル・メッシ(プロサッカー選手)

〇流石メッシ!、数えきれない大活躍の裏で計り知れない努力がストレートに伝わる言葉。そのメッシでさえ、というよりそのメッシだからこそ、とてつもない努力をしている。いわんや我々をや。

  

★「求めよ、さらば与えられん。

新約聖書(マタイ伝福音書第7章)

〇「求めなさい。そうすれば手に入ります。」というシンプルな言葉。やりたいこと、やるべきこと、まず、行動に移してみてください。

 

★「人生はすべて次の2つから成り立っている。したいけど、できない。できるけど、したくない。

ゲーテ(ドイツの詩人)

〇この言葉には人への100%の皮肉が込められていると云われています。「したいけど、できない」は、ひとまず置いておき、「できるけど、したくない」からいきましょう。どんな状況か?様々想像できますが、どうもやった方がよさそうな言葉です。「したくない」のは、もしかしたら自分にとっての課題かも知れません。「できる」のですから自分の成長と割り切ってやってみましょう。

 そして「したいけど、できない」このことへの対応の仕方が重要だと思います。「できない」の前に「今の自分には」というものであれば、時間をかけて取り組むことによって今の自分を成長させるものかも知れません。その結果、やはりできなかったとしてもその挑戦は決してむだではなく難しいことへの対処の方法として意味あることとしてみなさんの生きる力の一つになるかも知れません。

 

最後にアメリカ大リーグで大活躍している大谷翔平の言葉をいくつか紹介して9月前半の鳩校生への応援メッセージをしめくくりたいと思います。

★「失敗は成功の通過点

★「悔しい経験がないと嬉しい経験もない

★「先入観は可能を不可能にする

★「成功するとか失敗するとか僕には関係ない。それをやってみる方が大事

大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)

 

〇鳩山高校の生徒のみなさん、勉強はもちろんですが、様々なことに幅広く挑戦してください! 応援しています。

校長室より「8月後半」の鳩高生への応援メッセージ

「もう…しか」から「まだ…ある」へ

  鳩山高校の生徒のみなさん、こんにちは。校長の田中です。夏休みも残すところ約2週間となりました。連日の猛暑には閉口しますが、楽しい夏休み、もっと長く続いてほしいと思うのは私だけではないと思います。

 さて、これからの2週間、「もう2週間しかない」と思うか「まだ2週間(ある」と思うかで、この2週間の過ごし方は大きく変わってくると思います。当然、これに伴ってこの期間の充実度は大きく違ってくるはずです。

  私たちは何かの期限を前にした時、充分時間がある時は、「まだ、時間がある」、もしかすると「まだ早いから、それほど急がなくてもいい」とまで考えたりしがちです。そうして呑気に時を過ごしているうちに、期限が目前に迫り、急にあせりだし「もう間に合わない」と投げ出したい気持ちになったりします。本当に「もう…」というピンチなのでしょうか?確かに時間が迫ってきていることは間違いありません。それでもまずは気持ちの持ちようとして「まだ、…ある」と前向きに考えてはみてはどうでしょうか。

 先人のたくさんの良きお手本がありますが、大盛況のうちに幕を閉じたパリ・オリンピックの感動的なシーンを振り返ってみましょう。スケートボード男子ストリートで金メダルを獲得した堀米雄斗選手。決勝のラスト1本で神がかり的なトリックを決め、7位から大逆転で金メダルを獲得しました。堀米選手は自身のXで「1%も可能性があるのなら」と投稿。「1%しか」ではなく「1%も」ととらえ、可能性を信じ抜いたことを表す名言が話題になりました。

  オリンピックレベルでの技術のすごさはもちろんですが、私たちが学ぶべきことは「もう…しか」ととらえるのではなく「まだ…ある」ととらえることです。

 鳩山高校の全校生徒のみなさん!さあ、残りの夏休み、まだまだ多くのことを成し遂げられますよ!では、9月2日の始業式、お互い元気な笑顔で会いましょう。

 

鳩山ニュータウン夏祭りに本校、軽音楽部が出演しました ♪

 8月4日(日)、鳩山ニュータウン夏祭りに軽音楽部が出演しました。

 今年は鳩山ニュータウン誕生50周年ということで記念イベントでもありました。さて、いよいよ出番となり、司会者から私たちの鳩山高校の紹介がありました。越生高校との再編整備で今年を含めて2年との紹介ののち、軽音楽部の部員、顧問の先生そして友情出演を含めた11名は、多くの来場者に高校生らしい爽やかでかつパワーあふれるステージを披露しました。夏祭りのお祝いに駆け付けた新町長さんは、あいさつの中で「イベントは人を元気にする力がある」と語っていました。この言葉を体現するようなステージ!皆、輝いていました!お疲れさまでした。

8月3日、夏休み青少年健全育成パトロールに参加しました ♪

8月3日の土曜日、鳩山町の青少年の健全育成を推進する委員さんと共に納涼祭会場での巡回活動を行いました。地域ぐるみでみなさんの健やかな成長を支援しています。納涼祭の後半は華やかな花火に彩られました。会場全てが桟敷席といってよい絶好のロケーションゆえ、そこここで「オー!」と歓声があがっていました。

校長室より「8月前半」の鳩高生への応援メッセージ

チャンスは来る!その時に備えておこう

  鳩山高校の生徒のみなさん、こんにちは。校長の田中です。

 夏休みに入って約2週間が経過しました。元気に過ごしていることと思います。しばらく先と思っていたパリ・オリンピックが力強く進行しています。さて、今回はチャンスをつかむための準備について話したいと思います。

  みなさんは「シンデレラ」の物語を知っていると思います。昔あるところにシンデレラという美しい娘がいました。母親を病気で亡くしましたが、父親はシンデレラをとても可愛がっており、幸せな毎日でした。ある時、父親は新しいお母さんと結婚しました。その継母と義理の姉はシンデレラにつらくあたります。シンデレラの美しさと礼儀作法のスマートさを妬(ねた)んでいたのです。そんな中、父親が事故で亡くなってしまいました。悲しみに打ちひしがれる中、継母と姉たちにいじめられ、つらくてなりません。そんなある時、シンデレラの家にお城から招待状が届きます。

  800字程度の応援メッセージをイメージしていますが、少まとまった話はもっと多くの文字数が必要ですね。今回は休憩を取らず、続けます。

  王子様がお妃を探すために開いた舞踏会に継母たちに邪魔されながらも魔女の助けを借りて舞踏会に行きました。王子様にダンスにさそわれ楽しく踊りましたが、魔法が解ける時間となり、慌てて城をあとにします。その後のストーリーはみなさんがよく知っている、めでたし、めでたしです。

★シンデレラを描いてみました!イメージと違っていたらゴメンなさい。

 

 それではシンデレラが王子様と出逢え、チャンスをつかめた理由を考えてみましょう。文中に書いたようにシンデレラは美しかった、ということもありますが、それなりの教育を受けていたことも大きな要素だと言えそうです。シンデレラの父親の職業や階級は明らかにされていませんが、グリム童話では父親はお金持ちとされています。つまり父親が再婚するまでは、お金持ちの一人娘、お嬢様だったのです。ダンスを習っていたかどうかは物語の中では定かではありませんが、たしなみとしてダンスを身につけていたのでしょう。また物語全体から伝わってくるシンデレラの立ち居振る舞い、礼儀作法は実に洗練されており、一朝一夕の付け焼刃ではないことは確かなようです。物語、童話とはいえ、私たちはシンデレラから多くのことを学べそうです。そうです、今回のテーマ、チャンスをつかむための準備です。どのようなかたちでみなさんの前に訪れるか分からないチャンスをしっかりとつかむために、日頃から様々なチャンスをキャッチするためのアンテナを高く張っておくとともに日々の授業、部活動、委員会活動、その他の活動で身につけた知識と教養を一層、確かなものとする努力を惜しまず、自分自身に磨きをかけ、高めてほしいと思います。

  自分磨きと言えば、読書が有効です。この夏休み、進路活動で忙しい人もたくさんいると思いますが、時間を作って図書館や本屋さんに行って何かピンとくるタイトルを手に取って読んでみてください。進路等ですぐに役立ちそうなものから興味関心があるものまでなんでもOKです。これまであまり本を読んでこなかった人も、この夏、読書に挑戦してみてください。数ある自分磨きの中で「読書」はチャンスをつかむための方法として、いちばん手軽で、しかも確実な方法だと思います。

  

☆彡 次回は、学校閉庁日明けの8月19日に、このホームページで会いましょう!

 

校長室より鳩山高校の全校生徒への第2回目の応援メッセージ

ある仏教寓話

  鳩山高校の全校生徒のみなさん、こんにちは。校長の田中です。

  校長室から全校生徒のみなさんへの応援メッセージ、第2回目です。今回はある仏教寓話を紹介します。本題の前にまず寓話(ぐうわ)について解説します。これまでにどこかで聞いたことのある言葉だと思います。そして上手く説明できないかもしれませんが、意味も何となく分かっているのではないでしょうか。そこで一つ提案したいと思います。

 今後、そう言えば、これ何だっけ?と感じたことについて、何となく知っているレベルのものを自分なりに短い言葉で説明できるレベルまで引き上げるチャレンジをしてほしいと思います。完璧でなくてOKです。そうしたチャレンジをし続けた1年後の自分を楽しみにしてください。

 さて、寓話(ぐうわ)とは、「比喩によって人間生活になじみ深いできごとを見せ、それによって諭(さと)すことを意図した物語」です。一字一句、正確に覚る必要がないとしても少し長いと感じたら「教訓や風刺を含んだ短い話(12文字)」でどうでしょう?

 前回「800文字程度でメッセージ」と記載しましたが、500文字目前でやっと本題に入るところです。ちょっと一息、入れましょうか。ひと一休みする場合は、後ほど読んでもらえたらと思います。もう少し読んでみよう、という人は引き続き、おつきあい、お願いします。

 

- しばし休憩 -

 

★★★★★

 

本題に入ります!

  ある日、仏教をよく思っていない若者が、お釈迦さまの前にやってきて罵詈雑言、言葉のかぎりを尽くして悪口を浴びせかけました。それはもう聞くに堪えない悪口を次から次へとまくし立てるように言い放ちました。ところがお釈迦様は黙って聞いていました。やがて悪口に言い疲れた若者は、その場にへたりこみました。そのとき、お釈迦様は静かに口を開き、若者にたずねました。

  「あなたは誰かに何かプレゼントをすることはありますか?」若者は「それくらい俺だってするさ」と答えました。それに対してお釈迦様は「もし、そのプレゼントを相手の人が受け取らなかったら、そのプレゼントは誰のものですか?」とたずねました。「そんなの決まってるじゃないか!プレゼントをあげようとした人に…」。その瞬間、若者はハッと気づきました。お釈迦様は続けます。「そうです。あなたが私に投げかけた言葉を私は何一つ受け取りません。そのままそっくりあなたにお返しします」と。

 

 日常生活の中で時には、いなやことにも出くわすことでしょう。それがもし、みなさんに向けられた心ない言葉だとしたら受け取らなければよいのです。今後の人生のいましめとして参考にすべき場合もあるかもしれませんが、そうではないものは受け取る必要はないですし、受けとらなければよいのです。

  昔の人はためになるお話を残してくれますね。では次回、またホームページで会いましょう!

「校長室より」鳩山高校の全校生徒のみなさんへ

 鳩山高校の生徒のみなさん、こんにちは。校長の田中です。

 今回からこのホームページの学校案内、『校長室』から鳩山高校の全校生徒のみなさんに向けて応援メッセージを発信していきます。通常ホームページの記事は中学生・保護者、県民に向けて発信することが多いのですが、このページは校内のみなさんに向けて発信します。

 応援メッセージは、2週間に1回(1か月に2回)のペースで発信(ホームページにアップ)していきます。時間のある時、例えば、夜、寝る前にホームページにアクセスしてゆったりとした気持ちで見るなど、是非、メッセージに触れてもらえたらと思います。

  ここから第1回目の応援メッセージです。応援メッセージは1回分、800字程度とし、今回は、「一つ得意技を持とう!」をテーマにメッセージを送ります。

 

 一つ得意技を持とう!

 人間、何か一つ得意技(特技)があると生きていくうえで大きな力になるといわれます。それはそのこと自体に直接的な力がなくても生きていく上での「自信」のもとになります。こうしたものをバックボーン(精神的支柱)と言ったりします。

 みなさんは何か思い当たるものがありますか?人前に出すのはどうか?と思うものでも何かあれば素晴らしい。何でもよいと思います。例えば、ちょっと古くなってしまったかも知れませんが、「鬼滅の刃」の9人の柱について、とにかくよく知っているとか、素顔を見せない謎多き(?)アーティスト「ado」のことは自分に聞いて!とか、入口は何でもよいと思います。そして可能であれば、みなさんの進路実現に役立つものであると最高です。

  ここでは「得意技」という言葉を使いましたが、自分の強み、誇りをもっていること、得意分野、自信のあること等、そのことであれば集団の後方からひっそりと眺めている、ではなく自分が主体的に関わりたいと思えるようなものです。それが日々向き合っている何かの教科・科目であるといいですね。今から何か探す手間が省けます。かつ、頑張る対象が明確ですので、今後、様々な工夫ができると思います。

  一つ思い出しました。みなさんは、「鳩山高校の校歌をしっかり歌える」と思います。これも得意技に入れてよいと思います。また、歌詞を見ずに通して歌えたらさらにワンランク上です。1番、2番、3番の歌詞の大まかな意味を考えてくれた人は、さらに上級者です。これは他の学校の生徒に自慢できると思います。2016年のある調査で「校歌を歌えますか?」という質問に、「歌える」と答えた人の割合は46.7%というデータがあります。コロナ禍以前から「自分の学校の校歌を歌える」という生徒は、実はそれほど多くないのです。音楽選択者以外の人は、時折、どこかで口ずさんでください。機会あれば鳩山高校の校歌をしっかり歌える全校生徒のみなさん、立派です!

  ちょっと長くなりました。まとめます。改めて何か「一つ得意技を持とう!

 

 

3学期終業式を行いました

本日、3学期終業式を行い、令和5年度が終了しました。本年度は新型コロナ感染症が収まりつつあり、通常の教育活動が戻ってきました。生徒たちは、一人一人が充実した学校生活を送ってくれました。本校に対してのご支援ご協力に対して改めて感謝いたします。

  3学期終業式校長あいさつ.pdf

卒業式を行いました

本日第39回卒業式を実施しました。卒業生たちはコロナ禍にも負けず、充実した高校生活を送ってくれました。今後は一人一人が違う道に進みますが、それぞれが鳩高で培った力を発揮してくれることを期待しています。

   令和5年度卒業証書授与式校長式辞.pdf

 

2学期が終了しました

本日終業式を行い、2学期が終了しました。本年度は文化祭や体育祭、修学旅行といった大きな行事を予定通り行うことができました。多くの方々のご協力やご支援に感謝いたします。

  2学期終業式校長あいさつ.pdf

  

2学期が始まりました

本日始業式を行い、2学期が始まりました。2学期は、鳩高祭、体育祭、2年生の修学旅行と行事が続きます。生徒の皆さんは、まだまだ暑い日が続きますが、体調に気をつけて頑張ってください。

   2学期始業式校長あいさつ.pdf

 

1学期が終了しました

本日1学期終業式を暑さ対策のためリモートで行いました。生徒たちは夏休みを自分自身を向上させる期間にしてもらいたいと思います。特に3年生就職希望者はこの夏の企業見学、9月の入社試験に向けて頑張ってください。

  1学期終業式あいさつ .pdf

 

3学期が始まりました

本日から3学期が始まりました。3年生は卒業に向けて、1、2年生は次の学年に向けてのまとめの学期になります。新型コロナウイルス感染が続いていますが、生徒の皆さんは、それぞれ有終の美を飾れるよう頑張ってください。

  3学期始業式校長講話.pdf

 

2学期が終了しました

本日、終業式をリモートで行い、2学期が終了しました。新型コロナウイルス感染拡大防止に気を遣いながら、なるべく通常の教育活動を行ってまいりました。皆様方のご支援ご協力に対して感謝申し上げます。

 2学期終業式校長講話.pdf     

 

本校より山並を望む

 

2学期が始まりました

9月1日から2学期が始まりました。9月3日、4日は鳩高祭です。ここ2年間はコロナの為一般公開はできませんでしたが、今年は保護者の方に限って公開いたします。生徒たちの活動を見ていただければたいへんありがたいです。

  2学期始業式あいさつ .pdf

 

1学期が終了しました

本日終業式を行い、1学期が終了しました。無事1学期を終えることできましたのも皆様方のおかげであると感謝申し上げます。夏休みには自転車競技部がインターハイ、バーベル同好会が全国選手権に出場します。日頃の力を発揮して頑張ってもらいたいと思います。

    1学期終業式あいさつ .pdf

 

 

令和4年度が始まりました

令和4年4月から鳩山高校校長として就任した堀です。今後ともよろしくお願いいたします。

4月8日(金)に令和4年度第1学期始業式、入学式をおこないました。

入学許可を受けた97名の新入生の皆さんが心身ともたくましく成長することを期待しています。

 令和4年度1学期 始業式あいさつ.pdf

 令和4年度入学式式辞.pdf

    

 

 

 

学校 今後について(校長からの動画メッセージテキスト版)

校長の中村です。

 まず、保護者の皆様にお礼申し上げます。新型コロナウイルス感染症の対策に関して、お子様の学習や健康状態の把握など様々な面で御理解と御協力をいただき感謝いたします。本当にありがとうございます。5月12日には、追加の課題を送付しました、引き続き、お子様の見守りに御協力をお願いします。

 また、今年度のPTA総会は、紙上開催で行うことと致しました。後日、資料を送付します。御理解と御協力をお願いします。

 さて、生徒の皆さん、健康に注意して、規則正しい毎日を過ごしていますか。

 学校では、学校再開へ向けて、衛生面での感染症対策、学校行事の変更、ガイダンスや個別面談等の充実など皆さんが不安なく学校生活がスタートできるよう準備を進めています。特に、3年生については、皆さんの希望する進路に向けてしっかり支援をしていきますので、安心してください。

 次に、皆さんにお願いです。配布された課題は、学校再開後の授業に向けた大切な学習になります。計画的に取り組み、学校再開に向けて学習のリズムを整えておいてください。

 なお、不安や心配事がありましたら学校へ相談してください。

 それでは、学校再開に向けて、お互い頑張りましょう。皆さんと再会できる日を心よりお待ちしています。

 

追記 R2.6.2 動画は削除しました。

規則正しい生活を送り健康に過ごしていますか(校長からのメッセージ)

 生徒の皆さん、規則正しい生活を送り健康に過ごしていますか。

 今、皆さんの置かれている環境は、決まった時間割がなく、自分で生活スケジュールを決めなければならい極めて難しい状況が続いています。

 4月30日に、元宇宙飛行士のスッコト・ケリー氏の言葉をあげ、臨時休業中は、日課を決め、規則正しい日々を過ごすことが大切だと話しました。今回は規則正しい生活を送り学習習慣を身に付けるための具体的なアドバイスをします。

 まずは、毎日の起床・就寝・食事・学習・運動などの時間を決め、それを書いたノートを作ってください。つまり、何をするのかを自らの筆で決意表明します。そして、実行できたものは、線で消すなど記録を残してください。記録は毎日振り返り実行できたものについては自分を褒め、できなかったものは、改めて計画してください。また、自由時間には、無駄にスマホやテレビを見続けることはやめ、軽い運動や散歩などをしてください。運動不足やストレス解消に繋がります。

 これらを生活に採り入れ続ければ、脳が「この生活をいつも通り」と認識し規則正しい生活習慣が身に付くと同時に学習習慣も身に付きます。毎日10分の学習時間が習慣化すれば60分、更にはそれ以上に引き上げることは、さほど難しくありません。問題は0分を10分に引き上げることが大変なのです。生活のリズムを作り上げることは、毎日を健康に過ごすためにも非常に重要です。ぜひ、日課を記録し毎日の振り返りを実行してみてください。

 今後、各学年の先生方から、皆さんの自宅に、次の課題や学年通信・学級通信等が届きます。学年通信や学級通信には、皆さんのモチベーション上げるために先生方が工夫したアドバイスが書かれています。これらをよく読み、自分のスケジュールを決め、次の課題を計画的に進めるとともに毎日の健康チェックをしてください。

 最後に、日々のニュース、学校のホームページや鳩高お知らせメールの内容のチェックをこまめにしてください。正しい情報を正しく理解し、適切に行動することが今は大切です。

 前回もお話しましたが臨時休業の趣旨を踏まえた行動をお願いします。皆さんの元気な笑顔と会えることを楽しみにしています。

 

                                 令和2年 5月12日

                       埼玉県立鳩山高等学校

                                校 長 中 村  司

 

 

生徒の皆さんへ(校長からのメッセージ)

生徒の皆さんへ 

 生徒の皆さん、元気に過ごしていますか。ずっと自宅で過ごすことは、精神的に辛く、だいぶストレスが溜まってきているのではないかと思います。併せて体力の低下や学習の遅れに対する不安など、心配なことが増えてきているところだと思います。

 皆さんの健康・安全を考え、臨時休業が5月31日まで延長することとなりました。改めて、新型コロナウイルスへの感染リスクを意識して、手洗い・うがい・咳エチケットはもちろん、不要不急の外出を避け、自宅で過ごすなど、自分や家族を守るという意識をしっかりと持ち、休み中もくれぐれも慎重な行動をお願いします。

 さて、2・3年生の皆さんは、私が4月8日に話したことを覚えていますか。1年生の皆さんにもこの機会に紹介したいと思います。元宇宙飛行士スコット・ケリー氏は最も行動が制限される国際宇宙ステーションで1年間過ごしました。彼は、外出が制限される今の状況は、宇宙で暮らすのと同じで心構えが極めて重要だと語っています。必要な心構えは「とにかく日課を決めること。決まった時間に起き、決まった時間に眠ることだ」つまり「毎日やることを決め、それをしっかり守ること」と言っています。

 生徒の皆さん、これまで、ただ目的なくテレビを見たり、むだな時間を過ごしたりしてはいませんでしたか。

 ここで、今までを振り返り、自分を見つめ、毎日やることを決めてみてください。そして、決めたことをしっかり実行してください。また、起床・就寝・食事・学習・適度な運動などの時間を決め規則正しい生活を送ることは、新型コロナウイルスに対する免疫力アップに繋がるとも言われています。一日一日を大切にしてください。

 更に、この状況をチャンスと考え、皆さん自身の意識を切り替え、学校からの指示を待つだけでなく、自分自身で何ができるか、どう行動したら良いかなどを自分で考えて、目の前にある課題を解決してください。この「意識を変える」ということが、皆さんの今後の学習や学校生活に大きなプラスになっていきます。ピンチをチャンスに切り替えられるように、皆さん一人一人が努力してみてください。

 当分の間、不自由な生活となりますが、かならず通常の生活ができる時は来ます。それまで、しばらくのあいだ我慢しましょう。生徒の皆さん一人一人の健康を切に願っています。

 教職員一同、元気な姿で再会できる日を心よりお待ちしています。

 

令和2年 4月30日

埼玉県立鳩山高等学校

校 長 中 村  司

 

さわやかマナーアップ運動実施!

 本日、高坂駅西口バス乗り場にて本校PTAによる”さわやかマナーアップ運動”が実施されました。高坂駅西口から鳩山ニュータウン行きのバスを利用する生徒に向かい「おはよう!」の声がけと乗車マナーについて指導を行いました。保護者の方から声をかけられ少しはずかしいのかうつむく生徒もいましたが、多くの生徒は元気よく返事を返してくれ、また自ら率先してあいさつしてくる生徒もいました。そのはつらつとした表情から元気をもらいました。
鳩高生頑張れ!

亀井小学校学習支援に参加して!

 7月23日(火)から7月31日(水)の間の6日間、鳩山町立亀井小学校で夏季休業中の補充学習が行われました。全校児童が1学期の復習をベースに基礎学力向上のため学年ごとに国語・算数の課題に取組みました。担任の先生方に加え地域のボランティアの方々とともに本校生徒も学習支援を行いました。児童は日頃、授業で面識のない本校の生徒に最初は戸惑い感じましたが、次第に「答えが出たので〇をつけてください。」「どうしこここはこうなるの?」とか学習内容についてのキャッチボールができるようになりました。参加した生徒は、「教えることの難しさとやりがいを感じました。」「大学に進学して小学校の先生もいいかも。」と感想を語ってくれました。その生徒の口調や表情からまさに地域への貢献で自分の可能性と進路について地域から学ぶことができた良い機会だったのだと確信しました。

地元企業説明会の開催!

 7月9日・10日の両日、地元企業採用担当者の方を招いて3年生就職希望者に向けた説明会を開催しました。すでに今年度発出された求人票をベースに、働く意義や就職試験に向けたアドバイス等のご指導をいただきました。参加した生徒も「直接、企業の採用担当の方とお話しができた。」「就職時、自分と就職先とのマッチィングが大切である。」等感想を得ました。企業と生徒共に有意義な時間を過ごすことができました。

さわやかマナーアップ運動 実施

本日第1回さわやか マナーアップ運動が高坂駅西口で行われました。保護者の方が本校ののぼり旗を持ちバスに乗り込む生徒一人一人に"おはようございます!"と声がけをしました。元気良く返事を返してくれる生徒もいれば恥ずかしそうにうつむく生徒とさまざまでしたが、生徒は保護者のその一言に元気と安らぎがこみ上げたと感じました。

求人票の受付け始まる!

 本日から求人票の受付が開始されました。訪問された企業の採用担当者から、求人情報を頂いております。これからその情報を整理し3年生に提供予定です。また、地元企業を招いての説明会を来週実施予定です。企業採用担当者の観点での就職試験対策等、実践的な指導も用意されています。生徒諸君はこれらの進路行事を有効に活用し進路実現に向け惜しみなく努力することを期待します。理想は高く、飛躍永久に!

鳩山町だれでもチャレンジステージに参加

   
   6月16日(日)に第24回鳩山町だれでもチャレンジステージが開催され、本校の吹奏楽部の生徒が参加しました。演奏した曲目は、①365日の紙飛行機②花は咲く③明日があるさ,の3曲でした。
  司会からそれぞれの曲の分かりやすい解説、そしてなによりも心を込めた演奏に観客の皆さんから暖かい拍手をいただきました。

保護者による面接指導

PTA と連携し保護者による面接指導が行われました。対象は三年生就職希望者です。 日頃 面識 のない保護者の方を面接官とした 面接指導に 緊張を隠せない 様子で取り組んでいました。是非、進路実現に効果あるものになれば良いですね。保護者の皆様に感謝申し上げます。

三者面談が始まります

本日より 生徒保護者担任による三者面談がスタートします。 日頃の学校生活、 中間考査の成績等、 進級卒業 そして進路実現 に向けて有意義な意見交換ができるといいですね!

朝の校内清掃

剣道部員が 毎週火曜日と木曜日の朝に校内を清掃してくれます。剣道の鍛錬のみならず、清掃を通して心をみがく素晴らしい取組みです!

開校記念日

6月1日は、本校の開校記念日です。 1983年4月1日に、鳩山高校は開校しました。 開校した日と開校記念日は異なりますか、鳩山高校の記念すべき日には間違いありません。たくさんの卒業生が それぞれの立場で地域に貢献しています。地元鳩山町役場、企業等その幅は広いです。在校生の皆さんも、先輩に続き進路実現に向け努力を続けてください。

遠足が行われました。

本日は、3学年は東京ディズニィランド、2学年は羽田空港、そして1学年は蔵造りのまち(川越市内)にて遠足が実施されました。各学年で十分な事前指導が行われ、生徒一人一人が、目的や目標の達成に向け活動をしました。この遠足を通してクラスや友人との親睦を深め、そして自分の力を伸ばすことを期待します。             

薬物乱用防止教室を開催しました。

 本日、本校学校薬剤師の杉山先生を講師として薬物乱用防止教室を開催しました。
今回は、薬剤師からの目線での講演として、薬物とは何か?
◎すべての薬物が人体に悪影響をあたえるのではなく、薬物の効能を十分に知る事が大切であること。
◎麻薬と呼ばれるいわゆる法律で使用が禁止されている薬物は一度使用するとその使用を止めることは非常に厳しい状況になること。
◎麻薬が人間の心身を破壊すること。
◎1回でも使用すれば薬物乱用になる。
これらを、事例を示しながら教えていただきました。
また、使用のきっかけは、友人や親しい人からの誘いが大きな割合を占めているとのことで、「人間関係が壊れても誘われたときはきっぱりと断ることが大切である。」
ことを学びました。自分も家族も周囲の人も不幸にしないように薬物乱用の防止を心に刻むものでした。

放課後の教室で

 中間考査まであと2日になりました。放課後の教室を見て回ると生徒が机に向かい中間考査対策の勉強に熱心に取り組んでる姿を見ます。ある女子生徒に私が「中間テスト頑張っているね。」と言葉をかけると、「少しでも得点を上げて進路につなげたいです!」と返してくれました。更に、「つきたい職業は決まっているの?」「はい、栄養士になり健康に役立つ人になりたいので、大学に進学したいです。」「それは、しっかりとした目標があっていいですね。」そして、「その実現に大切なことは何か分かりますか?」と問いかければ、「勉強も何事も続けることですか。」私は、「その通り!」と言葉を交わしました。その生徒の姿に頼もしさを強く感じました。まさに「継続は力なり。」ですね。鳩高生、飛躍永久に!

平成31年度のスタート

 本日、平成31年度第1学期始業式及び入学式が行われました。
 始業式では、進級した2,3学年の生徒は日々の授業を大切にし進級、卒業そして進路実現に向け取り組む決意の表れを見ることができました。また、入学式では鳩山町長様他御来賓・保護者の皆様方御臨席のもと、147名の新入生は大きな期待に胸膨らませ厳粛に式に臨みました。

修学旅行について

 626日(火)から29日(金)まで34日の日程で2学年の修学旅行が行われました。旅行期間中は天候にも恵まれ、初日はクラス別鹿児島市内見学後、南九州市にある知覧特攻平和会館での平和学習を行い、2日目は屋久島での屋久杉自然館見学や白谷雲水峡でのトレッキングを体験しました。3日目は種子島宇宙センター職員の方による同センター内の施設・設備見学や取組みについて説明を受けその後、種子島にて民泊体験をしました。生徒たちは平和の尊さ、世界遺産に登録された屋久島、宇宙開発の最先端施設の訪問と事前学習の効果と合わせ貴重な体験ができました。そして入村式は多少緊張気味でしたが翌日の離村式の時は別れが名残り惜しくなる有意義な体験をした民泊体験と、どの場面においても修学旅行の目的を十分に成し遂げることができたと手ごたえを感じました。

自転車競技部インターハイ出場おめでとう!

自転車競技部が6月8日~10日まで山梨県境川市で開催された関東大会(スプリント)で見事,2年生加藤君が静岡県伊豆市で開催されるインターハイ(2018 彩る感動 東海総体)出場の切符を手にしました。

自転車競技部がインターハイ出場は10年ぶりということで是非、日頃の練習の成果を十二分に出して頑張ってください!

 

だれでもチャレンジステージ参加!

 本日、第23回だれでもチャレンジステ―ジが鳩山町文化会館ホールで開催されました。本校吹奏楽部の鈴木君、堀越さん、顧問の3名がRAIN他2曲を演奏しました。鳩山町の教育長さんから、「生徒の歯切れのよい曲紹介や素晴らしい演奏内容でしたね!」とお褒めの言葉をいただきました。ご苦労様でした。

PTA第1回校外指導が行われました。

 6月8日(金)にPTA校外指導委員会の保護者の皆様にご協力をいただき登校指導が行われました。午前8時より登校する生徒に向けてのあいさつ・声掛けをしました。日頃より本校生徒はあいさつをしっかりする習慣があるので保護者からの声掛けのまえに生徒からあいさつをする光景も多々ありました。参加して頂いた保護者の方も「あいさつはよい一日のはじまりにはなくてはならないものですね。」と感想を言われていました。1日1日の良いスタートの積み重ねが大きな成果を生み出しますね。

三者面談・就職者面接指導始まる!

 6月6日(水)より三者面談が始まり、合わせて就職者面接指導も始まりました。面接指導ではPTA進路委員の保護者の方も来校し、先生方とともに面接指導をしていただいています。面接指導を受ける生徒に聞いてみると、「普段、関りを持たない人に指導してもらいもっと緊張感が出ますね。」と感想を言っていました。進路実現に向けあらゆる場面で自分を磨き自分を高めて欲しいと思いました。努力は自分を裏切らない。がんばれ!

聖神学園お誕生日コンサートを行いました。

 6月2日(土)午後、鳩山町内にある社会福祉法人ありす福祉会 聖神学園入所者の皆さんに向けお誕生日コンサートを行いました。本校吹奏楽部3年生の鈴木君と堀越さんそして顧問の先生の3人で綾香の「にじいろ」を含め合計5曲を演奏しました。鈴木君と堀越さんのテンポの良い曲目紹介と心を込めた演奏に入所者の皆さんは楽しい時間を過ごしました。演奏終了後、担当職員の方から「今日のコンサート皆さん楽しみにしていたんですよ!」「演奏を聴いているときの表情がいいですよね。」と言葉を頂きました。

朝の校内清掃!

 今回は剣道部の毎週火・木曜日毎朝7時45分から20分間程度、校内の清掃活動に取り組んでいる剣道部の皆さんについてお伝えします。現在部員は11名で熱心に落ち葉やはきやゴミ拾いをしてもらい校内美化に貢献してもらっています。清掃している部員の一人に聞いてみると、「習慣で続けてやっていると良い1日のスタートが切れる気分になりいいですね!」とのことです。まさに続けることの醍醐味を味わう言葉をもらいました。

部活動朝練習の効果は!

 毎朝7時45分から約30分間、体幹を鍛えるため陸上部員が仲間とボールを使用したトレーニングに励んでいます。部員の1人に朝練習のメリッツとは何か聞いたところ、これに参加してから夜型のだらっとした生活リズムから朝方の規則正しい生活リズムになったこと、学校に遅刻することはなくなった。最初は午前中かなり厳しい睡魔が来たが今はもう体が慣れそれは全然ないとのことでした。日々の規則正しい生活リズム(基本的生活習慣)が人のパフォーマンスを伸ばす土台なのですね!

薬物乱用防止教室の開催

 
 本日、茨城ダルク代表岩井様、スタッフの遠藤様を講師として薬物乱用防止教室を行いました。 
 岩井様からは現在に至る自分の壮絶な人生を土台に、薬物に手を出さないためその誘いは断固として断る勇気や。またはその場所から逃げることの大切さを教わりました。一度薬物の味をしめると訓練で回復はするがもとには戻らない。「自分は大丈夫だから。」このあまい考えは大変危険である。また意外なことに、市販の風邪薬も用法・容量を守らないで使用すると依存症へつながる恐れがあるとも貴重な情報提供でした。

是非、今回の講演を活かし生徒の皆さんが心身とも健康で充実した人生を送られることを願います。

 

 

第42回全国高校総合文化祭(信州大会)作品出展について

 美術・工芸部門において本校3年生 馬場捺美さんの「煌めき」F50号の作品が出展することになりました。おめでとうございます!
ちなみに本年度は、開会式 平成
30811日(土)、全国展 平成3087日(火)~8月11日(土)場所サントミューゼ(上田市)です。全国の高校生の熱い想いが形となり、各都道府県より推薦されたトップレベルの作品、約400点が集結します。埼玉県からは11名の参加となり、そのうちの1人として素晴らしいものです。

PTA・後援会総会が開かれました。

 5月26日 本校PTA・後援会が開かれました。昨年度の事業報告・決算報告そして本年度の事業計画や予算案が示され審議ののち成立しました。本年度の教育活動の土台ができ教職員一同、保護者・後援会の皆様と力を合わせ生徒の教育に邁進するところであります。
 さて、総会に引続き進路指導部・3学年による進路説明会と2学年修学旅行保護者説明会が行われました。進路説明会では卒業学年として参加保護者は進路決定の有用な情報提供に我が子と就職・進学先とのミスマッチングがないように家庭でもできることは何かと真剣なまなざしでポントをメモしていました。さらに、1学年の保護者の参加もあり進路意識の高さを感じました。また修学旅行保護者説明会では高校生活で一番大きな行事である修学旅行の目的と詳細な日程説明がなされました。屋久島原生林トレッキング、種子島宇宙センター見学、民泊等とどれも貴重な体験学習です。重ねて修学旅行の成功に向けての保護者のご理解とご協力を求めました。地柄、是非とも天候に恵まれ有意義な修学旅行になれば良いと思います。

ハトミライ☆プロジェクト掲示板

本校事務室脇に設置されているハトミライ☆プロジェクト掲示ボートの内容が更新されました。新聞報道された本年328日に農村公園で行われた桜の植樹ほか本校生徒が地域との交流に取り組む様子をPRしたものです。

自転車競技部関東大会出場 おめでとう!

523日(水)、自転車競技部関東大会出場を全校で激励する壮行会が行われました。出場選手は、3年生 部長の黒沢連君(スクラッチ)と2年生の加藤将武君の2名です。2年生の加藤将武君(スプリント)は、今回が2度目の出場となります。関東大会は、68日(金)から10日(日)の間、山梨県笛吹市の境川自転車競技場で開催されます。

そこで、両人に「日ごろ気を付けていることは何ですか?」と聞いたところ、ともに、「睡眠を十分にとること。規則正しい生活リズムで過ごすこと。」でした。試合の流れを十二分に研究し、練習に集中しそれを本番で出し切ることの大切さを教えくれました。
 全国大会を目指し頑張って欲しいと思います。

巣立ちゆく生徒のみなさんへ

 3月を迎え、卒業の季節となりました。去る3月10日、本校のよき伝統を担い新たな歴史を作った133名の3年生が卒業しました。卒業式は、厳かな中にも心のこもったあたたかい雰囲気に満ちた式となりました。3年間でこれほどまで成長した生徒たちを本当に誇らしく思います。また、この間、本校の教育方針にご理解、ご協力をいただいた保護者の皆様に厚く御礼申し上げます。

 少し長くなりますが、巣立ちゆく生徒たちに贈った言葉の一部を紹介させていただきます。  

 

 本校で学んだこの三年間、卒業生のみなさんは、人間的に大きく成長しました。

 夏の全国高等学校野球選手権大会埼玉大会の開会式では、参加の全チームを代表して、本校野球部主将 前野大悟 君が選手宣誓を行いました。その中の一節を紹介します。

「苦しい時も厳しい練習にも常に仲間と励んだ日々。お互いに助け合ってきた時間を忘れません。一つ一つの瞬間にチームの思いを込め、支えてくれた方々への感謝の気持ちを忘れずに、高校球児として最後まで諦めない姿でプレーすることを誓います。」

 すばらしい選手宣誓でした。会場からは、大きな拍手が鳴りやみませんでした。この選手宣誓の言葉は真実です。本当に苦しい時がありました。それでも野球を続けてきました。それは、家族や仲間の支えがあったからだと思います。「支えてくれた方々への感謝の気持ち」は本物です。

 先ごろ閉幕したピョンチャンオリンピックでも、メダリストとなった多くの選手が、同じように感謝の言葉を口にしていました。一つの目標に向かって悩み苦しんだ人だからこその言葉です。

 その意味で、人への感謝の気持ちは、人としてとても尊いものです。

 この感謝の気持ちは、野球部だけでなく、多くの部活動でも育まれてきました。また、文化祭や体育祭などの行事、日々の授業や補習などでもたくさんの皆さんから耳にすることができました。今、こうして晴れの日を迎えたみなさん一人一人の胸の中にも、ご家族や友人、先生方への感謝の気持ちがあふれていることと思います。

 今年、この感謝の気持ちを実際の行動で示す取り組みが始まりました。生徒会が中心となった「ハトミライプロジェクト」です。ボランティアを通じて、私たちがお世話になっている鳩山町に貢献しようという取り組みです。みなさんが立てたこの志は、鳩山高校のよき伝統として大きく発展すると確信しています。

 みなさんの新たな門出にあたり、一つお願いがあります。

 それは、「チャレンジし続けること」です。

 みなさんが主役となるこれからの時代は、グローバル化や情報化が急速に進む変化の時代となります。人工知能「AI」の普及などに伴い、働き方や生活が大きく変わります。環境問題や少子高齢化など課題も山積しています。

 「ハトミライプロジェクト」を立ち上げたように、正答の無い課題に挑戦し、これまでなかった新たな取り組みを実現してください。「部活動」を通じて育んだように、苦しみや悩みから逃げず、仲間や家族への感謝を胸に、失敗や挫折を乗り越え、チャレンジし続けてください。鳩高で学び、鳩高で成長したみなさんであれば、必ず成し遂げられるはずです。

埼玉・教育ふれあい賞

 埼玉・教育ふれあい賞は、日々の教育活動に熱心に取り組む学校や教育関連団体を表彰する賞です。鳩山高校は、今年度、この教育ふれあい賞をいただきました。ご推薦いただいたことに感謝申し上げます。

 鳩山高校では、早朝、手にバケツやビニール袋を持った生徒たちが校門を出ていきます。近隣の通学路や道路に落ちているゴミなどを拾うボランティアです。陸上競技部や野球部、生徒会、剣道部などそれぞれのスタイルでこのボランティア活動に取り組んでいます。

 長期休業に入ると、生徒会が主催する震災復興ボランティアが行われます。12日の行程で福島県いわき市での被災農地の復興や現地の高校生との交流などを行っています。現地のみなさんとのふれあいを通じて、生徒は様々なことを学び豊かな心を育みます。

 秋には、1学年と3学年による「勤労体験学習」が行われます。校内の花壇整備や清掃に加え、近隣の道路や公園などの清掃活動を行います。こうした清掃活動に加え、鳩山町の納涼夏祭りには、生徒会の生徒たちが運営補助のボランティアを行ったり、吹奏楽部や軽音楽部の生徒たちがステージで演奏を披露します。吹奏楽部は、近隣の福祉施設に、たびたび出向き利用者の方々と演奏を通じてふれあっています。地元の小学校との交流も盛んです。1111日には、鳩山町立亀井小学校で開催される「昔を学ぶ会」に演劇部と吹奏楽部の生徒が出演させていだきます。本校の生徒も小学生とのふれあいをとても楽しみにしています。

 ボランティアや様々な体験活動は、机上では得られない貴重な学びの機会です。鳩山高校では、こうしたボランティアや体験活動をさらに充実させ、豊かな生徒の心を育みます。

未来を担う生徒たち

 先日、本校の生徒会長さんが校長室に来てくれました。生徒会の生徒たちで作り上げた鳩山町の町おこしプランのプレゼンテーションのためです。

 基本的なコンセプトは、「鳩山町の豊かな自然を活用する」「鳩高生のボランティアと地域の方々とのふれ合いを大切にする」の2点でした。具体的には、農村公園に桜の苗木を植えて桜の名所にし、ここを拠点に鳩山町の魅力を発信しようというプランです。

 高校生の目線で地域の発展を構想し、自分たちに何ができるか、どうしたらよいのかをみんなで話し合いを重ねてきたのです。生徒たちのこの貴重な提案は、学校にとっても町にとっても実現する価値のあるものと考えます。

 9月に行われた文化祭では、情報管理科の生徒たちによる鳩山町特産の黒大豆などを生かしたアイスクリームが販売されました。地元で起業された方を訪ねてお話しを聞いたり、町役場の方の協力を得て鳩山町の歴史や農業の特色を学んだりしながら、生徒たちが作り上げてきたものです。

 このアイスにも、鳩山町の発展に寄与したいとの生徒たちの思いが込められています。鳩山町のコミュニュティ・マルシェで行われたイベントでのアイスの販売の様子は、NHKの首都圏ニュースに取り上げていただきました。

 地域の未来を思い、地域の未来を担う生徒が着実に成長していると実感しています。

体験から学ぶこと

 この夏休み、鳩山高校では様々な取り組みが行われています。

 7月27日(木)、28日(金)の1泊2日で37名の生徒が東日本震災復興ボランティアとして、福島県いわき市に行きました。現地の震災の語り部の方による講演、コットン畑での農地復興のためのボランティア作業など様々な体験をしてきました。

 7月21日(金)から7日間、延べ40名の生徒が近隣の小学校へ学習支援ボランティアに行きました。毎朝8時30分から9時15分まで、ワークやプリントに取り組む小学生の質問に答えたり、問題を解くためのヒントをあげたりしました。

 7月24日(月)から陸上部の生徒たちが、近隣の他の小学校へ水泳指導の補助ボランティアに行きました。プールでの危険がないよう見守ったり、児童たちが水に親しめるよう楽しく補助をしてきました。

 7月30日(日)には、31の中学校から300名の中学生を鳩山高校に招き、バスケットボールクリニックが行われました。プロバスケットボールチームの選手やコーチの方々が講師として指導してくださり、トレーニングのポイントや技術向上のための練習を行いました。これを陰で献身的に支えたのが本校のバスケ部員でした。来校した中学校の先生方からは、気配りの行き届いた運営に「本当にしっかりしたすばらしい鳩高生ですね。」と評価していただきました。

 7月31日(月)には、吹奏楽部の生徒たちが、鳩山高校に隣接する介護老人福祉施設「松寿園」を訪問し、日頃の練習の成果を披露しました。演奏を聴いてくださったみなさんからは、アンコールの声をかけていただきみんなの心が一つになった演奏会でした。

 8月6日(日)の鳩山町納涼夏祭りには、本校から生徒会が運営のボランティアとして参加する他、ステージでは吹奏楽部と軽音楽部が出演します。暑い中での演奏ですが、さらに熱のこもった演奏で地域の皆様を感動させてくれると思います。

 

 夏休みを利用して、生徒たちは、様々な場所で、人との触れ合いなど教室では学ぶことが難しい貴重な体験をしています。これらは、どれも生徒たちの心を成長させる貴重な体験です。

 夏休みに入り、グランドや体育館には多くの生徒が部活動で汗を流しています。一方、3年生は、会社見学、小論文、面接練習など進路を実現するための大切な一日一日です。進路室前や職員室前には、多くの3年生が真剣な顔で行き交っています。

 鳩山高校の生徒の夏休みは、様々な体験を通じての成長のための夏休みです。9月の始業式の日、一回りも二回りも大きく成長した生徒諸君に会うのが楽しみです。

選手宣誓

 7月8日(土)、埼玉県営大宮公園野球場にて、第99回全国高等学校野球選手権大会埼玉大会の開会式がありました。18,000人の観衆が見守る中、参加の全チームを代表して、本校野球部主将 前野大悟 君が選手宣誓を行いました。

 

 宣誓

 野球というスポーツが私たちを成長させてくれました。苦しい時も厳しい練習にも常に仲間と励んだ日々。お互いに助け合ってきた時間を忘れません。一つ一つの瞬間にチームの思いを込め、支えてくれた方々への感謝の気持ちを忘れずに、高校球児として最後まで諦めない姿でプレーすることを誓います。

 

          平成2978

             選手代表 埼玉県立鳩山高等学校 野球部主将 前野大悟

 

 すばらしい選手宣誓でした。会場からは、大きな拍手が鳴りやみませんでした。この選手宣誓の言葉は真実です。本当に苦しい時がありました。それでも野球を続けてきました。それは、家族や仲間の支えがあったからだと思います。「支えてくれた方々への感謝の気持ち」は本物です。11日の1回戦では、今までの思いを胸に堂々と戦ってほしいと思います。がんばれ、野球部! がんばれ、鳩高生!

 

 

心の成長

 先日の朝、出勤してくると校門付近に数名の生徒が集まっていました。よく見ると、校門付近に落ちていた牛乳パックなどのゴミを集めているところでした。その後、生徒たちは、集めた牛乳パックなどをゴミ箱に持っていってくれました。ほんの数分間の出来事でした。部活の朝練習のために、朝早くから登校した生徒たちのようです。とても気持ちのよい行いで、見ている私もとてもうれしくなりました。
 そんな中、こんなお電話をいただきました。「こちらは埼玉県教育委員会です。Mさんという方から、教育委員会にお電話がありました。『出かけようとバスに乗ったところ、鳩山高校の生徒たちが、お互いに席を詰め合って、私の座るスペースをつくってくれたのです。とても気持ちのよい行いだったので、お知らせしたくお電話をしました。』という内容でした。すばらしい生徒さんたちですね。Mさんは、心から感謝しておりました。Mさんは、鳩山高校を熱烈に応援してくれていますよ。」
 心の成長は、目で見ることができません。しかし、人知れずゴミを拾っている生徒を見たり、こうしたお電話をいただくと、生徒たちの心の成長が実感できます。
 鳩山高校では、毎朝早くから、多くの先生方が校門に立ち、登校してくる生徒たちに「おはよう」と声をかけてくれています。放課後は、部活動の指導の合間に、職員室や教室で生徒の悩みを聞いたり相談にのっている先生方を見かけます。夜の職員室では、担任の先生方が、心配な生徒の家に電話をし、保護者や本人と連絡を取り合っています。こうした鳩山高校の日常の中で、生徒たちの心はしっかりと成長しているのですね。人の心は、他の人との心のふれあいで成長するものです。先生方と生徒たちとの心と心のふれあいが生徒たちの成長の原動力なのでしょう。
 この場をおかりして、お電話をいただいたMさんにあらためてお礼を申し上げます。生徒の心の成長を見つけていただき、本当にありがとうございました。

入学おめでとう

 4月10日、満開の桜が咲き誇る中、156名の生徒が本校に入学しました。入学式では、やや緊張した表情でしたが、呼名されると新入生らしく元気に返事をしてくれました。新しく始まる高校での生活に、少しの不安と大きな期待を胸に抱いて本校の門をくぐった新入生諸君に、心からお祝いと歓迎の気持ちを伝えたいと思います。

 式辞の一部を紹介いたします。

 

  高校生活のスタートとなる本日、みなさんに胸にきざんでほしいことがあります。それは、こうした変化の時代だからこそ大切にしてもらいたいことです。社会がどう変わろうが、変わってはいけない人間として大切なものです。

 一つめは、「違いを尊重すること」です。人には、それぞれの人が持つ個性や特性があります。また、いろいろな考えや生き方があります。この違いをお互いに理解し、尊重することで社会は発展します。学校生活においても、お互いに、自分と人との違いを理解・尊重することを学び、友情を深めてください。

 二つめは、「チャレンジすること」です。人は、間違ったり失敗したりします。失敗すると恥ずかしい気持ちになるので、失敗を恐れチャレンジすることをためらってしまいます。しかし、若いみなさんにとって、この失敗や間違いが大きな財産なのです。失敗や間違いは、そこから多くのことを学ぶことができる貴重なチャンスなのです。失敗を恐れ、何もしないで時間が過ぎてしまうことは大きな損失です。鳩山高校では、自分を成長させるために、部活動などに積極的に加入し、失敗を恐れず、今までしてこなかったこと、できなかったことにチャレンジしてください。

 三つ目は、「感謝すること」です。人は、どんな人も、人に支えられてはじめて生きていくことができます。赤ちゃんの時は、おかあさんやおとうさんに、子どもの時は、先生や友だちに、成長して働きはじめればお客様や職場の同僚の方々に、と、私たちは、私たちの周りの多くの方々の支えがあってはじめて生きていけるのです。自分を支えてくれる周りの人に感謝をこめて接してください。

 「尊重すること」「チャレンジすること」「感謝すること」、この三つを胸に刻んで、勉強に励み、部活動に励み、学校行事や生徒会活動に励んでください。鳩山高校での三年間を通じて、学力的にも人間的にも大きな成長を遂げられることを期待しています。私たちは、全力でみなさんを応援します。

卒業おめでとう


 3月11日、133名の生徒が本校を卒業しました。式場では、どの生徒も晴れがましく自信に満ちた表情で式に臨み、3年間で積み上げてきた努力が立派に実ったことを実感しました。式辞の一部を紹介いたします。

 みなさんの新たな門出にあたり、一つお願いがあります。
 人には、できないことや苦手なことがある一方で、必ずどんな人にも良いところや得意なこと、自分にしかできないことがあります。
 長時間、机に向かうことが苦手でも、笑顔で人と接し人を優しい気持ちにすることができる。人前でしゃべったりすることは苦手でも、与えられた課題にしっかりと取り組み正確にやり遂げることができる。物事をてきぱきとさばくことが苦手でも、人より少し早く登校してゴミを拾ったり、人のためになることを実行することができる。
 このように、みなさんの中に眠る良さや得意なこと、可能性に目を向け、それを伸ばしてほしいのです。
 できないことをできるようにすることも大切ですが、それと共に、自分の中の可能性を追求し、それを伸ばすことにも目を向けてほしいのです。毎日毎日、少しずつでよいので、自分の良さや可能性を伸ばしてください。十年後、二十年後、ふと気が付くと、それが自分の生きる「道」になっています。他の誰でもない、自分という人間が生きてきた「道」、そして、これからさらに自分が歩んでいく「道」です。
 みなさんが活躍することになるこれからの世界は、グローバル化や情報化が急速に進展し、これまでにない大きな変化の時代を迎えます。
 こうした変化の時代には、変化に対応する柔軟な心と時代に流されない強い自分なりの生き方が求められます。鳩山高校で学んだ知識や技能をフルに発揮すると共に、自分の生きる「道」をしっかりと見定め、一歩一歩、自身の「道」を歩んでください。

沖縄への修学旅行

 2月に入り、本校2年生の生徒を沖縄への修学旅行に引率してきました。羽田を飛び立ち、沖縄に向かう空の旅は快適で、9,000mの上空から眺める富士山は、その美しさに生徒たちから思わず歓声があがるほどでした。沖縄の海は、私たち埼玉県民にとって何物にも代えがたいほど美しく生徒の心に深く刻まれたことと思います。 今回の修学旅行の目的は、次の3つです。
 1 平和の尊さを学ぶこと
 2 豊かな沖縄の自然や歴史・文化を学ぶこと
 3 民泊を通じて人とふれ合い豊かな心を育むこと 
 以下、生徒の感想の一部を紹介します。
○美術館での平和学習もしっかり学べました。沖縄が今抱えている問題がわかった気がします。
○マリン体験でこんなにきれいな海に入ったのは初めてでした。きれいなサンゴ礁がたくさんあって、生きている魚と一緒に泳いだのが楽しかったです。
○「ゆいまーる」の歌は4日間ずっと歌っていました。帰ってきてからも頭から離れませんでした。「ゆい」は結ぶ、「まーる」は回るで協力するという意味だそうです。この言葉も忘れないようにしたいです。
○民泊は初めての経験で最初はかなり困惑しましたが、民泊先のお父さん、お母さんがとてもやさしく、もう少し一緒にいたかったです。「いちょりばちょーでー」(一度あったら皆兄弟!)、本当に感謝です。
 4日間を通じて、一回りも二回りも大きく成長した生徒たちです。この成功を胸に、もうすぐ3年生になるという自覚を持ち、進路実現に踏み出してください。期待しています。

挑戦すること


 第34回校内マラソン大会が開催されました。学校をスタート・ゴールとして、紅葉の鮮やかな比企丘陵や街並みのきれいなニュータウンを走る全長7kmのコースです。早朝から40名近い保護者の方も各ポイントで生徒への応援に参加してくださいました。 
 これまで生徒たちは、体育の授業等を通じて長距離走の練習を一生懸命積んできました。中には、体育の授業だけでなく、放課後や帰宅後に練習に励んだ生徒もいたそうです。アップダウンの多いコースを走るのは決して楽なことではありません。走ることが得意な生徒もいれば苦手な生徒もいます。そうした生徒たち一人一人が、それぞれの目標を胸に7kmのマラソンを通じて自分に挑戦したのです。 
 もうそれ以上歩けないほど全力を出し切ってゴールした生徒、走り切った達成感を満面の笑顔であらわしてゴールする生徒、中にはゴール後、涙ぐむ生徒もいました。自分がたてた目標を達成できたうれし涙もあったと思います。逆に、去年よりもっと上を目指そうとがんばったのにそれができなかった悔し涙もあったと思います。 
 決して楽ではないこと、大変なことを前に、それに正面から挑戦することで生徒は成長するのです。かりに残念な結果であったとしても、それは変わりません。高い目標に向かい、一生懸命努力を積み重ねて挑戦することで生徒は成長します。マラソン大会を終えた翌日、生徒たちは晴れやかな顔で登校してくれました。一回り大きくなったと感じます。この経験を胸に、勉強や部活動にも高い目標をもって挑戦していってほしいと願っています。

新しいリーダーを選ぶ

 今日11月4日、新しい生徒会役員を選ぶための立会演説会がありました。4人の候補者とその推薦者たちが、全校生徒を前に、自分の考えや意見を堂々と演説しました。演説の一部を紹介します(一部改編)。

○私は1年生のころから生徒会で庶務として活動してきました。先輩方をサポートしていく中で、その先輩方の活躍を見ていくうちに、自分も生徒会長として精力的に活動し、学校や地域に貢献したいと思い立候補しました。
○私が副会長になることができたら、鳩山高校が地域の方から愛される高校になるよう頑張りたいです。
○もう一つ立候補した理由があります。それは、自分の性格です。私は人見知りで人と話をしたりすることがあまり得意ではありません。その自分を変えたいという思いもあって立候補しました。私は、ゲーテの次の言葉が好きです。それは「何でもやってみることが大切」というものです。何もしないままだと自分は変えられません。ですから、何事にも挑戦してがんばります。
○私が頑張りたいことは、ボランティア活動です。鳩山町のお祭りのボランティアは、とても楽しく、人のために何かをするということができ、よい経験になりました。震災復興ボランティアでは、津波の怖さの他に、協力することの大切さ、被害にあった方々の心の広さや優しさを感じることができ、私も少しですが、人の気持ちを考えて行動するようになりました。ボランティアに参加した数だけ得られるものがあると思うので、多くの人が参加できるように良さを伝えていきたいです。

 「学校や地域に貢献したい。」「鳩山高校が地域の方から愛される高校になるよう頑張りたい。」「自分を変えるために何事にも挑戦してがんばりたい。」「ボランティアに多くの人が参加できるよう良さを伝えたい。」思いは様々ですが、どの立候補者も演説が終わると全校生徒から大きな拍手をおくられていました。これからの鳩山高校の生徒会を担う新しいリーダーが立派に育っています。

「地域と共にある」ということ

 9月3日(土)、4日(日)の2日間にわたり、本校の文化祭「鳩高祭」が開催されました。2日間を通じて、昨年より200人多いお客様にご来場いただくことができました。当日は、地域の珠算塾と連携して珠算競技会を開催しました。珠算を学ぶ100名近い小学生・中学生の皆さんが本校を会場に日頃の練習の成果を競いました。競技会終了後は、「鳩高祭」に参加し、コンサートやお化け屋敷、様々なゲーム等を楽しみました。他の会場では、武蔵丘短期大学の先生を招いて「部活動でがんばる生徒のための栄養学講座」、本校陸上部による「走り方教室」、本校体育科教員による「トレーニング教室」、山村短期大学の先生や学生さんたちによる展示・体験コーナー、東京電機大学の先生や学生さんたちによるフォーミュラーカーの展示など、本校だけでなく近隣の大学や短大のみなさんによる地域の教育関係者の集うイベントが盛りだくさんに実施されました。
 鳩山町の教育長さんをはじめ、各小中学校の校長先生方、地元自治会の皆様も多数ご来校いただきました。本校に在籍する生徒の保護者やご家族も多数ご来校いただきました。お孫さんが本校の3年生に在籍しているというお年寄りの方は、「孫が元気に楽しそうにお店をやっているのを見ることができて本当によかった。」とおっしゃっていました。
 ご来校いただいた皆様、本当にありがとうございました。
 10月に入り、本校を会場に鳩山町の公開講座が始まりました。本校の教員が講師となり、パソコンを用いた「ワード初級講座」や「エクセル中級講座」、合唱を楽しむ「Let's Sing」、天気について学ぶ「奇跡のような天気のしくみ」、楽しく身体を動かす「ジョギングをしてみませんか」の5講座が開かれています。延べ100名ほどの町民の皆様が参加されています。パソコンの講座には、かなりのご年配ながらワードやエクセルを熱心に学ぶ方が多くおります。生涯学び続けるその姿勢に感銘を受けます。
 11月には、近隣の大東文化大学から講師をお招きし、本校の保護者に加え、鳩山町内の小学校・中学校の保護者の方々を対象とした「保護者のための健康講座」も予定されています。
 鳩山高校は、鳩山町唯一の県立高校です。これからも地域の皆様と学び続ける「地域と共にある」学校として伸びていきたいと思います。

生徒の可能性を信じること -みんな変われます-

 8月21日(日)、中学生やその保護者の皆様を対象とする体験入学がありました。体験入学に先立ち、本校の生徒を代表して3年生の生徒が鳩山高校の説明をしてくれました。鳩山高校をさらによくするための活動をやってみようと思って生徒会でがんばったことなどの経験をもとに次のような話をしてくれました。

 「私は、これらのことを通して、自分は変われたなと思っています。中学の時は、友達も少なく、一人でいることが多かったのですが、高校に入り、先輩や後輩、同級生、また地域の人や学校に関係する大人の人たちと話すようになり、性格も明るくなりました。私は誰でも、変われたり、活躍することができると思います。人それぞれで活躍できる場所はいろいろあります。部活動で大会に出場しよい結果を残したり、生徒会活動や委員会活動で学校のために尽くしたり、地域の活動に参加したり、いろいろあると思います。高校生活の中で自分が活躍できる場所を探し、見つけたらそれに全力で取り組んでください。みんな変われます。」

 中学生に向けたこの言葉は、教師としての私の胸に深くささりました。「先生、私たちの可能性を信じ、私たちが変われる機会をください。」そう聞こえました。

 人は、変われるのです。人は、成長するのです。今、目の前にいる生徒たちの中には、確かにまだまだいたらない面のある生徒もいるかもしれません。でも、その生徒たちも成長の過程にあるのです。生徒たちの将来の可能性を本気で信じる時、自然とその生徒に何をしてあげられるのか見えてくるように思いました。

 

うれしいお知らせ

先日、地元の鳩山町教育委員会からうれしいお知らせをいただきました。近隣のニュータウンにお住いの方が「鳩山高校の生徒がゴミ拾いを日常的に行っており、本当に立派である」という内容のお話を鳩山町教育委員会でしてくださったそうなのです。鳩山町教育委員会から「生徒の皆様に、その活動が高く評価されている旨をお伝えいただければありがたく思います。」とのお知らせをいただいたのです。

 本校では、いろいろな部活動の生徒が自主的に早朝の通学路清掃を行っています。以前、ある部が始めたこの活動を見て、他の部活動も自分たちも何かできないかと少しずつですが善意の輪が広がっていきました。そうした生徒たちの気持ちを地域の方々にこうして受け止めていただけたことが何よりです。本当にありがたいことだと思います。本校の生徒がこうして地域の方に見守っていただけることに本当に感謝申し上げます。鳩山高校は、今後とも地域の学校としてがんばっていこうと思います。

野球部の生徒たちから学んだこと

7月10日(日)、鳩山高校野球部が川口市営球場にて全国高等学校野球選手権埼玉大会に出場しました。選手たちは、毎日の早朝練習、炎天下での守備練習やバッテイング練習、近隣の大学のグランドをお借りしての全体練習など、練習に練習を重ねて試合に臨みました。

 対戦相手は草加東高校です。守りでは、打撃力のある草加東高校に対し、本校の選手たちは必死にボールを追いました。攻めでは、ボールに集中しシャープなバッテイングで得点を重ねました。スタンドでは、応援の練習を積み重ねた吹奏楽部の生徒たち、生徒会の生徒、猛暑の中でも学ランを身に付け応援団を率いたソフトテニス部を中心とする生徒たち、その他大勢の教職員や保護者、野球部OBが声をからして応援しました。

 結果は、残念ながら草加東高校に敗れてしまいました。しかし、応援席から選手たちに「よくがんばった!」「ありがとう!」という声が発せられていました。本当に選手一人一人がよくがんばりました。感動をありがとう、という気持ちで一杯です。この場をおかりし、応援してくれた多くの生徒たち、教職員、保護者、OBの方々にも深くお礼を申し上げます。

 翌7月11日(月)、この日は、期末テスト3日目でした。早朝、野球部の生徒たちが手に手にポリ袋やゴミはさみを持って校門を出ていきます。本校では、早朝、部活動の有志が通学路清掃を行ってくれています。あれだけの激戦を戦い、そして残念ながら不本意な結果に終わってしまい、きっと心の中ではさぞ落胆も大きかったと思います。その生徒たちが、早朝からいつものように手にポリ袋とゴミはさみを持ち、立ち止まってこちらに一礼し大きな声で「おはようございます。」といって元気に校門を出ていきます。この時、「この生徒たちは、絶対もっともっと強くなる。」と確信しました。

 私は、生徒たちから「本当の強さ」を学ばせてもらったように思います。私たち教員は、生徒から学ぶこともたくさんあると実感しました。

地域を支える鳩山高校

 5月20日(金)の昼ごろ、ある先生から「校長先生、車がパンクしてますよ。」と連絡がありました。見ると後輪のタイヤが見事にペチャンコでした。ふだんタイヤ交換などしたことのない私は途方にくれました。 昼休み、ジャッキを用意しタイヤを交換しようと悪戦苦闘が始まりました。いくら力を入れても思うようにジャッキがあがりません。そうこうしていると、遠くから「校長先生、何か手伝うことありますか?」とテニス部の生徒が来てくれました。神様のようにありがたく思いました。生徒の力であっという間にジャッキアップができました。その後、いろいろな先生も寄ってきてくださり、ある先生の教え子が近くの農協に就職し、農協のガソリンスタンドで働いているとのことですぐ電話で連絡してくれました。5分後には、その卒業生がかけつけ、わずか15分後にはパンク修理が無事終わってしまいました。どれほどありがたかったことでしょう。心から感謝の念がわきました。 パンク修理を終えた後、その卒業生は「校長先生、また何かあったら連絡ください。それから、朝、出勤前の10秒でいいから4本のタイヤを見てください。毎日見てもらえば、もしパンクしても、タイヤがペチャンコンになる前に安全に修理できますから。」と言ってくれました。この卒業生はプロだなと思いました。お客様の安全や快適な運転を何よりも大事にしてくれているのです。きっと、ガソリンスタンドに訪れる地域のお客様から深く信頼されているだろうと思いました。 鳩山高校で学ぶ生徒は、このテニス部の生徒をはじめ、困っている人がいたらあたたかく手を差し伸べられる生徒たちです。鳩山高校を卒業して地元に就職する生徒も多くいます。その卒業生たちは、それぞれの職場でがんばり、地域の人に貢献しています。鳩山高校は、地域を支える人を育てる学校です。地域になくてはならない学校です。

生徒の成長を感じる時

 4月28日(金)、ご退職・ご転任された先生がたをお招きし離任式を行いました。各先生方から、心温まる励ましの言葉をいただくことができました。ある先生の「叱られた時こそ、伸びるチャンスだ!」という言葉に込められた思いに深い感銘を受けました。

 この式の中で気付いたことがあります。各先生方の「こんにちわ」とのあいさつに対し、生徒が本当に元気よく「こんにちわ」と声をそろえてあいさつをするのです。このあいさつが、学年があがるにしたがって大きく元気になるのです。3年生のあいさつが一番元気なのです。本校の日々の指導の積み重ね一端が、こうした生徒の成長として感じられるのだとうれしく感じました。