校長から

校長室から全校生徒の皆さんに発信します ♪

校長室より「7月後半」の鳩高生への応援メッセージ

樽の中のワイン」の話

~ 一人一人の力を結集して、学校の力を高めよう!~

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。

 先週末、うれしいニュースが飛び込んできました。本校美術部が、埼玉ピースミュージアム(埼玉県平和資料館、東松山市岩殿241-113)の戦後80年企画、「はとに願いを」のメインとなる展示物の制作を担当したことを伝えるニュースです。制作したタテ約3.3㍍、ヨコ約4㍍に及ぶ大きな鳩は、鳩山町、東松山市などの小中高、特別支援学校の児童・生徒が作った約3000の折りハトを大きなキャンバスに結集させた作品です。実物を目の前にすると息をのむほどの見事な作品と言ってよいと思います。埼玉ピースミュージアムは入館料、無料です。是非、足を運んでもらえたらと思います。美術部のみなさん、立派です!お疲れ様でした。

☆彡

 さて今回は、ヨーロッパを舞台にした昔話で、「樽の中のワインが水になった」話です。何十年も村のためにつくした長老が故郷に帰ることになりました。そこで村人たちは感謝の気持ちとして何かプレゼントをしようと話し合い、皆でワインを一瓶(ひとビン)ずつ持ち寄り、“樽一杯”のワインを贈ることにしました。さっそく村の広場に大きな樽を置いて、村人それぞれがワインを持ち寄って、みんなで樽一杯にしました。

 いよいよ長老が故郷に帰る日になりました。大きな樽のワインに長老は、たいそう喜びました。長老は集まってくれた皆で乾杯しようと、このワインを一杯ずつ飲むことにしました。しかし、どうしたことだろう。樽から注がれた液体はまったくワインの味がしない。まるで水のようだった。長老へのプレゼントを企画した者たちは長老の手前、戸惑い、恥じ入った。その場は、突き刺すような静寂が支配した。

 しばらくして隅にいた一人の村人が立ち上がって言った。「実は・・・、私はワインを入れませんでした。みんながワインを入れるだろうから私の一瓶分くらい水を入れたって誰にも分からないだろう、そう思ってしまったのです」。すると間髪入れず、別の男が立ち上がった。「実はおれも同じことを・・・」。その後、次々と「私もです」、「俺もです」と言いだし、とうとう村人全員が同じことをしていたことが分かった。

 この話から私たちが学ぶべき教訓は、「自分一人くらい・・・しなくたって・・・」が広がると集団・組織は、崩壊(ほうかい)してしまうということです。鳩高生のみなさん、今日、明日はZOOMを使ってオンライン形式で学ぶ機会があります。普段の顔を突き合わせている授業とは違い、「自分ひとりくらい、・・・」という気持ちがどこかにありませんか?今一度、自分を振り返ってみてください。オンライン形式だからこそ、集中して臨まないと“置いてけぼり”をくってしまうかもしれません。「自分ひとりくらい・・・」という気持ちは誰でも持つものかもしれません。逆を言えば、何かの折、もし、「自分ひとりくらい・・・」と考えたなら、同じようなことを考えている人がたくさんいる、と考えた方がよいでしょう。私たちにとって注意すべき教訓です。

 村人たちの話に戻ります。仮に「自分ひとりくらい・・・」という気持ちが頭をよぎったとしても、村人一人ひとりが、「もしかしたら『自分くらい…』、と考える人がいるかもしれないけど、自分は皆で決めたルールを貫き、ワインを入れよう!」と考えたら結果は大きく違っていたのではないかと思います。鳩高生のみなさん、そんなみなさんであってください。鳩高生、一人一人の力を結集して、鳩高の力を一層、高めよう!

 間もなく夏休みを迎えます。暑い夏が予想されます。「今日一日くらい・・・」いいか、という日があって全然よし、と思いますが、これが何日も連続すると危険信号です。40日など、あっという間に終わります。もっと大袈裟(おおげさ)にいうと「人生とは、『一日くらい・・・』という今日の積み重ね」だと思います。9月1日、透き通るような笑顔で登校できるよう今日から、今から、この時間を大切に過ごしてください。

 次回の応援メッセージは8月1日(金)にアップします。このホームページで会いましょう!

校長室より「7月前半」の鳩高生への応援メッセージ

前を向こう、人を信じよう、希望を見出そう!

 ~「鬼滅の刃」が7/17まで、日をおいて全七夜、特別放送されています ~

 

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。1学期を締めくくる7月になりました。今回は、数年前、日本中を席巻した「鬼滅の刃(きめつのやいば)」が再び光を放っている現状を受け、そのクライマックスを使って、みなさんにエールを送りたいと思います。

 ところで鬼滅の刃、空前の大ヒットの理由はなんだったのだろうか。かなり刺激的なストーリーはもとより、大正時代というちょっとレトロな時代設定による人の描かれ方などに魅かれたり、主人公の竈門炭治郎(かまど たんじろう)をはじめとする魅力と個性あふれるキャラクターに子どもから大人まで皆、心を奪われてしまった、ということではないでしょうか。いわゆるカッコいい絵から一転してコミカルな絵に変わるシーンが随所に散りばめられています。これに小さな子どもたちは夢中になっていました。

 さて、第一話。山を奥へ中へと入った地に住む竈門家。悲しいシーンは省く。竈門炭治郎は、鬼と化し狂暴化しつつある妹の禰豆子(ねずこ)を背負って走る!山を降りて禰豆子を街医者に救ってもらおうとは雪のふる山道を必死で走る。街まで気が遠くなるほど距離があるというのに力つきそうな自分。体と気持ちがちぐはぐで背負った禰豆子が背中から抜け落ちてしまう。そんな2人に俊敏な動きの一人の男が近づく。鬼殺隊(きさつたい:世にはびこる人食い鬼から人々を守ってきた鬼狩りの剣士の組織)の柱(はしら:鬼殺隊の最高位に位置付けられた実力者の総称。9名いる。)の一人、冨岡義勇(とみおか ぎゆう)である。冨岡は炭治郎と共にいる鬼と化した禰豆子に出くわし、それを捕らえ、今、まさに殺さんとしている。自分すらことの次第をよく理解しきれていない中、必死に訳を話す炭治郎に冷たく言い放つ。「簡単な話しだ。傷口に鬼の血を浴びたから鬼になった。人喰い鬼はそうやって増える。」斧という武器を持つも冨岡との力の差は歴然。正座して涙ながらに命乞いする炭治郎に「親兄弟だろうが、鬼を守るなどもってほか」、冷えた目でことを見守っていた冨岡が感情をあらわにする。「生殺与奪の権(せいさつよだつのけん)を他人に握らせるな!みじめったらしく、うずくまるのはやめよ。(中略)怒れ(おこれ)!許せないという強く純粋な怒(いか)りは手足を動かすための揺るぎない原動力となる。・・・」そう言いながら冨岡は禰豆子に刀を突き付ける。

 「やめろー!」炭治郎は足元にあった石を握りしめて冨岡に向けて力一杯、投げる。間合いを保って走りながら木の陰から石を投げる。次の瞬間、冨岡に襲いかかった。「感情に任せた単純な攻撃、愚か!」と冨岡は刀の柄(つか)で炭治郎の背中を一撃。気絶した炭治郎が斧を持っていないことに気づいた富岡。はっと顔を上げるとクルクルと回転して勢いのついた斧が冨岡の頭をかすめて背にした大木に突き刺さった。瞬時に頭を傾けなかったら冨岡を亡き者にしていた。

 冨岡義勇はつぶやく。「木の陰に隠れる直前、こちらに石を投げ、と同時に上へ斧を投げた。丸腰であることを悟られないように振りかぶった態勢で手元を隠す。俺に勝てないことが分かっていたからだ。自分が切られた後に俺を倒そうとした!こいつは・・・。」凄すぎる。第一話のハイライトシーンと言ってよいと思う。こんなことが出来る筈(はず)がない、とおそらく私の前頭前皮質(ぜんとうぜんひしつ:前頭前野とも。複雑な認知行動の計画、適切な社会的行動の調節に関わっているとされている。)では理解しているのだろうが、いや、この若き隊士、炭治郎なら…できるかも!?沼(ぬま)った。改めて鬼滅の刃が大ヒットした理由の一つは、様々なシーンに凄いと感じたのは私だけではなかったどころか、膨大な数の人々がその凄さに魅せられてしまったからだと思う。

★ ☆彡 ★ 

 7/17の第七夜は、柱稽古「柱結集編」とのこと。まだ先は長く、興味の尽きない物語は更に深まっていきます。そして、ここからは最終回のクライマックスのネタバレになることをご容赦ください。今回のタイトルに迫りましょう。

 全ての人喰い鬼をまとめる頭領の鬼舞辻無残(きぶつじむざん)は、束になって襲いかかってくる柱を核とした鬼殺隊の攻撃に苦戦し、鬼の唯一と言ってよい弱点、陽の光によって肉体が滅びる寸前に物語はクライマックスを迎えます。ところで、この鬼の親分、鬼舞辻無残。普段は人間の姿をして妻と子ども、家族をもってよき父親を演じて生活しています。普段から悪魔のような姿をしていれば人を喰う鬼と分かりやすいのですが、その鬼舞辻無残は、なびいた髪に色白のイケメンという設定が鬼滅の刃のファン層を広げたことは想像に難くありません。

 不死身で無敵を誇った鬼舞辻無残は、自分が滅びゆくことは止められないことを悟り、竈門炭治郎の肉体に無残の永遠で不滅の想いを託し、炭治郎を最強の鬼にしようとします。炭治郎はスターウォーズ的に言えば、ダークサイドに侵されつつも、人間らしい心を取り戻そうと自分自身と必死に戦っています。人間らしい心と鬼の心をさまよう炭治郎に鬼舞辻無残が語りかけます。「前を向くな、人を信じるな、希望を見出すな」と。今回の応援メッセージのタイトルは、今際の際(いまわのきわ)の鬼舞辻無残の渾身(こんしん)の言葉を真逆にしたものです。

「前を向こう!人を信じよう!希望を見出だそう!」

 何か勇気が湧いてくる言葉ではないでしょうか。「前を向こう」。そう、どんな時も前を向いて事に対しましょう。「人を信じよう」は、後ほどにします。そして、「希望を見出そう」。みなさんが目標としたり、憧れとしている人のほとんどは、自分の選んだ道に希望を見出し、努力を続けた人だと思います。みなさんも日々の小さなことから進路実現という大きな目標まで「希望を見出して」努力し続けてほしいと思います。

 最後に「人を信じよう」について。基本、人、クラスメイトや同級生を信じましょう。ただ、昨今、注意が必要です。人を信じたがゆえに詐欺にあってしまうことがしばしば報道されています。特殊詐欺の「受け子(うけこ)、出し子(だしこ)」などがその例です。確信犯もいますが、法に触れるとは知らず、信じたがゆえに犯罪に巻き込まれる被害が後を絶ちません。詐欺は、ほんの一例です。人を信じつつ、同時に十分、人を見極めましょう。その際、一人では判断できないことが多いと思います。家族、友人、先生等、周囲の人のアドバイス、助けを借りてください。生活をしていくうえで安心・安全が絶対です。自分を大切にして日々、自分を高めていきましょう。応援しています。さあ、全集中して7月の学校生活を充実したものにするとともに学校生活を楽しもう!

 

 ★ 次回の応援メッセージは、7月15日(火)にアップします。このホームページで会いましょう!

校長室より「6月後半」の鳩高生への応援メッセージ

雨音はショパンの調べ

~ 梅雨(つゆ)の季節、進路実現を視野に人間力を一層、蓄えよう!~

 

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。6月も後半に入りました。既に梅雨に入り、今日、6月16日の朝は雨こそ降っていませんが、湿度の高さを感じ、またこの季節がやってきた、と感じ入ります。それも鳩山高校が鳩山高校として迎えることができる最後の梅雨であることを想うと窓を叩く雨が長く続いても構わないとさえ思ってしまいます。しめっぽい話題はさておき、というところですが、しめっぽい季節に、屋外で思いっきり活動することが叶わない日が少なからず想定されるこの季節に、屋内でしっかり人間力を高め、その力を蓄えてほしいと思います。

  さて、“ショパン”のタイトルに期待させてしまったと思いますので、おわびしておきます。ショパンについて詳しく深堀ることはしませんが、とは言え、本タイトルについて少しだけ語ります。「雨音(あまおと)はショパンの調(しら)べ」は、外国の歌のカバー曲。原曲は、イタリアの男性歌手、ガゼボが世界各国で大ヒットさせた「I like Chopin / アイ・ライク・ショパン」という曲です。日本では、松任谷由実(ユーミン)が歌詞をつけて1984年(昭和59年)、モデルで歌手の小林麻美(こばやし あさみ)が歌って大ヒットし、オリコンヒットチャート3週連続第1位を獲得しました。その後、何人かがカバーしましたが、小林麻美がカバーしたものがよく知られていると思います。

 

 今回の鳩高生への応援メッセージは、「柔らかくしっとりしたメロディーラインが小林麻美のアンニュイな雰囲気とマッチして何とも心をくすぐる」と評されたこの曲の曲名を梅雨の季節の雨と掛けて、屋外に出づらい日は、雨音をバックミュージックにして自己研鑽(じこけんさん:自分の能力を鍛え、磨きをかける)に意を注いでほしいという内容です。

  ショパンについて少々。ピアノを志す人にとって「「ショパンの『革命」」は一つの憧れではないでしょうか。革命は右手で非常に力強いメロディーと左手は常に速いテンポで弾き続けるという、実はピアノの“練習曲”とのこと。背景に1931年9月、ショパンの祖国ポーランドにロシア軍が攻め入り、首都ワルシャワが陥落するという国を揺るがす出来事がありました。失われる危機に瀕した祖国への深い絶望が、この練習曲に激しい感情が渦巻くように反映したといわれています。こんなことがあったらショパンならずとも激しい感情が渦巻くと思います。みなさんはショパンから熱い情熱をもらいましょう。

 

 では、梅雨の今こそ人間力を高める具体的な行動について例示してみます。まずは、強運を引き寄せる方法から。こうした話はどこにでもありますが、厳選して3つだけあげます。是非やってみてほしいと思います。

①  きれいな靴で外出する。

・今の時期は靴が雨に濡れたり、濡れたところに泥がついたり、一年の中でも靴が汚れやすい時期でもあると思います。そんな今だからこそ、きれいな靴で登校してください。1日はいた靴、是非、ふいて綺麗にしてあげてください。 

②  身の回りの整理整頓、掃除をする。

・毎日の生活で油断していると身の回りが、物であふれてしまいます。なかなか物を捨てられないのは、裏を返せば、物を大切にしていることでもありますが、時に決断して捨てることも必要です。かくいう私の周りには紙資料があふれています。まず、自分から整理整頓したいと思います。

③  何事にも感謝する。

・私たちは知らないところで様々な恩恵(おんけい:人から受ける恵みやいつくしみ)を受けています。そうしたことに思いをはせ、まずは何事にも感謝しましょう。

 

 つづいて勉強や読書について知っておくべきこと、これも厳選して3つ挙げます。

①  やる気が起きない時は、とりあえず手をつけるとスイッチが入る。

・宿題や勉強、ちょっと疲れていてやる気が起きないな、という時、とりあえず手をつけてみましょう。教科書やプリントや本を開いて手をつけるのです。これは効果ありと思います。様々なケースで使ってほしいと思います。

②  朝起きてから3時間は、脳のゴールデンタイム

・朝起きてから3時間は、脳のゴールデンタイムと言われており、ドーパミンやアドレナリンが多く分泌されるため、やる気と集中力が高まり、効率よく勉強に取り組むことができる。もちろんこの前提としてしっかり睡眠をとってください。

③  声を出して覚える時は、耳をふさぐと効率よく覚えられる。

・これは面白い方法だと思います。是非、試してみましょう!

 

 ショパンからは離れてしまいましたが、梅雨の雨音をバックミュージックにしながら「靴をきれいにして、部屋の整理整頓をして、とりあえず勉強に手をつけてみる。読書してみる。それを朝起きてから3時間にやってみる。耳をふさいで暗記ごとをやってみる。仕上げは、何事にも感謝する!」梅雨を機に自分を成長させる、人間力を高める、何か一つでも始めてみてください。ひとまわり人間力がアップして2学期を迎えることができると思います。

 何かを始めても、すぐに結果はでないものです。今日撒(ま)いた種は、しばらくたってから芽を出します。3月、農業体験に参加したみなさんは、実感できるのではないでしょうか?まず、種を撒く。これは上記に挙げたような何かを始めることです。続いて雑草処理、脇芽かき、水やり等の丁寧な日々の手入れ。主体的にやりましたか?これが継続すること、続けることです。もしかして先生に任せきりだった人もいるかも?肩の力を抜いて、ゆるくてよいと思います。まずは「種を撒く=始める」。そして、一つ一つの取り組みを続けてみてください。応援しています。

 

 次回の応援メッセージは、7月1日(火)にアップします。また、このホームページで会いましょう!

校長室より「6月前半」の鳩高生への応援メッセージ

  必死になる!

 ~ 本気の自分に出会う。キーワードは必死”になる!

 

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。6月になりました。一学年だけの学校生活にも慣れたようですね。私の目には「これも悪くない」、「自分なりのリズムが心地よい」、そんな鳩高生として映っています。

 さて今回は、「必死になる」をテーマに語ろうと思います。「必死になる」、というキーワードを何としても鳩高生のみなさんに届けたかったきっかけは、「千鳥の鬼レンチャン」というテレビ番組です。少し前の放送で「女子300m走」という企画がありました。参加した走り自慢の女子12人が、ひとレースごとにビリになった一人が脱落していくガチンコのサバイバルレースです。一人、また一人とふるい落とされ、残った5人が決勝進出をかけた8レース目が今、まさに始まろうとしています。

 ちょっと整理します。12人で走った第1レース目の300m走。12人中12位となった一人が脱落して11人となる。第2レースで11人から10人となり、9人、8人・・・。6人から5人に絞られるのが第7レース。そして300m走、8レース目という言い方が、イメージしやすいか、それともこの日、8回目=8本目の300m走と言った方が分かりやすいでしょうか?

 鳩高生のみなさん、ちょっと考えてみてください。一つのレースが終わってからインターバル(時間的な間隔)をとるものの、勝負を賭けて300mを8本も走るなど、想像できますか?その8本のレースも実は2レース目に大接戦がありました。ゴールの瞬間は、陸上の100m走などで接戦の時にでてくるあれです。写真判定するコマ送り画面で3人が全くの同着だったため、再レースとなったのです。これがオリンピック競技などであったら、画像をさらに拡大して白黒つけると思いますが、それでも同着と言って過言ではないレベルだったと思います。従って走った回数自体は9回目の300m走。走りに自信のある面々とはいえ、疲労の色は濃く、一つのレースが終わるたびに大きく肩で息をしながら呼吸を整える選手たち。それぞれに、ベンチに足を乗せて疲労した筋肉を緩めたり、温度差のある水に交互に足を浸したり、酸素スプレーで酸素補給したり、まぢかに迫る次のレースに向けて出来得る限りの準備をしていました。こんな満身創痍の状態でも目の前のレースに全力を尽くす!何という猛者ぞろい!私はテレビに完全に釘付けとなっていました。

 準決勝を前にスタートラインに立っている勇者は、フィットネス・トレーナーのAYA。マラソン女王というテロップ(画面上にのせる文字情報)の福島和可菜、モデルのギャビー、松竹芸能、森脇の愛弟子、くわがた心、そして悪役プロレスラーの上谷(かみたに)沙弥の5人。このレースで一人が脱落する。さあ、号砲!ギャビーがフライング気味に飛び出す。レース後、森脇が、この積極果敢な姿勢を高く評価していた。タイムレースではなく事実上のサバイバルレース。フライング気味など大したことではない。むしろ「モデルだってこれだけやれる」、というところを証明したいギャビーの必死さが伝わってきました。最終コーナーを回ってプロレスラーの上谷とくわがた心がデットヒート。手に汗にぎる大接戦のこのレースで惜しくもくわがた心が脱落した。悔しさのあまり涙にむせびながらのコメントは、「気持ちは前に行っているんですけど、足が動かなかった」と。

 鳩高生のみなさん!苦しくても頑張って全力を出し切って走った後のある種の達成感と後悔と、・・・。その気持ち、分かるのではないでしょうか。テレビの前の私は完全に引き込まれていた。その場にいたらどんな言葉をかけたらよいか困るようなそのそばで別のドラマもあった。「上谷スゲー!スゴイよ、マジで凄(すご)いよ!」と、ブービー(ビリから2番目)で生き残った上谷沙弥のもとに仲間の2人の悪役レスラーが、感情をあらわに駆け寄った。上谷は、まだ息が整わない中、「死ぬー!、しんどい、ツラい。最後無理かもって思ったけど、ギリギリ・・・」と、決勝に残れた喜びを表現した。金髪でデビルマンかアメリカのハード・ロック・バンドのKISSを思わせる派手なメイクの上谷の相棒、悪役プロレスラー2人を紹介しよう。一人は上谷を含めた3人の中の親分。悪役として人気を博し、一時代を築いたダンプ松本の後継者の刀羅(とうら)。そしてもう一人は若いレスラー、琉悪夏(るあか)。琉悪夏はいかにも女子らしい労いの言葉をかけていた。これを見たスタジオのかまいたちの山内は「友達の女子やん!」、千鳥の大悟は「焼肉、連れて行ってやりたい!」とつぶやいた。悪役レスラーは、あくまで仕事上の役割。この若き勇者たちは、それくらい人間味あふれる純な姿を見せてくれた。

 ガチンコ勝負、とはいえバラエティー番組。細部にわたっておもしろおかしく、また、感動的に作りあげる面も当然あると思います。それでも300m走、本気で走って、本気で競って、本気で戦って、必死に出し切っても及ばず流した涙、必死に食らいついて出し尽くして勝った涙は、本物だと思う。この必死さ、本気さがテレビの前の多くの視聴者を釘付けにして感動したのは私だけではないはずです。

 

 まだ鬼レンチャンのレースは終わっていない!最後の決勝レース(300m走、実質10本目!)を前に4人のコメント。「モデルは見た目だけじゃなくて、根性があるってとこを見せたい!」というギャビー。「今までトレーニングで培った筋肉を信じて最後まで走り抜けたい!」というAYA。「プロレス界、千鳥の鬼レンチャンに史上最大の悪夢を見せてやるよ!」と息巻く上谷沙弥。自衛隊員を辞めてタレント活動を始めるも日の目を見ない日々を越えて走ることと出逢った福島和可菜は「今まで走ってきた距離、ランニング愛は絶対に負けない!」と目を輝かせて言った。

  そして決勝レースの号砲!絶対王者と目された福島和可菜が何と、ゴール目前でAYAにさされた。フィットネス・トレーナーAYA、鬼レンチャン、優勝!!福島は思わぬ不覚に笑顔を保ったが、「やっちまった」という後悔してもしきれない言葉に悔しさ、無念さがにじんでいた。ギャビーは潔く敗者の弁。上谷も出し切ったすがすがしさを体全体で表現していた。プロレスラー上谷沙弥は、この番組で、ある種、全てを見せてくれた。こんなコメントをして悪役としての不動の地位が危うくなってしまったら申し訳ないと思いますが、人間上谷は、どこにでもいる普通の女性の素顔を見せてくれました。かつてアイドル志望の少女がたどりついたのはプロレスの世界、それも悪役。選手を紹介するVTRに多くの人が普通の少女の苦悩と希望を見たと思います。肝心なところでは常に悪役を演じていましたが、派手なメイクの顔をくしゃくしゃにして涙したり、実は優しく性格のよい女子の顔を随所で見せてくれたことが、本気さ、必死さとなって伝わってきました。頑張れ!上谷!

  鳩高生のみなさん!改めて、人の心を動かすのは「本気さ、必死さ」だと思います。もちろん365日必死では倒れてしまいます。本気というエリアの中で自分のエネルギーを上手にコントロールしつつ、ここぞという時に「必死」になってみなさんにとって価値あるもの、例えば、行ける進路ではなく、行きたい進路を実現してほしいと思います。みなさんが17年・18年の人生で培ってきた知識・技能を総動員して、本気になって、必死になって思考・判断して表現できるよう準備を怠(おこた)らないでください。

 

 最後に優勝したAYAさんが準決勝を前に語った言葉を紹介します。準決勝に残ったAYAに番組スタッフがマイクを向けると「(肩で大きく息をしながら)・・・迫ってくる感じ。怖いよ・・・」。続けて、「自信はありますか?」という問いに「自信があると言いましょう!」と自分自身を奮い立たせていました。注目すべきは、大きな勝負を前に素直に「怖いよ」と言っていたことです。人間誰しも負けるかもしれない、失敗するかもしれない、という気持ちがちらつくことがあると思います。だからこそ「自信があると言いましょう」となるのだと思いますが、「怖い」と感じている自分を認められるからこそ、次の一手に全力で臨めるのだと思います。みなさんも自分を奮い立たせ、励ますことがあると思います。そしてその前にはAYAさんのように怖かったり、不安だったりすると思います。その怖さ、不安である自分を認めて、不安である自分を引き受けて、次のステージに進んで行ってほしいと願っています。日々、陰に日向にみなさんを応援しています。

 

 次回の応援メッセージは、6月16日(月)にアップします。また、このホームページで会いましょう!

校長室より「5月後半」の鳩高生への応援メッセージ

目の前のことにしっかり取り組む!

~ 遠い未来を憂うことなく、まずは目の前のことに集中しよう!~

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。新年度が始まり、5月のゴールデンウィークが過ぎ、早くも中間考査、目前となりました。今回は、とにかく「目の前のこと」をしっかり処理しましょう!という話をします。

  人は、無意識のうちに目の前のことと併行して、かなり先のことを考え、いらぬ心配をする傾向があるようです。学校生活を送るうえで自分なりの計画を立てて、数が月後、一年後などを見通して日々の生活をすることは大切なことです。それでも今、この瞬間があって、その先に未来があります。その未来も明るい未来を描ければ理想ですが、我々はほぼ毎日、驚くような事件や出来事が否が応でも情報として入ってきてしまいます。そうしたことも手伝って、人は未来を想像する時、相当、気合を入れて良いイメージをしない限り、自然と悪い方、悪い方に考えが向かっていくといわれています。これはどうしようもないことのようです。従って頑張って良き未来のイメージを構築することも大切ではありますが、目の前のやるべきことに集中してみたらどうでしょうか。

  人も羨(うらや)むような成功ヒストリーを地でいくような人は、輝かしい未来を展望していたことは間違いないようですが、それよりも目の前のやるべきことに集中して取り組んできた結果、今がある、と語る人の方が多いと思います。中には、若いころの自分からは、今の自分は全く想像できなかった。夢中で目の前のことに必死で取り組んできた結果、様々な幸運に恵まれて今がある、と語る人も少なくありません。

  そこで、皆さんには近い将来や少し遠い将来・未来についてのイメージを膨らませることも大切ですが、とにかく今、目の前にあるやるべきこと、課題、テスト勉強、これに集中してみてください。目の前のやるべきことをしっかりこなすことで、次のステージが開けてくるはずです。目の前のことに集中するコツは欲張りせず、一つのことに集中することです。取り急ぎ複数のやるべきことがあれば、2つ以上のことを同時に手をつけるというやり方ではなく、一つ一つやり遂げることです。人間はマルチタスク(複数のことを同時にやること)は、むいていないそうです。一つ一つやり遂げたその向こうには、思わぬ嬉しい未来への扉が開かれるかもしれません。四の五の言っている暇はありません。今はとにかく、中間考査に向けて集中してみてください。きっと次のステージが見えてくるはずです。応援しています!

 

 次回の応援メッセージは、6月2日(月)にアップします。その頃は、中間考査の結果が結構よく、ニコニコで新たな挑戦をしているといいなと願っています。このホームページで会いましょう!

 

校長室より「5月前半」の鳩高生への応援メッセージ

今こそ“緊急ではない重要事項”に取り組む!

~ 進路の活動が本格的に始まる数か月後、今の自分をしっかり超えているように ~

  

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。令和7年度がスタートして早5月になりました。世の中、ゴールデンウイーク真っただ中の人もいますが、学校は暦どおり。暦どおりとはいえ、5月3日(土)からは4連休となります。思い切り羽を伸ばして遊びたいと考えている人もいるかもしれませんが、今こそ鳩高生にやってほしいことは、「緊急ではない重要事項」に地道に取り組み始めることです。

  さて、「緊急ではない重要事項」とは?何でしょうか?一人一人違うものだとは思いますが、ほぼ全員に共通することは、就職でも進学でも進路活動の重要なパーツとして存在する「面接」の準備ではないでしょうか。今から約4か月後の9月、約半数の皆さんは就職試験が始まります。その際、ある種、最も重要なものが面接と言っても過言ではないと思います。3年1組のHR教室と職員室の間に「選択6室」がありますね。その廊下に面した窓に就職希望者が是非とも知っておくべき多くの情報が掲示されています。就職希望者はもちろん、進学希望者もここを通るたび(できるだけ早足でかけ抜けず)一つずつでいいですので覚えようとトライしてみてください。もちろん、これ以外に進路行事でたくさん情報が提供されますから、ここを通るたびに一つ覚えよう、と挑戦し続けた人は、就職についての知識が重層的に積み重なり、確かな知識となって皆さんを必ず助けてくれると思います。

  仮に、「今であれば緊急ではないこと」計画なしにのんびりと日々を過ごしていると「あさって面接だ!どうしよう!?」ということになりかねません。こうなると面接の準備は、「緊急ではない重要事項」から「緊急の重要事項」に昇格(しょうかく)してしまいます。全ての鳩高生に面接の準備を今日から、今から、始めてほしいと思います。時期的には就職希望者の次に山場を迎える進学希望の皆さんも「早くから準備していてよかった!」という日が必ず来ます。

  鳩高生はもとよりライバルともなる全国全ての高校3年生にとって重要な面接について触れましたが、もう一度「緊急ではない重要事項」とは何か?スタート時点に立ち返って考えてみましょう。「緊急ではない重要事項」とは、冒頭で触れたように人それぞれ少しずつ違うと思いますが、例えば「体力」、学校では主に体育の授業に負うところが大きいですが、「体力」は、全ての皆さんにとって重要な武器(言葉は平和的ではありませんが、)になると思います。たまたま見ていたテレビドラマの『人事の人見』。Travis Japanのメンバーの松田元太が演じる人見に対して部長が「人事部にしちゃあ体力あるな」と言われて「こんなの余裕っすよ」という会話がありました。そうです、何の仕事をするにしても「体力」は土台となる大事な要素です。【若者、やるじゃないか】と認められた場面でもあります。その体力を支えるのは健康な体です。だからこそ世の中、いつの時代も大なり小なり、健康ブームは起こるのです。

  皆さんが社会で活躍するために土台となるものをざっと挙げてみます。「人間関係づくり」「勉強や仕事の準備や計画」「健康維持や自己啓発」、これらに関係するものは総じて皆、「緊急ではない重要事項」です。学校で毎日一番多くの時間を使っている「勉強」の時間。それゆえ高校生にとって「緊急ではない重要事項」のエースはなんと言っても「勉強」です。その勉強も、しっかり吸収しようという気持ち、覚悟、気概がなく、受け身で受けていると、知識として定着することなく考査直前となって、あわてて勉強し始める、いわゆる「緊急かつ重要事項」に大昇格してしまいます。何事も緊急レベルになる前に準備しておこう。

  「8月31日に夏休みの宿題をほとんどやっていない」という冷や汗がでるような経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。計画性なく、のんびりと毎日を過ごしていると「緊急ではない重要事項」が、あっという間に「緊急かつ重要事項」になってしまいます。そうなると冷や汗必至です。間もなく暑い季節が到来します。冷や汗ではなく、爽やかで達成感のある汗をかいてほしいと思います。そのためにも日々の課題とともに「緊急ではない重要事項」を計画的に取り組み始めてください。では、最後にもう一度!

 「緊急ではない重要事項」を今日から、今から、始めてください。

  次回の応援メッセージ、「5月後半」は、5月15日(木)にアップします。

 その時には全ての鳩高生が誰のためでもない、自分自身の「緊急ではない重要事項」に取り組み始めていることを願っています。もしかしたら、これまでも自分自身をレベルアップさせる取り組みを継続して取り組んできている人もいるかもしれません。それは自分だ!と思う人は、もう一段、ギアを上げて、自分の進路実現のカギとなるものだ!と「意識」して、始めていることを願っています。

 では、このホームページで会いましょう!

 

令和7年度がスタートしました!「校長室より、鳩高生への応援メッセージ」始まります ♪ 

 校歌、身だしなみ、楽しむが甘えない!

~ 鳩山高校の令和7年度がスタートしました!~

 

 鳩高生の皆さん、こんにちは。校長の田中です。

 今年度も校長室から鳩高生全員に向けて応援メッセージを発信します。今回が令和7年度、最初の応援メッセージです。4月8日の始業式でいくつか伝えさせてもらいましたが、学校生活を送る上で根幹となる大事なポイントを話します。「自分ひとりくらい、いいだろう」などと考えないでください。すべてはここからです。

 まずは再び「校歌」について。本校の校歌を作曲した大澤壮吉先生は、こんなお話をしています。「古代ギリシャにおいて、かのプラトンは、著書『国家』の中で、教育論を説いている。人間形成において、最も大切な学問の一つが音楽だと。音楽は、人間の成長に大きな影響を与える情操を養うのである。学校教育にあたっては、校歌はその学校の教育理念や母校愛、友愛、未来への希望等が謳(うた)われていて、教育目標の一翼を担っている。」と。また、続けて「人は高校時代を青春と呼ぶ。しかし、在校時には、ほとんどの生徒はそれを気づかないで卒業してしまう。やがて社会の荒波を体験してから、そのことに気づくのである。」と。「厳しい現実を前にして様々な矛盾を受け入れざるを得ず、だからこそ、高校時代の交友関係は、しがらみや利害関係のない、一生続くとは、こうしたことからきているのかもしれない。」生徒同士をつなぐ象徴的なものが校歌であり、「校歌は、長い年月を経て、青春を包み込んだタイムカプセルになり得るのである。」とおっしゃっています。どうか、校歌を大切にしよう。大切にするとは、校歌を歌う機会があったなら、大きな声で歌うことです。大きな声で校歌を歌おう!

  続いて「身だしなみ」、と「何事にも甘えない」こと。

 身だしなみは、人の内面を映し出すものでもあります。外見が乱れると伴って、不思議と内面も乱れてきます。また、始業式でも触れましたが、先生方が少なくなった分、本来であれば、注意されることが、スルーされることがあるかもしれません。当たり前のことを当たり前にやっていますか?鳩高生全員に聞きます。例えば、折に触れて課される提出物。提出物をきちんと出していますか?まだ提出していない人、速やかに提出しよう。その甘さ、小さなほころびが、あっという間に学校全体の大きなほころびに発展して行ってしまいます。まず、目の前のやるべきことをしっかりやってください。お願いします。皆で協力して鳩校生が一層力をつけ、飛躍する一年にしよう!

その第一歩が、校歌を大きな声で歌う、身だしなみを整える、そして高校生として課せられたことをしっかりこなす、ことです。最高の令和7年度にしよう!

 

 次回は5月1日に応援メッセージを発信します。鳩校生の皆さん、このWEBサイトで会いましょう!

校長室より「3月後半」の鳩高生への応援メッセージ

ねがい

~ どのような時代であっても鳩山高校がみなさんの居場所でありますように!~

  鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。3年生は卒業生として3月7日に立派に本校を巣立っていきました。最後の厳かな式典、自らの花道を飾る日でもありましたが、来賓の方々をはじめ保護者の皆様が見守る中、晴れの式典にふさわしい人間力を発揮していました。この1年、様々な場面で多くの3年生に声を掛けさせてもらいましたが、皆、笑顔で対応してくれたこと、改めて感謝いたします。みなさんの優しさと誠実さは忘れません。ありがとうございました。そして2年生。2年生も卒業生を送るという立場で立派な式典とする大事な役割を果たしてくれました。ありがとうございました。

 さて2年生、今年度最後の応援メッセージを送ります。今回は“ねがい”と題して令和7年度、2025年度に向けて、引き続き、鳩山高校での学校生活を大切にしてほしい、という話をしたいと思います。

 改めて鳩高生のみなさん、みなさんにとって鳩山高校は、自分の居場所になっていますか?ちょっと大袈裟かもしれませんが、よいことも大変なこと、困難なことも含めて、みなさんにとって鳩山高校がかけがえのない存在であってほしいと願っています。

 世の若者(実際は若者以外も)同様に鳩高生のみなさんも、「初音ミク」を知っていますよね?

 日本史の教材的には、「現代のIT技術が生み出した新たな文化の象徴的存在」と評価されているという、ボカロイド(=歌声合成技術)の象徴的歌姫です。このボカロが、ネット発の文化・音楽シーンを劇的に変化させてしまったようです。YOASOBIやAdoは、このボカロの先頭を走る圧倒的支持を集めるスター中のスターです。これは日本にとどまることなくアジアをはじめ全世界を席巻する勢いとのこと。

  好むと好まざるに関わらず、人は、人と人とのつながり、何らかの人間関係の中で生きています。しかし、この人間関係に疲れた人々に救いの手を差しのべたのが、このボカロイドだというのです。今や、ボカロイド発の音楽は、周囲となじめず、社会と孤立しがちな人々が探していた居場所にもなっているようです。

 「人間よりボカロイドの歌の方が感情を深く没入できる」という若者の声は、多くの賛同者がおり、「人柄が見えすぎないボカロの曲はスッと心に入ってくる」という主旨の発言をしているのは、ボカロ文化のど真ん中にいるAdoさんです。実際、ある国のボカロ・カルチャーの浸透を伝える一コマに、ライブ会場のスクリーンに初音ミクのようなキャラクターが歌い踊り、聴衆はペンライトを持って絶叫しながら楽しんでいる様子が映し出されていました。

 日本だけでなく世界をも席巻しつつあるボカロ・カルチャーは、物事をどのようにとらえるか、ということにおいて、様々な解釈が可能な日本古来からの文化・芸能、更には生活スタイルにいきづく“余白”が生み出したものと解釈されています。

  話を現実に引き戻します。ボカロ席巻の一方で、それでも、人は、人と人とのつながり、何らかの人間関係の中で生きています。遠くギリシャの時代のアリストテレスは「人間は他者と一緒に共同体の中で生きる社会的動物である」と言いました。時にはボカロ・カルチャーに身を置くことも悪くないと思います。それでもみなさんにとって鳩山高校はみなさんの日々の生活の中心であることは間違いありません。なぜなら朝から夕刻まで、本校で学校生活を送り、身支度、登下校の時間を含めたら、どんなに短く見積もっても1日24時間のうち、3分の1の8時間は、鳩山高校に関わる時間です。通学時間がそれ相応にかかれば更に1時間2時間と鳩山高校と関わる時間は増えていきます。これに睡眠時間も入ります。みなさんの毎日は、鳩山高校と共にまわっているのです。

 その学校は、私たち教職員のほか、同じ年代の仲間が在籍しており、お互いに刺激し合って生活をしています。時には意見が食い違って口論となることもあるかもしれません。それでもそうした人間関係こそ、大切な経験であり、学ぶところでもあります。鳩山高校は生徒のみなさんにとって、勉強はもとより、様々な経験を通して人間関係を磨き、心の成長ができる場でありたいと考えています。

 インスタグラム全盛の昨今、簡潔に伝えるべきことを伝えられたらとは考えています。それでも高校生であるみなさんには、それなりの長さの文章を頑張って読んでほしいと思います。前置き等、除いて原稿用紙2枚程度という目標を果たせなかった言い訳のようになってしまいましたが、ここでメッセージを閉じたいと思います。

 鳩高生のみなさん、この1年間、私の応援メッセージを読んでくれたこと、感謝しています。令和6年度、お疲れ様でした。1年間、ありがとうございました!

 

校長室より「3月前半」の鳩高生への応援メッセージ

“パーキンソンの法則”を理解して活用する

~ 人間の特性を理解して自分自身を上手にコントロールしよう!~

  鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。3月になりました。2年生、学年末考査、最後まで頑張ってください。3年生は、いよいよ卒業式が近づいてきました。引き続き、自分磨き、体調管理に力を注いでください。今月は、多くの人が陥(おちい)りがちな「パーキンソンの法則」について知り、自分なりの対策を考えてもらえたらと思います。

  ところで、当初この応援メッセージを始めるにあたって、800字(原稿用紙2枚)程度で全校生徒のみなさんに気軽に読んでもらえるものを目指しました。それでも思い入れが文字数に反映し、ここまで何度も長い文章になりがちでした。初心に戻って、出来るだけ800字程度の応援メッセージにしたいと思います。

  ここまでの前振りは差し引いてもらい、ここから800文字程度、始めます!今回のテーマの「パーキンソンの法則」とは、

 ★第1法則:「仕事の量は完成のために与えられた時間を全て満たすまで膨張する」

 ★第2法則:「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」

 という2つからなっています。

  まずは第1法則から。「仕事の量は完成のために与えられた時間を全て満たすまで膨張する」、という経験、あるのではないでしょうか?もちろん与えられた時間、すなわち期限までよりよいものにしようという気持ちから、結果として、与えられた時間を全て満たすまで使う、ことが多いと思います。この法則を上手く活用するには、自分に与えられた仕事など、期限ギリギリまで使うのではなく、成果物を提出するものであれば、早めに見てもらうのです。早めに見てもらって修正点や改善点があれば修正・改善し、より完成度の高いものにしてほしいと思います。

  第2法則は、「将来のためにお金を貯める」という観点から考えてみましょう。小遣いやアルバイト等で得たお金で何かを買おうと、お金を貯めた経験はありますか?その方法として、小遣いやアルバイトで得たお金が余ったら貯金しよう、というやり方で貯金することに挑戦した人はいますか?パーキンソンの第2法則は、この方法(お金が余ったら貯金しよう)では、お金を貯めることはできない、ということを教えています。一つ結論をいうと、お金を貯めるには、銀行などに、ためるための口座を別につくるとか「ここに入れたお金は生活費等に使わない」と決めない限り、人はお金を貯めることは難しい、というのです。それでも最近の若い人はお金を貯めるのが得意な人もいるようですので、様々な方法でチャレンジしてほしいと思います。

  時は、三寒四温、春はもうすぐです。鳩高生のみなさん!応援しています。次回、3月後半の応援メッセージは、3月17日(月)にアップします。このホームページ(=ウェブサイト)で会いましょう!

 

2月23日、本校、軽音楽部が鳩山町のイベントに参加しました ♪

 2月23日(日)天皇誕生日、鳩山高校軽音楽部の2年生が地元、鳩山町コミュニティ・マルシェにおいて近隣住民から熱い人気を誇る音楽イベント「カフェ&バルマルシェ」に出演しました。

 午後3時30分に始まった我が鳩山高校軽音楽部の演奏に、会場はあっという間にイカしたライブスペースになりました。部員の熱唱に顧問の先生も応える圧巻のステージに、会場に集まった聴衆の皆さんは万雷の拍手で応えてくれました。4曲の演奏を終えた後、卒業を間近に控えた3年生の友情出演があり、会場は熱気と興奮に包まれました。

 会場に足を運んでくれた聴衆の皆さんに素敵な夕べを提供できたと思います。軽音楽部の生徒の皆さん、最高にカッコよかったですよ!お疲れさまでした。