校長室より「9月前半」の鳩高生への応援メッセージ
“プレイヤー”になろう!
鳩高生の皆さん、こんにちは。校長の田中です。高校生活最後の夏休み、充実した日々を過ごせましたか?本日から第2学期が始まり、始業式では「来し方・行く末」について話しをしました。
行く末、それも非常に近い、今日からの2学期にスポットをあててプレイヤーとなってほしいと思います。改めて“プレイヤー”とはどんな人のことか?この言葉の意味することを再確認します。プレイヤーとは文字通り、プレイする人のことです。では、何をプレイするか?それは「物事に主体的に取り組む人」を指します。学校生活で言えば授業にしても、行事にしても、与えられたものを受け取るだけではなく、自分から働きかけて自分の行動に前向きな意味を持たせる人のことです。
部活動を例にしてみましょう。部員はもちろんプレイヤーです。では、マネージャーはどうでしょうか?例えば野球部やサッカー部、バスケットボール部などのマネージャーは、プレイはしません。しかし、部員と一緒に勝利を目指して戦っているという意味では、プレイヤーです。そうです、私が皆さんに勧めるプレイヤーとは、部活動で言えばマネージャーも立派なプレイヤーです。こうした単に応援する人や傍観者ではなく、何かに主体的に関わって自分の役目を果たそうとする人のことです。もちろん応援する人も、その役割からするとプレイヤーと言ってよい人もいると思います。様々なプロスポーツ選手にとってそんな熱心な応援者がいるからこそ力を発揮できるという事実はあります。
こうした熱狂的な応援団も悪くはないのですが、高校生の皆さんは、是非、自分が主体的になって何かを成し遂げる経験をたくさん積んでほしいと思っています。なぜか?人は自分で苦労して何かを成し遂げたり、やり遂げた経験しか、いざという時に自分を助けてくれないからです。その取組は、結果的には成し遂げられなかったとしても本気で向き合って取り組んだ経験は、何ものにも代えがたい貴重な経験となって皆さんの内に少しづつ物質が沈殿するように蓄積していき、少し大袈裟かもしれませんが、皆さんの血肉となっていきます。そしてこの主体的に関わった経験、プレイヤーとして取り組んだ経験が多ければ多いほど、地層で言えば強固な岩盤になります。それと同じように皆さんの自信になっていきます。たくさん失敗してそこから立ち上がる経験であれば、“レジリエンス(精神的回復力、再起力、復元力など)”となります。成功したとか、失敗したとかを度外視してプレイヤーとして無数の挑戦を重ねた人であれば“根拠のない自信”というものになるかもしれません。
そして、できることなら避けたいかもしれませんが、失敗の経験は、もしかしたらかけがえのない財産かもしれません。「失敗は成功のもと」という諺(ことわざ)があります。失敗の原因を見直せば、いずれは成功につながるという意味です。もう少し丁寧にいうと、失敗すれば、その原因を反省し、方法や欠点を改めるのでかえってその後の成功につながることになる。失敗は成功の母ということです。
パナソニックホールディングを一代で築き、「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助は、「失敗したところでやめるから失敗になる。成功するまで続ければ成功になる」と言っています。松下幸之助と言ってもピンとこないかもしれませんが、我々の大先輩で一つの時代を築いたといわれる人も多くの挑戦をして失敗を重ねてきたことが分かります。こうした話を受けて鳩高生全員へ向けた願いがあります。これまで話してきたように挑戦には失敗もつきものです。鳩山高校は、生徒一人一人が生き生きと自分の力を発揮できるステージ、挑戦ができる絶好の環境にあると言えます。入学から2年と半年、ここまで共に学校生活を送ってきた仲間です。ですから、この鳩山高校が生徒の皆さんにとって一層、挑戦しやすい、居心地のよい場所に高めていってほしいという願いです。「親しき仲にも礼儀あり」という周囲へのリスペクト、礼儀をわきまえた上で多くのことに挑戦してほしいのです。こうした挑戦が結果として自分の成長、仲間の成長となるような前向きな取り組みになっていくと思います。
誰もが主体的に取り組むことに優しく、誰かの失敗にも優しく、一層、安心・安全な鳩山高校として、生徒一人一人が主体的に取り組む、プレイヤーの集まりとなるように高めていってほしいと思っています。学校を挙げて応援しています。
次回の応援メッセージは、9月16日(火)にアップします。また、このホームページで会いましょう。