校長から

2018年3月の記事一覧

巣立ちゆく生徒のみなさんへ

 3月を迎え、卒業の季節となりました。去る3月10日、本校のよき伝統を担い新たな歴史を作った133名の3年生が卒業しました。卒業式は、厳かな中にも心のこもったあたたかい雰囲気に満ちた式となりました。3年間でこれほどまで成長した生徒たちを本当に誇らしく思います。また、この間、本校の教育方針にご理解、ご協力をいただいた保護者の皆様に厚く御礼申し上げます。

 少し長くなりますが、巣立ちゆく生徒たちに贈った言葉の一部を紹介させていただきます。  

 

 本校で学んだこの三年間、卒業生のみなさんは、人間的に大きく成長しました。

 夏の全国高等学校野球選手権大会埼玉大会の開会式では、参加の全チームを代表して、本校野球部主将 前野大悟 君が選手宣誓を行いました。その中の一節を紹介します。

「苦しい時も厳しい練習にも常に仲間と励んだ日々。お互いに助け合ってきた時間を忘れません。一つ一つの瞬間にチームの思いを込め、支えてくれた方々への感謝の気持ちを忘れずに、高校球児として最後まで諦めない姿でプレーすることを誓います。」

 すばらしい選手宣誓でした。会場からは、大きな拍手が鳴りやみませんでした。この選手宣誓の言葉は真実です。本当に苦しい時がありました。それでも野球を続けてきました。それは、家族や仲間の支えがあったからだと思います。「支えてくれた方々への感謝の気持ち」は本物です。

 先ごろ閉幕したピョンチャンオリンピックでも、メダリストとなった多くの選手が、同じように感謝の言葉を口にしていました。一つの目標に向かって悩み苦しんだ人だからこその言葉です。

 その意味で、人への感謝の気持ちは、人としてとても尊いものです。

 この感謝の気持ちは、野球部だけでなく、多くの部活動でも育まれてきました。また、文化祭や体育祭などの行事、日々の授業や補習などでもたくさんの皆さんから耳にすることができました。今、こうして晴れの日を迎えたみなさん一人一人の胸の中にも、ご家族や友人、先生方への感謝の気持ちがあふれていることと思います。

 今年、この感謝の気持ちを実際の行動で示す取り組みが始まりました。生徒会が中心となった「ハトミライプロジェクト」です。ボランティアを通じて、私たちがお世話になっている鳩山町に貢献しようという取り組みです。みなさんが立てたこの志は、鳩山高校のよき伝統として大きく発展すると確信しています。

 みなさんの新たな門出にあたり、一つお願いがあります。

 それは、「チャレンジし続けること」です。

 みなさんが主役となるこれからの時代は、グローバル化や情報化が急速に進む変化の時代となります。人工知能「AI」の普及などに伴い、働き方や生活が大きく変わります。環境問題や少子高齢化など課題も山積しています。

 「ハトミライプロジェクト」を立ち上げたように、正答の無い課題に挑戦し、これまでなかった新たな取り組みを実現してください。「部活動」を通じて育んだように、苦しみや悩みから逃げず、仲間や家族への感謝を胸に、失敗や挫折を乗り越え、チャレンジし続けてください。鳩高で学び、鳩高で成長したみなさんであれば、必ず成し遂げられるはずです。