校長から

2025年1月の記事一覧

校長室より「1月後半」の鳩高生への応援メッセージ

ピーク・エンドの法則

~家庭研修迫る3年生、高校生として受ける授業は、あと一週間となりました!~

  鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。そして、特に3年生のみなさん、いよいよ高校生として授業を受ける機会は、あと一週間です。今、どんな気持ちでしょうか?これから3年間の高校生が始まる、と期待と不安が入り混じった3年前の4月から、振り返れば、あっという間だったとは使い古されたセリフですが、まさにこれが率直な気持ちだと思います。最後の最後は、3月に予定されている卒業式ですが、授業の締めくくりにあたって「ピーク・エンドの法則」というものを知って、鳩山高校での高校生活の体験価値を劇的に向上させましょう! 

 まず、私たちの記憶のメカニズムを見てみましょう。人は過去の経験を振り返る際、当然のことながら全ての記憶を思い出すわけではありません。心理学では、体験・経験全体に対する印象は、主に「感情が最も高ぶった瞬間」と「体験の終わり」によって決定されると言われています。

  ピーク・エンド法則とは、「感情が最も高ぶった瞬間の『ピーク』」と「体験の終わりの『エンド』」、つまり、クライマックスとエンディングを印象的に自分の中に刻みこむことで満足度を大幅に向上させることです。まず、「ピーク」ですが、本日以降、一科目一科目、学年末考査を前に最後の授業を迎えます。全ての授業が、3年生のみなさんにとって、自分を成長させる、かけがえのない授業(=時間)ですので全ての科目にについて自らピークと受け止めましょう。具体的には「全ての科目の最後の授業で、この授業が自分を高校生として成長させた!」と心に刻みましょう。例えば、国語の科目であれば、「この授業によって自分の言葉の力、表現力が大きく成長した!」、英語であれば、「いくつか英会話フレーズを覚えた」とか「まだ少し苦手だけど英語の授業を通して世界の課題に触れられたことが自分の財産」など、ピークは授業全体をひとくくりにしてもよいですが、折角ですので全科目、自分の「ピーク」ストーリー、物語を創ってみましょう。

 そして「エンド」は、出来れば学年末考査、全科目、しっかり合格点、また自己最得点を更新して「やり切った!」という達成感をもって家庭研修に入ることです。やり切ったが、今日までの鳩山高校での日々は、もう戻ってこない、名残惜しい気持ちの中で、学年末考査終了の翌日に予定されている遠足(=ディズニーランド遠足)について友達と語り合うなど、よき「エンド」ではないでしょうか。

 

 実はそのディズニーランド、「ピーク・エンドの法則」を巧みに活用することで来場者に「最高の体験」を提供し続けている、と言われています。

 

 「ピーク」の例としては、「アトラクションのクライマックスシーン」、「キャラクターとのグリーティング」、「パレードやショーの盛り上がり」などがあり、「エンド」の例としては一つ一つの「アトラクション出口での達成感」、「キャラクターグッズをはじめとするショップでの買い物」、「名残惜しい気持ちで帰る瞬間」などで最後を締めくくることです。ディズニーランドでは、こうした瞬間を徹底的に作り込み、来場者の感情を最大限に高める工夫がされている、のだそうです。ワクワクしたり、盛り上がった記憶など「ピーク」の記憶、最後は名残惜しい「エンド」で締め、多くの来場者は「また、来たい!」という想いを胸に帰路につきます。こうしてディズニーランドのリピーターとなり、これが友人、知人に伝わり、ディズニーランドは今日の不動のテーマパークとして君臨し続けているのです。3年生のみなさん、是非、ディズニーランドの魔法にかかって、これが「ピーク」か、これが「エンド」か!と体験してきてください。

  鳩高生のみなさん、特に3年生!まずは授業終了にあたってのピーク・エンド。ピーク・エンドの法則を上手く活用して鳩山高校での自分成長物語を描いて、3年間の経験・体験を最高に価値あるものとしてほしいと思います。そして仕上げは卒業式。まだ多くの時間が残されています。引き続き、自分を高めながら卒業式を迎えるにあたって、新たな4月を迎える活力となるような最高のピーク・エンドの物語を創ってほしいと思います。2年生のみなさんも今年度の「ピーク・エンド」をデザインしてみてください。鳩高生のみなさん!応援しています。

  

 次回、2月前半の応援メッセージは、2月3日(月)にアップします。このホームページ(=ウェブサイト)で会いましょう!

校長室より「令和7年・2025年1月前半」の鳩高生への応援メッセージ

「決意・意志」なきところに道はひらけませんが、「仕組み」に頼ろう!

~1年の計は元旦にあり?今の気持ちを継続するためにやってほしいこと~

 鳩高生のみなさん、こんにちは。校長の田中です。

 本日3学期の始業式、いよいよ今年度の仕上げの時期となりました。と同時に新しい年が始まって約1週間が経ちました。新年を迎えて、「今年は…」、とか「今年こそ…」という目標を立てた人も少なくないと思います。本日の始業式では、何かを実現させるためのスタートの話、入口の話を松下幸之助さんを例にあげて話しました。

 そしてここからが今回のメインテーマです。立てた目標を達成するための方法は、世の中にたくさんあると思いますが、その方法の一つを紹介したいと思います。先に結論から言うと、タイトルにある「決意や意志」あるいは「目標」が固まったら、それを実現するために取り組むべきことを、できれば毎日、難しければ1週間のどこかにスケジュールとして組み込んでみてください。一番実現しやすいのは「毎日決まった時間にやる」で間違いないと思います。仮に毎日できなくても「1週間の中で『明日、学校で…をしなきゃ』と、深く考えなくてよさそうな土曜日や日曜日の朝時間帯に、掲げた目標に近づくためのアクションを起こしましょう!午前中の1時間とか、予定を組んでしばらく続けてやってみることです。今回の話では、これを私は「仕組み」と呼ぶことにします。

  「仕組み」をネットで調べてみるとこんな解説に出会ったりします。「『仕組み』とは、物事の組み立て構造、事をうまく運ぶために工夫された計画、あるいは芝居や小説で内容や配置などに対してなされた工夫や趣向を指します」と。少し長いのでスリムにします。「『仕組み』とは、事をうまく運ぶために工夫された計画」としましょう。

 こんな経験はありませんか?ピアノを弾けるようになりたくてピアノ教室に通った、野球が上手くなりたくて少年野球のチームに入った。何かに属さなくても、仮に野球であれば、(毎日、週に何回か)素振りを50回する。他にも週に1回は30分読書する、寝る前に腕立て10回する。このようなものが今回、話題にしている何かを達成するための「仕組み」です。意志や気合いは絶対に必要だと思いますが、忙しい毎日の中で何かをずっと続けることは相当難しいものです。人間は強い意志を持っていますが、それだけでは中々続かないものです。人は何かに刺激されて気持ちが高まった時、「よし、〇〇するぞ!」と決意したり、目標を持ったりします。何か目標をもって決意した、その時の気持ちは偽りのないものだと思います。しかし、その決意が時間とともに冷めかけた時、再び決意した時と同じようなマインドに持っていくことは相当な達人でも結構難しいものです。「1年の計は元旦にあり」と気合いを入れて何かを始めたが、長く続かなかった経験は誰でもあると思います。

 年初めに「よし!今日から少し走るぞ!」強い決意をして2日間走って、3日目には「今日はちょっと休もうかな」と三日坊主にもならずに白旗をあげた経験がある人もいるのではないでしょうか。私もその一人です。だからこそ「事をうまく運ぶために工夫された計画」の出番です。この時間は、これをやる、意志の力でやるのではなく、そういうスケジュールになっているからやる。事をうまく運ぶために工夫された計画と言ったって、そんなのただの計画じゃない!と思うかもしれません。色々解釈できるかもしれませんが、一日の中のどこかでやる、一週間の中のどこかでやる、ことは十分工夫された計画と言ってよいと思います。

  世の中で何かの成果をあげている人は、必ずルーティンを持っています。ルーティンとは、「決まっている手順や日課などを意味する言葉」で、アスリートが用いたことで有名になったといいます。つまり、成果をあげている人は、そういう仕組みの中で生活しているのです。

  強い決意や意志は大切ですが、継続するためのカギは「仕組み」だと私は思っています。特にそれが好きで、仕組みの中で何かを継続している人は何の苦も無くどんどん上達するものです。この「仕組み」を活用しない手はありません。鳩高生のみなさん、自分を高める何か目標を立てて、毎日、又は週のどこかで継続してみてください。3か月後、半年後、1年後には、何とも頼もしい自分に出会えると思います。何か『仕組み』を作って始めてみてください。応援しています。

  次回、1月後半の応援メッセージは、1月20日(月)にアップします。このホームページ(=ウェブサイト)で会いましょう!