校長から

2025年11月の記事一覧

校長室より「11月後半」の鳩高生への応援メッセージ

大谷翔平という奇跡

~イラってきたら負けだと思っている~

 こんにちは、校長の田中です。11月14日(日本時間)、大谷翔平選手は、アメリカ・メジャーリーグで3年連続4度目のMVPを、またしても満票で獲得しました。その大谷選手のワールドシリーズでのエピソードを交えながら私たちが彼の姿勢から少しでも学び、日々の生活に取り入れることができれば、きっと人生を豊かにできるはずです。今回はそのヒントを深堀りしていきたいと思います。

 大谷選手の心に響く名言の一つに「イラってきたら負けだと思っている」という言葉があります。その大谷翔平の活躍に魅かれてメジャーリーグ・ベースボールを毎日のように見るようになった人は相当な数にのぼると推測されます。私もその一人です。大谷選手は出来得る限りの準備をして日々、全力で試合に臨んでいますが、イラっときたり、投げ出したりしたくなるような場面は数えきれないほどあると思います。実際、故意かと思われるようなデットボールを当てられたり、度を過ぎたヤジを受けたり、その他諸々。それでも大谷は表情を変えなかったり、笑顔でことに対応したり、そのメンタルの強靭さは、私たち常人には真似のできない領域にいると感じます。仮にそうしたイラっとくることを何度も我慢したり、スルーしても、これが1か月、2か月と続いたら通常の人なら怒りが爆発したり、寝込んだり、心身の健康を維持するのが難しいと思います。

 さて、大谷選手のメンタルの強さや人間性を象徴する、こんなエピソードをご存じでしょうか。世界一を決める大舞台、ワールドシリーズでの出来事です。ドジャースの対戦相手は、大リーグで唯一、カナダにホームを置く、トロント・ブルージェイズ。大谷にとっていわくつきの球団である。2年前、ドジャース入団が決まる前、「大谷がトロントに向かった」という情報が世界を駆け巡った。「大谷、ブルージェイズ入団か!?」と怪情報が駆け巡ったが、結果はドジャースを選んだ。この時の失意をブルージェイズ・ファンは忘れてはいなかった。「可愛さ余って憎さ百倍」、大谷へのラブコールは自分たちの期待を裏切った大谷憎し、へと変わった。

 ワールドシリーズ第1戦。第4打席で2ラン・ホームランを放った。その後の9回に向かった第5打席の大谷に、スタジアムに詰めかけた4万人のブルージェイズ・ファンは「We don`t need you=お前なんていらない。大谷は必要ない」を大合唱!!プロの選手だからある程度のヤジには慣れてはいると思いますが、これは、なかなか強烈な出来事です。そして大谷がすごいのは出塁した時、1塁を守る、よきライバルのゲレーロ.Jrに「オレ、いらないってよ」と茶目っ気たっぷりに話しかけ、ゲレーロ.Jrも苦笑いを浮かべていたのが傑作でした。もう超越しています。中継するカメラは、こうした大谷やゲレーロ.Jrの表情など、一挙手一投足を追っています。これでまた愛すべき大谷の人柄が全世界に発信されました。これまた、すごい。「イラってきたら負けだと思っている」、貫徹です!

 記者にこのことを聞かれた大谷は「家庭内ではトロントで言われたようなチャント(唱和)は言われないように努めたい」と冗談交じりに語った。

 こうして大谷に注目が集まる中、また、シリーズが活況を帯びる中、他人を中傷するような残念な行為も見られました。ブルージェイズ・ファンの世界的ラッパーは、ワールドシリーズ第5戦終了後、大谷の三振の画像を自身のインスタグラムに投稿。大谷が空振り三振で崩れ落ちる写真と共に「(ピッチャーは)もうベンチに向かってるぜ」と記し、大谷を煽(あお)った。この後、このラッパーに特大ブーメランが襲い、大炎上。すっかり株を落としてしまったことは周知のとおりです。改めて人を誹謗したり、中傷したりするものではないですね。皆でこの教訓を胸に刻み、常に人への敬意を忘れずに行動しましょう。

 さて鳩高生のみなさん!大谷翔平選手のマインド(=精神や心の状態、意識)を想像してみてください。私が想像するに、大谷選手は今の自分を取り巻く全てに感謝しているのだと思います。こうして自分が大好きな野球をやれることも、周囲の多くの人の支援があってやらせてもらっていると小さなことにも目を向けて感謝しているのだと思います。実際、いつも周囲に対する感謝の言葉を述べています。みなさんも今日、こうして学校に通うことができるのも保護者の方はじめ多くの方の支えがあることに改めて目を向けてみてください。前回の応援メッセージでも言いました。「感謝は人を強くし、より良い行動へと導く」力があります。感謝の気持ちを持つことで、「皆さんの努力はさらに実り多いものになる」と確信します。

  鳩高生のみなさん、家族、クラスメイト、学年の仲間、先生方、事務室職員の方への感謝を忘れずに、周囲と切磋琢磨して学校生活を一層豊かなものとしていきましょう!応援しています。

 追伸

 次回、12月前半の応援メッセージは、12月1日(月)にアップします。このホームページで会いましょう!

校長室より「11月前半」の鳩高生への応援メッセージ

高校生活最終章を歩む鳩高生へ

~文化の日と勤労感謝の日に寄せて~

 こんにちは、校長の田中です。今回は、青く澄み切った秋空の下、高校生活最終章真っただ中を歩む鳩高生に11月の二つの祝日である「文化の日」と「勤労感謝の日」の持つ意味を改めて考えることで、来し方行く末について考える機会とし、皆さんの歩みに心からエールを送ります。

 さて、11月3日の「文化の日」は、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」という趣旨のもと制定されました。ここでいう「文化」とは、音楽や絵画、文学といった芸術作品だけを指すのではありません。私たちが日々生きる中で培ってきた知識・技術・思想、そしてそこから生まれる多様な営みそのものが「文化」なのです。皆さんの高校生活を振り返ってみてください。国語の授業で小説や詩などの作品を題材に作者の心情に迫ったり、歴史の授業で過去の為政者たちの考えに触れたり、理科の授業で自然界の法則を解き明かしたり。これら一つ一つの学びは、先人たちが積み重ねてきた知の集積、すなわち「文化」そのものです。皆さんは、これらを吸収し、自分の血肉とすることで新たな視点や思考力を育んできました。それはまさに、皆さんの内なる「文化」を豊かにするプロセスだったと言えると思います。

 11月3日の文化の日に関する鳩山町の取り組みを紹介します。この日、鳩山町では、同町文化会館ホールにおいて鳩山町意見発表会、「第11回 言ってんべー・聞いてんベー大会」が催されました。「少子高齢化・高度情報化・グローバル化が進む今日、あるテーマに基づき町民等が自分の意見を発表する機会を設けるとともに、さまざまな立場の人々の意見に耳を傾け、それぞれの意見の違いを互いに認め合う寛容な考え方を通して町民等の交流を図る」ことを趣旨としています。そしてこの発表会には、本校3年生2名が「鳩山の小さい子どもたちへ」と題して、発表者としてステージに立ち、立派に語りつくしました。文化の日が象徴する「自由」とは、まさに皆さんが自らの意志で未来を切り拓く自由であり、「平和」とは、その創造的な営みが安心して行える社会基盤を意味します。皆さんが、これまで高校生活で身に付けた知性、感性、そして人間力こそが、これからの社会をより豊かにしていく原動力となることを信じています。

 そして、11月23日の「勤労感謝の日」は、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことを趣旨としています。この日は、単に働いている大人たちに感謝する日ではありません。私たちが日々生きる上で享受しているあらゆるものが、誰かの勤労によって支えられていることに気づき、感謝する日なのです。皆さんの高校生活も多くの人々の「勤労」の上に成り立っていました。毎日の皆さんと顔を合わせている先生方、朝のSHRから授業、面談、学校行事等、日々まさに勤労に従事していました。そして皆さんが快適に学校生活を送れるよう、校舎の管理や事務作業にあたってくださった職員の方々がいました。普段、当たり前と思っていた日常は、学校だけでも大変多くの方々の勤労によって成り立っていました。そして、皆さんは大変立派です。なぜなら皆さんは、こうした縁の下の力持ち的な役割をしてくださっている方々にきちんと感謝の言葉を伝えることもできるからです。そうした皆さんの温かい心に、私は心から感謝しています。そして忘れてはならないのが、家族です。何よりも皆さんが安心して学業に専念できるよう、日々の生活を支え、精神的な支えとなってくれている家族への感謝を忘れないでください。

 次に、皆さんの「勤労=努力」にも目を向けてみましょう。これまで皆さんは多くの人々の支えの中で、自分自身の「勤労」、すなわち日々の「努力」を積み重ねてきました。苦手な科目を克服しようと粘り強く勉強したこと、部活動で目標達成のために自分を追い込んだこと、文化祭や体育祭でクラスや学年全体を盛り上げるために準備段階からいろいろなところへ奔走したこと、これらすべてが皆さんの「勤労」であり、努力の証です。高校3年生の今、皆さんはこれまで以上に明確な目標に向かっています。すでに4月からの進路先が決まった人もいれば、これからが本番の人もいます。どんな道を選ぶにしても、そこには必ず「努力」が伴います。その努力、挑戦の過程で培われる忍耐力、課題解決能力、そして何よりも「やり抜く力」こそが、皆さんの未来を切り拓くかけがえのない財産となります。もちろんその「勤労」を支えてくれた、また、支えてくれている方々への感謝の気持ちを忘れないでください。感謝は人を強くし、より良い行動へと導く力があります。感謝の気持ちを持つことで、皆さんの努力はさらに実り多いものになると確信します。

  鳩高生のみなさん、鳩山高校の正門から生徒玄関、階段、廊下、そして自分の机、・・・。普段、当たり前と思っているものにも感謝と愛情を注いで11月の歩みを進めて行きましょう!応援しています。

 追伸 

 次回、11月後半の応援メッセージは、11月17日(月)にアップします。このホームページに集いましょう!。