2026年1月の記事一覧
校長室より「1月後半」の鳩高生への応援メッセージ
百里を行くものは、九十をもって半ばとす
鳩高生の皆さん、こんにちは。校長の田中です。1月8日に始まった3学期。2月から家庭研修となる皆さんにとって学習面での最後の山場を迎えます。これまでの貯金(!?)で逃げ切りを図るのではなく、最後まで目の前の勉強をしっかりやり切ってください。
今回のテーマは、「百里を行くものは、九十をもって半ばとす」。中国の戦国時代の逸話をまとめた『戦国策』という書物に収められているものです。「百里(約400㎞)を行くものは、半分の五十里を文字通り半ばと考えるのではなく、九十里行ってから、やっと半分済んだ、と考えなさい」という意味です。物事は、初めやさしく終わりは困難で、成し遂げる者が少ない、という意味もあります。と言うのも『戦国策』では、「これ末路の難を言ふ」と続いています。あと少し残った道に何が待ち構えているか分からない。それを乗り越えて初めてやり終えたことになる。最後まで気を抜かない、ということです。
スタートが若干つまずいたとしても、「終わりよければ全てよし」という言葉もあります。百里のゴールに九十里を中間地点というこの戒めに加えて、さらにゴール近くに中間地点があると、その明晰な頭脳で示した人がいます。芥川龍之介です。
芥川龍之介の著作に『侏儒の言葉』という随筆・警句集があります。この中に「天才」という項目があり以下のように書かれています。
「天才とは僅(わず)かに我々と一歩を隔てたもののことである。ただこの一歩を理解するためには百里の半ばを九十九里とする超数学を知らなければならぬ。」
「九十」でもまだまだで、「九十九」で半ばとする考え。天才が示した根拠は数学です。99と100を数学的に比をとると2分の1となる。この超数学とは指数関数のことでした。数学が得意な人はもちろん、ちょっと苦手という人も是非トライしてみてください。
さて、物事を最初から最後まで気を抜かず、手抜きもせずにやり通すことを「慎始敬終(しんしけいしゅう)」といいます。最後まで一生懸命やり通す、今の皆さんにぴったりの四字熟語だと思います。
さらに、最後までやり遂げ、立派な成果をあげることを「有終(ゆうしゅう)の美を飾る」と言います。この1年間、多くの経験を積んできた皆さんにふさわしい美しい言葉だと思います。最高の3月を迎えるためにも、九十里にいる今こそ、もう一度、ギアを上げて最終コーナーを駆け抜けてほしいと思います。応援しています。
次回の応援メッセージは2月2日(月)にアップします。このホームページで会いましょう!
校長室より令和8年(2026年)「1月前半」の鳩高生への応援メッセージ
あと一歩だけ、前に進もう!
鳩高生のみなさん、新年明けましておめでとうございます。校長の田中です。みなさんにとって高校生活の最終コーナーと言ってよい3学期を迎えました。2学期終業式にも話しましたが、体調管理、怠ることなく学校生活を送ってください。
さて、いつの頃からだったか、みなさんが頑張っているところ、授業中勉強に、体育祭に、文化的行事に、モルック に、・・・、何かに一生懸命、取り組んでいる姿を見ていると時々、私の頭の中で「スガシカオのProgress」のイントロが流れ始めます。
“ジャジャジャン ジャジャジャン ・・・” “ぼくらは位置について 横一列でスタートをきった ・・・”。
スガシカオというシンガーソングライターは、結構な苦労人で歌手として軌道に乗るまでは経済的に困窮していたといいます。おかずがなくて窮し、一度、「ご飯に胃薬をかけて食べた」という強烈なエピソードがあります。続けて「あまりのまずさにすぐ吐き出した」とテレビ等で告白しています。そんな過去をもつスガシカオのProgressは、NHKのドキュメンタリー番組、「プロフェッショナル仕事の流儀」のテーマ曲として一世を風靡し、今なお番組が放映されるたびに輝きを放っています。多くの生徒のみなさんは聞いたことがあるのではないかと思いますが、「聞いたことがない!」という人は、今すぐ、「スガシカオ Progress」でググってみましょう!YouTubeで聴くことができます。
上記に続く歌詞は、「つまずいているあいつのことを見て、本当はシメシメと思っていた」と続いていきますが、私がみなさんのテーマ曲として推したいのは、そこではなくもう少し先です。
“ずっと探していた 理想の自分って もうちょっとカッコよかったけれど ぼくが歩いてきた 日々と道のりを ほんとは“ジブン”っていうらしい”
“ぼくらがユメ見たのって 誰かと同じ色の未来じゃない 誰も知らない世界へ向かっていく勇気を“ミライ”っていうらしい”
“あと一歩だけ、前に 進もう”
これはみなさん鳩高生だけではなく全ての高校生が、いや、すべての人が、これまでの人生を振り返って背中を押してもらえるものだと思っています。誰もが、思った通りの理想的な小中高時代を歩んできたわけではないと思います。仮に周囲の誰もが羨むような経歴を歩んできたと思われる人であっても、その人なりの悩みや苦しみがあり、今があるのだと思います。そういう“自分が歩いてきた 日々と道のりを ほんとは“ジブン”っていうらしい”など、ストレートに勇気をもらえるメッセージではありませんか?
また、みなさんが卒業して迎える4月は、楽しみばかりではなく、言い知れぬ不安もあると思います。そんなみなさんに、“誰も知らない世界へ向かっていく勇気を“ミライ”っていうらしい”というスガシカオという才能のかたまりのような人のメッセージは、何かワクワクしませんか?
だからこそ私はスガシカオからこのメッセージを拝借して鳩高生に伝えたい!
★★★ “あと一歩だけ、前に 進もう!” ★★★
追伸
次回、1月後半の応援メッセージは、1月19日(月)にアップします。このホームページで会いましょう。